年が明けたけど、まだ引きずってます(笑)
五輪出場資格の与え方、ここでもmixiでもコメントをいただいた。mixiでは現行の方式で特に不都合はないのでは?という意見が多かった。
そもそも、いつからこの方式なのか? mixiで「伊藤みどりさんの頃にはすでにそうだった」と記憶されている方がいて、長期間採用されてきたのは確からしい。それなりの合理性があると、選手や関係者には捉えられていたと考えられる。
ほかのスポーツではどうなんだろう?と、手近なところでスピードスケートを見てみた。2017/2018シーズンのワールドカップ4大会で、各種目ポイントランキング上位と記録上位に、各国最大3まで割り当てられる。選手個人ではなく国の枠なので、日本でも先日選考会が行われた。枠獲得に貢献できなかった選手も、選考会でいい成績を出せば代表に選ばれるチャンスがある。
意外にも、選手個人ではなく国・地域に枠を与える方式だった。フィギュアスケートのように、出場人数以上の枠を取るケースはないようだ。
国ではなく選手に出場資格を与える競技としては、卓球やバドミントンがある。規定の時期の世界ランク上位、国・地域ごとに2人/組まで、というパターン。仮に出場資格を得た選手が返上すると、ランキングで次点にいる選手に資格が与えられるので、返上した選手と同じ国とは限らない。
選手個人に資格を与えるか、国・地域に枠を与えるか。それぞれ、どんな理由があるのか?
個人に与える競技では、選手だれでも参加できる複数の大会実績で決まり、ポイントでランキングする場合は、大会ごとにポイントも決まっている。全ての選手が同じ条件で戦えるようになっている。
スピードスケートはその条件を満たしているので、選手個人に与えてもいいような気がするが、国・地域枠を採用。ぎりぎりまでより多くの選手に門戸を開いている形だ。
フィギュアスケートでは、全ての選手が同じ条件で戦える複数の大会があるかというと、、、ない スピードスケートのワールドカップ級に強豪が集まるのは世界選手権だけ。そのレベルの大会をシーズンに何試合もというのは、1種目にかかる時間がそこそこ長い競技なので、ちょっと無理だ。そこで、前年の世界選手権+最終予選の形を採ることになったと思われる。
世界選手権+最終予選で合わせて3人まで出場、最大3枠ということにすれば、コメントにいただいた「1人優秀な選手がいるからって、他の実績(と実力)がない選手がおこぼれをもらえる」という形にはならないだろう。最終予選に出場する選手の数が多くなって、運営は大変だが
ただし、国・地域に枠を与える形をとる限り、獲得に貢献しなかった選手が最終的にオリンピックに出る可能性は常にある。3人とも怪我してしまって、続く選手たちは最低技術点をぎりぎりクリアするレベルだったら、、、枠返上の必要はないので、ちょっと“棚ぼた”
一方、世界選手権や最終予選の時点ではまだ実績のない選手が、急成長して世界のトップクラスに上がってくるケースもある。坂本花織はまさにそのパターン 年齢が足りずに世界選手権に出られなかったアリーナ・ザギトワ(ロシア)の分は、本人が出ていなくても文句はないだろう。
直前までより強い選手が出てくる可能性を残し、同時に一度確保した枠を保証することで、ある程度様々なレベルの選手にもチャンスを与える。それなりにバランスが取れていると長年受け止められてきたということか。(おこぼれ・棚ぼたも時にはあるが、それも仕方ないというスタンスか)
五輪出場資格を与えるのに完璧な方式って? 五輪の種目数や参加選手人数制限などが変われば、また試行錯誤していく必要が出てくるのかも
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