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世界フィギュアスケート選手権2023ペアSP

2023年03月23日 01時09分16秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・世界選手権2023、いよいよ開幕
 最初の種目はペア・ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
張思陽(ジャン・スーヤン)/楊泳超(ヤン・ヨンチャオ)(Siyang ZHANG/Yongchao YANG)(中国) SP:50.32(20)
 「Stayin' Alive」「You Should Be Dancing」ビージーズ♪ 黒。中国ペアが第一滑走とは😲 3ツイストまとめ、3サルコウ、スロー3ループはこらえて着氷。デススパイラルは悪くない。スピンはかなりずれてしまった。女子が細身でペア向きな感じ。長く続けられるといいな。

フェデリカ・シミオリ/アレッサンドロ・ザルボ(チェコ) SP:49.59(21)
 「Way Down We Go」♪ 黒つなぎに赤の花。わりと大人っぽい雰囲気。サルコウ2回転は予定通り。リフトの女性が手を離してきれいなポーズ。スピンはずれても気にしない⁉️ とにかく滑り終えて嬉しそう。

リディア・スマート/ハリー・マティック(イギリス) SP:43.82(23)
 「カリフォルニア・ドリーミング」♪ 紺。ツイスト2回転は予定通り。2アクセルがきれいにそろった。スロー3ループは惜しい転倒。デススパイラルから起き上がってジャンプしながらステップに入るところがよかった。

<G2>
イサベラ・ガメス/アレクサンドル・コロヴィン(フィリピン) SP:53.29(19)
 「I'll Take Care of You」♪ 黒つなぎ。ツイスト高い! サイドバイサイドのサルコウは2回転に。スロー3サルコウはきれいに決まった。スピンはずれたが上手く調整、ステップが粋な感じがある。滑り終わってQマーク(フリー進出)がついた

リア・ペレイラ/トレント・ミショー(カナダ) SP:65.31(6)
 「Where We Come Alive」♪ 赤。新チームで実績がないので滑走順が早かった。3ツイスト高く、3トウ揃える。スロー3サルコウもきれい。リフトのスプリットポジションで、女性が片手を放すのが凄い 雰囲気のあるステップ。とにかくノーミス

エリー・カム/ダニー・オシェイ(アメリカ) SP:63.40(9)
 「The Prayer」♪ ベージュ系。こちらも新チームなので早めに登場。印象的な振付でしっとりと始め、ディレイ気味回転の3ツイスト。3サルコウ決まり、スローは2ループでまとめる。ステップの一歩が伸びやかでいい。
 女性は日本生まれだそうで、お母さんは日本人。その記事はこちら

アナスタシア・ヴァイパン‐ロー/ルーク・ディグビー(イギリス) SP:55.42(17)
 「Never Tear Us Apart」♪ グレー。3ツイストはキャッチが少し遅れた 2アクセルまとめ、スロー3サルコウは大きなジャンプ。スピンを完璧に合わせてフィニッシュ。
 ほぼノーミスのいい演技が続いて嬉しい

<G3>
オクサナ・ヴイラモス/フラヴィアン・ギニオー(フランス) SP:58.12(16)
 「Inside」♪ 黒つなぎ。スムーズに3ツイスト、2アクセル揃える。フロー3フリップが決まった! スピンは速いがずれまくり リフトで女性が男性の靴に手を置いて逆立ちするような姿勢から下りてきた。

マリア・パヴロヴァ/アレクセイ・スヴィチェンコ(ハンガリー) SP:64.43(8)
 「I See Red」♪ 赤に黒、男性は黒。どの要素も入り方がスムーズ。3ツイスト、スロー3ルッツ、サイドバイサイドの3トウと決める。デススパイラルに入るところが面白い。リフトも安定していたし、スピンは修正力があった

ブルック・マッキントッシュ/ベンジャミン・マイマー(カナダ) SP:63.33(10)
 「Release」♪ 水色、水色から黒。3ツイスト、3トウと無難に。リフトはスプリットポジション、スロー3ループをきれいに下りてキックを入れる。デススパイラルの出を曲と合わせ、スピンも頑張った。

ニカ・オシポヴァ/ドミトリ・エプスタイン(オランダ) SP:54.93(18)
 「Exit Music (for a Film)」♪ 濃い紫に赤いストーン。おしゃれなダンスリフトでスタート、ディレイ気味の3ツイスト上手くまとめる。スロー3ルッツ頑張り、トウループは女性が2回転になった。リフトは女性がアップライト姿勢で後ろに高く上げた足をキャッチフット。スピンも頑張って合わせたが、減点があった模様。

<G4>
ダリア・ダニロヴァ/ミシェル・チバ(オランダ) SP:61.24(12)
 「Everybody Wants to Rule the World」「The Hanging Tree」♪ 黒つなぎ。スピード感がある。3サルコウで女性がオーバーターン、スロー3フリップでこらえる着氷になった。しかし3ツイストは良かったし、スピンは速くて合わせ方も上手かった。

アリッサ・エフィモヴァ/ルーベン・ブロンマエルト(ドイツ) SP:65.23(7)
 ベートーヴェン「ムーンライトソナタ」♪ ピンクベージュ、黒。女性の滑りにロシアっぽさがあると思ったら、前はロシアでペアをやっていた(その前はフィンランドでシングル)。
 スロー3ループの流れが美しい。デススパイラルの入りで女性が逆立ちのような姿勢に。3トウで女性が転倒したが、スピニングを織り込んだステップが素敵 リフトのポジション変更が流れるようにスムーズだった。

ヴィオレッタ・シエロヴァ/イヴァン・ホブタ(ウクライナ) SP:44.74(22)
 「Vesna」♪ ウクライナのロックバンドの曲だそう。しゃがんだり腰を折ったりした姿勢からスタート。ツイストで回転できず無効になってしまった スロー2フリップは決まり、2ループはなんとか。リフトはきれいだった。

カリナ・サフィナ/ルカ・ベルラヴァ(ジョージア) SP:60.98(14)
 サン‐サーンス「死の舞踏」♪ 黒。3ツイストは女性の回転姿勢が縦に近い。3サルコウで女性がややこらえて下り、スロー3ループはフリーフットがちょっと氷についた感じ。リフトが雄大 ステップの最後に女性の両足を持ってぐるんぐるんした。

<G5>
カミーユ・コヴァレフ/パヴェル・コヴァレフ(フランス) SP:61.07(13)
 「My Boy」「Bad Guy」ビリー・アイリッシュ♪ 黄色t白黒ヒョウ柄、グレーに黄色。3ツイストはやや低め。入りから出まで完璧に揃った3トウ、膝曲げイーグルから持ち上げたリフトはポジション変更が滑らか。ノリノリのステップで盛り上がった。

アニカ・ホッケ/ロベルト・クンケル(ドイツ) SP:60.89(15)
 「マンマミーア」より「Lay All Your Love On Me 」「Voulez-Vous」アバ♪ この曲も会場が一体になる 安定の3ツイストから入ったが、3サルコウで女性が転倒。スロー3ループは柔らかく着氷した。スピンも上手く合わせた。

ディアナ・ステラト‐ドゥデク/マキシム・デシャン(カナダ) SP:72.81(4)
 「オブリビオン」♪ 黒。大人の色気を醸し出すスタート、3ツイスト鮮やか、3トウは2人がぴったり。リフトは女性が自分の足をホールドする姿勢。スロー3ループ頑張った。
 タンゴでステップを踏んでいくと人生が見えるような、、、。2000年に世界ジュニア銀メダルを獲得し、引退後16年ぶりに復帰したステラト‐ドゥデク選手の「情熱に年齢制限はありません」とコメント、素晴らしい

アナスタシア・ゴルベヴァ/ヘクター・ジオトプロス・ムーア(オーストラリア) SP:61.95(11)
 「Architect of the Mind」♪ 黒、黒シャツ。3ツイストは女性の姿勢が縦系。3トウお見事 スロー3ループはきれいに回ってたのに惜しい転倒。一歩をゆったりと伸ばすステップがいい。若々しく爽やかなペア。

<G6>
エミリー・チャン/スペンサー・アキラ・ハウ(アメリカ) SP:70.23(5)
 「Nyah」♪ 黒に赤。フラメンコのムードをしっかり出しながら、見事な3ツイスト、スロー3ループは両足着氷かな。3トウは決まったと思ったが回転不足 フラメンコで踵を打ち鳴らすようなステップがカッコよく、完璧に合わせたキレのいいスピンでフィニッシュ。
 男性がかつて日本代表ジュニアのペアだったことがあるので、声援が大きかった

サラ・コンティ/ニッコロ・マチイ(イタリア) SP:73.24(3)
 「Oblivion (Una Sombra Màs)」♪ ベージュにストーンで黒スカート、男性は白シャツに黒ベスト。哀愁を帯びた女性ボーカルで始まる。3ツイストしっかり、スロー3ループ頑張り、3サルコウは美しく。ステップはしっとりと魅せ、スピンも音楽に溶け込むようだった。
 感激の自己ベスト更新

三浦璃来/木原龍一 SP:80.72(1)
 「You’ll Never Walk Alone」エルヴィス・プレスリー♪ 「りくりゅう」タオルと日の丸が会場中に翻る。柔らかなダンスリフトから入り、ふわっと上がってしっかり受け止める3ツイスト、教科書に載りそう(それでもレベルは2止まり⁈) 6分間練習で何度も確認していた3トウが決まった! リフトもすんなりと上がって下りて、“ベイビー”もどきのダンスリフトからスロー3ルッツ、お見事 「合うまで練習をやめない」というスピン、合い方が半端ない。ステップの途中から会場は拍手、デススパイラルを出てスライドするように向かい合ってフィニッシュ。
 これが見られて、なんて幸せ 得点発表のとき、会場にアナウンスされる前にモニターを見た璃来ちゃんが跳び上がって喜ぶフライング 堂々の1位。

アレクサ・クニーリム/ブランドン・フレイジャー(アメリカ) SP:74.64(2)
 「Separate Ways (Worlds Apart)」♪ グレー系。直前に地元ペアの神演技があって、ちょっとやりにくかったかも。3ツイストは良かったが、3トウで男性が転倒 ダイナミックなスロー3フリップ、リフトもりくりゅうに負けてない高評価。ステップにも躍動感があって、全体としては悪くなかった。

 結果、三浦/木原が1位、2位クニーリム/フレイジャー、3位コンティ/マチイ、4位ステラト‐ドゥデク/デシャン。三浦/木原組は年間グランドスラムに大きく近づいた。
 なかなかQマーク(フリー進出)がつかなかった中国ペア、ぎりぎり20位で進出を決めた。かつてのペア王国・中国も世代交代の時、これからまた上がってくるだろう。
 フリーは23日(木)11時から。


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