「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

雲流れるオプタテシケ山①草紅葉と秋の空

2008-08-25 21:53:49 | 十勝連峰
(写真:左からオプタテシケ山、ベベツ岳、石垣山)

8月23日の登山記録:
十勝岳連峰の北端、美瑛から見て左端の鋭鋒がオプタテシケ山(2012.7m)だ。
三角形を頂く異形に憧れ、石垣山とベベツ岳という二つのピークを縦走するロングランコースに魅力を感じていた。

午前6時30分、美瑛富士避難小屋コースの登山口から入山。急な取り付きを登ると、やがて苔むした岩とアカエゾマツの巨木が立ち並ぶ。幽玄の世界だ。ゴゼンタチバナの葉と実が色づき始めていた。草紅葉が小さな秋が告げている。

(写真:アカエゾマツの森)


(写真:ゴゼンタチバナ 草紅葉で秋を知る)

1時間ほどでハイマツ帯に入ると、巨木だったアカエゾマツの背も極端に低くなり、広大な天然の日本庭園が広がる。その名も「天然庭園」。行く手の美瑛富士も見えてくる。

(写真:天然庭園)

天然庭園を抜けると、笹やハイマツの斜面となり、お花畑も。花を散らしたチングルマの
風車が白く輝いていた。タカネトウチソウが風に揺れ、花の向こうには大雪山の主峰・旭岳を遠望する。目指すオプタテシケ山の基部には雲の衣が流れていく。
美瑛富士も目の前に構え、青空に刷毛で散らしたような雲が秋を告げていた。
斜面を登りつめると、草原が広がり、小さな避難小屋に到着。ここまで2時間45分。僕に追いついた青年は7時30分に入山したというから、1時間も早い。その健脚に唖然とする。

(写真:チングルマの風車)


(写真:タカネトウウチソウ)


(写真:目指すオプタテシケ山に雲が流れる)


(写真:美瑛富士も近くに迫る)



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2 コメント

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Unknown (木の葉)
2008-09-10 01:32:35
景色がいいですね。
山がこんなにも色んな姿を見せるなんて知りませんでした。これもikuniさんお陰です。ありがとうね。
チングルマの風車、ススキともまた違うんですね。
ほんとに風車を連想します。
風になびく姿優しいですね。
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風車 (ikuni)
2008-09-11 13:17:27
チングルマは、白い花が散って、花柱という部分が、綿毛で出来たカザグルマのように目立つのです。稚児車かな?
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