朝、観たニュースでは
大学の入学式に76%の保護者が同伴するそうですね。
もはや「それが何が問題ですか?」と言われそうな数字ですね(笑)
それで思い出したのは
司馬遼太郎さんの1975年ぐらいのエッセーの中で
「まるで母親が自分の子宮にぶら下げるように
子供の大学の入学式について行き・・・」という文章があり
「この奇現象は日本の歴史始まって以来のものであり
この結果がどうなるのかは、歴史になってみないと分からない」と
締めくくっていました。
司馬遼太郎さんは大正生まれで
20代前半で戦争に行った世代です。
その司馬さんから見ると
1970年代に経済復興と一億総中流を達成した世の中で
若者を過保護に育てる親御さん達に
少し嫌味な事を書いたような感じですね(笑)
昭和40年生まれの僕の体験では
中学生にもなると男の子は
親が学校に来るのは恥ずかしいと思う子が
多かったような気がします。
そういえば最近は
子供の就職のためのセミナーを
親御さん対象に開いている大学も多いそうですね。
平和な時代の恩恵で
社会が女性化したようです。
それでも戦争よりは良いですよね。
家庭内戦争は増えたかもしれませんが・・・(笑)
大学の入学式に行く・行かないは
どちらでも良いとは思いますが
この令和の時代は
自立力と相互扶助力を高めて
社会人に成ることは
親も子も大切な事ではないでしょうか。