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GPイタリア2021男子FS

2021年11月07日 07時29分58秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第3戦イタリア大会男子フリージャッジスコア)。
 客席に"GET WELL SOON YUZU"の文字を出している観客がいた

<G1>
ガブリエーレ・フランジパーニ(イタリア) SP:55.09(12) FS:112.51(11) 合計:167.60(11)
 「Red Right Hand」「Ballad Of A Thin Man」「I'm A Man」♪  グレーベストに赤タイ。地元の大声援の中に登場、4サルコウ決まった 3アクセル+オイラー+2サルコウもなんとか、3アクセルややこらえて、3ループちょいオーバーターン。しかし3フリップ転倒、2回転になったルッツに無理やり3トウをつけて転倒
 最初の勢いが後半まで持たなかったが 若さいっぱいの19歳、これから

パウル・フェンツ(ドイツ) SP:57.17(11)
 棄権

ドミトリー・アリエフ(ロシア) SP:71.07(10) FS:146.60(8) 合計:217.67(9)
 アンソニー・ホプキンス「And The Waltz Goes On」♪ 赤ジャケ。4ルッツ挑んだが転倒。4トウ予定が3トウ+3トウに。3アクセル+オイラー+3サルコウは大丈夫。後半3アクセル単独、3ルッツ+2トウ入る。
 一つ一つポーズが美しいコレオ、優雅な雰囲気がワルツに似合う スピンのキャメル姿勢が安定せず、Vがついてしまった。今季後半持ち直すだろうか。

ピョートル・グメンニク(ロシア) SP:76.81(9) FS:149.95(7) 合計:226.76(8)
 ハチャトゥリアン「スパルタカス」♪ 黒にゴールド。冒頭に4トウを持って来て、次に4サルコウ+2トウ+2ループ、見事 次の4サルコウで転倒したが3フリップはステップの一部のように跳ぶ。イーグルからの3アクセルも決まった。
 ルッツが2回転になったが、次は3ルッツ+3ループでおお!とどよめき。今後は大人の表現力を身につけたい。

陳昱東(チェン・ユードン、Yudong CHEN)(中国) SP:78.79(8) FS:122.17(10) 合計:200.96(10)
 映画「グランド・ブダペスト・ホテル」♪ 白に青。4サルコウ、ややこらえたが着氷。4トウ転倒、アクセルは2回転に。3ループに2トウをつけ、3フリップにオイラー+3サルコウでリカバリー。
 しかし3ルッツ、3フリップでも転倒して計3回の減点4は痛い 面白い振付をさくさくこなしていたが

鍵山優真 SP:80.53(7) FS:197.49(1) 合計:278.02(1)
 「グラディエーター」♪ 黒系。冒頭の4サルコウ、回り過ぎを抑えるように着氷。3ルッツ、4トウ+3トウ決まった 3アクセル+オイラー+3サルコウもスムーズ。丁寧に大きくステップを踏んでいく。
 後半4トウ、これも抑える。3フリップ+3ループ、3アクセル、跳びきった イーグル連続、気持ちが入るコレオ。各姿勢をきっちり見せるスピン、観客の歓声の中でフィニッシュ、大きくガッツポーズ
 フリーの自己ベスト更新 昨日とは別人、ていうか、こっちが本当の僕

<G2>
友野一希 SP:83.91(6) FS:161.20(5) 合計:245.11(6)
 「ラ・ラ・ランド」♪ 青の解禁シャツ。ピアノを奏でる振付からスタート。ぞくぞくするような4トウ+3トウ、4サルコウ、4トウの連続、やった 生き生きとステップ、しかしフライングシットスピンで安定した回転に入れず 3アクセルでステップアウトして手をつき、次のアクセルがパンク 根性でもう1本3アクセルを跳んだ
 2つのスピンを今度はしっかり回って(笑) リンクを疾走するコレオ、ミュージカルのダンスシーンそのままに活力いっぱい、これぞ友野一希

デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:85.09(5) FS:163.35(4) 合計:248.44(4)
 プロコフィエフ「ロミオとジュリエット」♪ クリーム色シャツ黒ベスト。4サルコウ、きれいに跳び上がって、、、転んだ(転び方もきれいだが)。3アクセルはステップアウト、2本目をきれいに下りて2トウをつける。後半3フリップ+3トウ、3ルッツ+オイラー+3サルコウは幅も高さも十分で、4回転と同じくらい価値がある
 ロミオの苦悩を表すように情熱的なコレオ、スピンは彼の十八番。ベスト更新に

ミハイル・コリヤダ(ロシア) SP:92.30(4) FS:181.25(2) 合計:273.55(2)
 「シンドラーのリスト」♪ 白シャツ黒ベスト黒タイ。4サルコウ、やや抑えるように着氷。4トウ+3トウが完璧 3アクセル+2トウ、余裕。3ループや後半4トウでステップアウトがあったが、高さのある3アクセルに3ルッツ+オイラー+3サルコウでまとめた。
 端正なスケーティングで、すっと背筋が伸びている滑走姿勢に惚れ惚れする。キャメルスピンの足がぴんと伸びていて美しい

チャ・ジュンファン(韓国) SP:95.56(3) FS:152.18(6) 合計:247.74(5)
 プッチーニ「トゥーランドット」♪ 濃紺Vネックにゴールドのストーン。冒頭の4トウ、転倒 サルコウが2回転に。3フリップに1トウしかつけられず。。。
 しかし3アクセルにオイラー+3サルコウでリカバリー、2本目の3アクセルは着氷からきれいなツイズルに(羽生結弦みたい)。3ルッツが単独になったが、3フリップを+3ループにした
 リンクを大きく使うコレオはカーブを描くイナバウアーで。スケーティングも年々ダイナミックになっている。

ダニエル・グラスル(イタリア) SP:95.67(2) FS:173.33(3) 合計:269.00(3)
 「Interstellar」「Armageddon」♪ グレー系。地元の期待を一身に背負って登場。4ルッツ、下りてイーグルに 4フリップも決まる。4ループ+オイラー+3サルコウって 3アクセルは単独で。後半は3ルッツ+3トウ、3フリップ+3ループで攻めた。最後の3ルッツ決まって両手を突き上げる。
 大きなイーグルとイナバウアーで会場と一体になるコレオ。細かいところで一生懸命表現しようとしている。終わって感激の表情 点が伸び悩んだのは3つのqマークか、演技構成点か、、、

金博洋(ジン・ボーヤン、Boyang JIN)(中国) SP:97.89(1) FS:144.38(9) 合計:242.27(7)
 ホアキン・ロドリーゴ「Invocacion y Danza」/ラヴェル「ボレロ」♪ 赤黒に金。4ルッツ、回り過ぎを抑えながら着氷。4トウはステップアウトで手をついた。3アクセル+オイラー+3サルコウ、ちょっとステップアウト。
 2本目の4トウ、3アクセルと続けて転倒、3フリップと3ルッツ+2トウは決まった。
 ステップやコレオでは、しっかり表情でもアピールする。スピンは少し勢いが足りない感じだった。しかし、ギターの音が印象的な素敵な曲なので、ジャンプが決まれば盛り上がると思う

 結果、SP7位から大逆転で鍵山優真が優勝 2位コリヤダ、3位地元イタリアのグラスル。4位ヴァシリエフス、5位チャ・ジュンファン、友野一希が6位。金博洋7位、グメンニク8位、アリエフ9位。陳昱東10位、フランジパーニ11位となった。
 「目標は優勝」と言ってた鍵山くん、ショートプログラムが終わった時点ではまさかと思ったが、目標達成しちゃった この人は、なんだかこんなところがあって、不思議というか面白いというか これでファイナル進出のチャンスが出てきた。次のエントリーはフランス大会、今度はショート・フリーを揃えてほしいものだ

 面白かったイタリア大会。そして眠い


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