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世界フィギュアスケート選手権2024女子SP

2024年03月21日 11時42分43秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・世界選手権2024女子ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
メダ・ヴァリアコイテ(リトアニア) SP:40.04(35)
 「Bang Bang」♪ 黒つなぎ。世界ジュニアにも出場していた16歳。冒頭の3サルコウはきれいに決まったが、両手上げ3トウで転倒。2アクセルもステップアウトした。
 スピンのY字姿勢やビールマンはきれい。曲に少し遅れてステップで終わった。

ヴァネサ・セルメコヴァ(スロバキア) SP:48.94(30)
 「Golden Hour」♪ 赤茶色。右回りの選手。冒頭に3ルッツ+3トウ頑張る。3フリップ転倒したが、2アクセルは流れがあった。レイバックスピンやコンビネーションスピンの見せ方、滑走姿勢や雰囲気が柔らかで魅力的。

アナスタシア・ゴズヴァ(ウクライナ) SP:40.28(34)
 「Vuelvo al Sur」♪ 赤系。3ルッツ下りたが1トウしか付けられず、3フリップ転倒。2アクセルはクリーン。ドーナツから面白い姿勢になるキャメルスピン、コンビネーションスピンではI字姿勢など。ラストのビールマンスピンを出るときのイリュージョンがちょっと中途半端だった
 全体に頑張っているけど・・・という感じ。

ミア・リサ・ゴメス(ノルウェー) SP:55.09(23)
 「Metamorphosis Two」♪ ブルー。両手上げ3ルッツを鮮やかに決め、3トウ+3トウも入る。2アクセルは下りてツイズルに。笑顔を浮かべながらステップ、きれいなビールマンで締めくくると大きな笑顔
 コーチはアグネス・ザワツキ、かつて村上佳菜子と世界ジュニアで優勝を争った選手だった。

アナスタシア・グラシェワ(モルドバ) SP:46.12(33)
 「セントルイス・ブルース」♪ サンライズレッド。3フリップはこらえて単独に。2アクセル入り、3ルッツはなんとか2トウを付ける。キャメルスピンの途中に小さなジャンプを入れるのが面白い。

<G2>
エリスカ・ブレジノヴァ(チェコ) SP:50.90(28)
 「Running Up That Hill」♪ 黒系。3トウ+3トウ、ぎりぎりこらえた。3ルッツも傾いたが耐える。2アクセルの着氷が流れてしまった ドーナツからキャッチフットのキャメルスピン、キャッチフットしたまま姿勢を解くのがお洒落。弾むようなステップは魅力的だがあまり評価されてない

クリスティナ・イザエフ(ドイツ) SP:50.07(29)
 「Why Don't You Do Right?」♪ 赤。3トウ+3トウ、3ルッツときれいに入ったのに、アクセルが1回転に スピン、ステップは体もよく動いていて、大人の雰囲気も出せていたので惜しい。

ネッラ・ペルコネン(フィンランド) SP:56.82(21)
 「Lo Vas A Olvidar」♪ 黒ノースリーブ。3‐3予定は3トウ+2トウになったが、3ルッツは傾いてもこらえた。イーグルからスムーズな2アクセル。キャメルスピンの姿勢など細かい工夫がある。

ニーナ・ポヴェイ(イギリス) SP:53.50(25)
 「Hold My Hand」レディ・ガガ♪ 黒系。3フリップ+2トウなんとか、3ループも頑張る。2アクセルOK。29歳のベテランが初出場、この場を楽しんで滑れた

ナタリー・ランゲルバウアー(エストニア) SP:53.81(24)
 「Love on the Brain」リアーナ♪ 黒。両手上げ3フリップ+両手上げ2トウ、両手上げ3ループと着氷。キャメルスピンをイリュージョンで出て、足替えなしのシットスピン。ステップからの流れで入る2アクセルをきれいに決めた。
 プラン通りではないがほぼノーミスで充実の表情。

マリア・セニウク(イスラエル) SP:46.57(32)
 「Animal」♪ 蛍光ピンク。両手上げ3フリップに両手上げ3トウを続けようとしたが、2回転でステップアウト。慎重に2アクセルを決めたが、3ループもステップアウトになった。生き生きと動くステップでは手拍子をもらう。シットスピンから立ち上がりながらキャッチフットでイリュージョンを入れてフィニッシュ。

<G3>
アレクサンドラ・フェイギン(ブルガリア) SP:53.33(26)
 「Le Di A La Caza Alcance」「Cernunnos」♪ ブルー系。入りから出まで美しい流れの3トウ+3トウ、下りてきれいなイーグルに繋げる3ループ。2アクセルは着氷で体重が後ろにかかってしまった。手を足首に添える姿勢のシットスピンがユニーク。
 全体にすっきりした感じのプログラム。

ヨセフィン・タリエガード(スウェーデン) SP:61.55(15)
 「Wicked Game」♪ 黒に赤。予定を変えて3フリップ+2トウから、さらに単独3トウ、どちらも素晴らしい出来。きちっとした姿勢のキャメルスピン、2アクセルも高さを出した。曲と一体になったステップ、一歩が大きく表現が豊かで心打たれる。スライディングで拍手が起こる。
 終わって感激の顔。自己ベスト更新

丁子涵(ティン・ツーハン、Tzu-Han TING)(台湾) SP:56.32(22)
 「クリムゾン・ピーク」♪ 赤に黒。3ルッツ+3トウ、やや詰まったが頑張る。3フリップは少しステップアウト。キャメルスピンの回転が速い。イナバウアーなどを織り込むトランジションから、2アクセル滑らか。一つ一つしっかりとこなして、大きなミスなく終わってガッツポーズ。
 Qがついて笑顔のキス&クライ

リヴィア・カイザー(スイス) SP:65.05(10)
 「Lost Without You」♪ ピンク濃淡。両手上げ3ルッツ+3トウ、2アクセル、両手上げ3フリップと、体も細いが軸も細いジャンプを次々決める。レイバックスピンをホップジャンプで出るのが可愛い。ステップも伸び伸びしていた。

サリナ・ジョース(イタリア) SP:59.39(19)
 「Caruso」♪ ワインカラー。基礎技術の高さが光る。両手上げ3フリップ+両手上げ3トウ、両手上げ2アクセル、両手上げ3ループと着氷。つなぎでもステップでも一歩がしっかり伸びている。スケーティングの安定感もいい。曲の表現もしっくり。

オルガ・ミクティナ(オーストリア) SP:60.77(16)
 「El Mariachi」「Uccen (DWTS Remix) 」♪ 黒で裾が赤。3ルッツ+3トウを決め、2アクセルは下りてイーグルに。3フリップは下りてキック、カッコよく決める。レイバックスピンの途中でバランスを崩し、一旦止まってしまった ラテンのリズムとパーカッションで弾むようなステップ。終わって「やっちゃった」という顔。

<G4>
ロヒン・シルド(フランス) SP:59.41(18)
 「Ojos De Serpiente」♪ ブルー。冒頭の3ルッツで少し傾いたがなんとか3トウを付けた。3ループは下りてきれいなトランジションに。スペイン語詞の曲で、ムーディーな雰囲気のステップ。終盤に流れのある2アクセル、ビールマンスピンをスライディングで出てフィニッシュ。

ユリア・ザウター(ルーマニア) SP:52.52(27)
 「Oh My God」アデル♪ 黒。ノリノリの曲に最初から手拍子が起こる。3トウ+3トウ、かなりギリギリの回転になってしまった。両手上げ3ルッツはステップアウト。2アクセルは下りて両足ジャンプに繋げる。ステップは曲とよく合って楽しい。
 終わってちょっと肩をすくめる。Qが付かず。。。

ソフィア・ステプセンコ(ラトビア) SP:46.74(31)
 「All Eyes On Me」♪ 濃紺にワインカラー。ルッツが1回転になったが根性で両手上げ3トウを付けた。SPで2つ目の要素にステップを持ってくるのは珍しい。2アクセルは下りたとき引っ掛かる感じで詰まった。両手上げ3ループは大丈夫。
 スピンの出のイリュージョンはちゃんとしていた。キャメルスピンのキャッチフット姿勢で少しバランスを崩したのが惜しい。

ユ・ヨン(韓国) SP:67.37(5)
 「ブエノスアイレスの秋」アストル・ピアソラ♪ 赤系。大きな歓声で迎えられる。それに応えるような大きな3ルッツ+3トウ イナバウアーから2アクセル、各姿勢をじっくり見せるレイバックスピン。3フリップを下りると自信たっぷりに、腕を前に出したり足に添えたりするI字スピン、観客を煽ってから情熱的なステップ。
 素晴らしい演技にシーズンベスト

アンバー・グレン(アメリカ) SP:64.53(9)
 「Heads Will Roll」♪ 黒系つなぎ。熱狂的な歓声の中、3フリップ+3トウをきちっと決める。楽々と2アクセル、3ループも、、、と思ったらまさかの転倒 しかし手拍子が背中を押して、力強くステップを踏んだ。

キミー・ルポンド(スイス) SP:62.64(12)
 「Voilà」♪ ピンク。3フリップ+3トウ、2アクセルと高さも距離もあるジャンプ。しかし3ルッツで転倒、起き上がるのに少し間を取ってしまった。スピンやステップでは細い長い手足を存分に見せつけて表現。それにしても細い

<G5>
ニーナ・ペトロキナ(エストニア) SP:66.23(7)
 「Run」♪ 黒。スピードにのって2アクセル、3フリップ+両手上げ2トウはやや詰まった。ドーナツスピン、ターンから3ルッツを決めて、その後も自信を持ってこなしていった。

千葉百音 SP:62.64(13)
 「Les Yeux Noirs (黒い瞳)」♪ 黒に青と赤スカート、赤いバラ模様。いつもの美しい滑りから、3フリップ+3トウをしっかり決める。2アクセルを下りてアラベスクがきれい。ルッツがまさかのパンク くじけずにスピン、手拍子がどんどん盛り上げてくれてステップはレベル4。美しいビールマンスピンで締めくくった。

マデリン・シーザス(カナダ) SP:59.65(17)
 「Farrucas」「Solea Grana」♪ 赤と黒。右回りの選手。3ルッツ+両手上げ2トウを決め、3ループはなんとか耐えた。2アクセルが決まると大歓声 シット姿勢から一気にキャメル、ビールマンとスピンも良かったが、なんといってもステップの勢いかな。

エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:62.34(14)
 チャイコフスキー「感傷的なワルツ」♪ ピンクからダークグレー。両手上げ3ルッツに片手上げ2トウを付ける。膝曲げイーグルから2アクセル、カッコいい。両手上げ3ループがきれいに入った。
 曲が長調になったパートで情感たっぷりに、スライディングなどを織り込んだステップ。スピンの途中でまた短調に戻り、ビールマンスピンを大きなスライディングで出てフィニッシュ。今日の出来は悪くない

ニーナ・ピンザローネ(ベルギー) SP:64.04(11)
 「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」より「Charms」♪ 紺と緑。振付はブノワ・リショー。3ルッツ+3トウはやや不安定。足を高く上げてからの2アクセル、3ループと落ち着いて決めた。ビールマン姿勢に足を持ちあげるところが、普通とちょっと違ってダイナミック。

吉田陽菜 SP:64.56(8)
 「Koo Koo Fun」♪ カーキと緑のヒョウ柄風。独特で面白い振付を最初から、広くリンクをカバーする2アクセル。3ルッツ+3トウは後ろに傾いたがこらえる。足替えなしのシットスピン、一点だけで回るのがよくわかる。3ループ決まって、あとは伸び伸びとステップ。
 このプログラムもみんなに愛されている

<G6>
イ・ヘイン(韓国) SP:73.55(3)
 「Why Don't You Do Right?」「Bei Mir Bist Du Schoen」♪ 深緑。3ルッツ+3トウ、イナバウアーから2アクセルと決まる。3フリップも流れの中で鮮やかに。足替えなしのシットスピンもイリュージョンで出てレベル4、ラストのステップは壮大な曲と共にぐいぐい盛り上げ、ジャッジ前で大きく手を広げてフィニッシュ。
 完全に復調 シーズンベスト大幅更新。

アナスタシア・グバノワ(ジョージア) SP:58.66(20)
 「Mojo」♪ ワインカラーのつなぎ。キュートな仕草の振付でスタート、両手上げ3ルッツ、2アクセルと決める。3フリップで次が続けられず、まさかの+comboに ステップは最後まで頑張った。

キム・チェヨン(韓国) SP:66.91(6)
 「Pantomeme」「Lillies of the Valley」♪ ワインカラー。動きも滑りもシャープ。2アクセル、3ルッツ+3トウ、3フリップと隙がない。基本に忠実で安定した技術は変な癖がないのが何よりの強み。スケートを始めた年齢が遅かったのがむしろ良かった? 運動能力の高さがよくわかる。

イザボー・レヴィト(アメリカ) SP:73.73(2)
 「ネッラ・ファンタジア」♪ ラベンダーの濃淡。滑り出しからスケーティングの美しさが際立つ。3ルッツ+3トウ、2アクセルとなめらか。踏み切る直前の前傾姿勢が気になる3フリップだが、空中姿勢はピンとしている。
 スピンの姿勢変化が華やかで目を引く。ステップの一歩一歩が柔らかく、曲とマッチしていた。自己ベスト更新

ルナ・ヘンドリクス(ベルギー) SP:76.98(1)
 「I'm nin'alu (Mor Avrahami Remix)」/「Living for Love」マドンナ♪ 赤系。エネルギッシュ! 両手上げ3フリップ+両手上げ3トウ、長く足を上げてからの2アクセル。ぐんぐん速度を増していくI字スピン。両手上げ3ルッツを着氷すると、リンクいっぱいに展開するステップのヴァイタリティに圧倒される。迫力満点のビールマンスピンをスライディングで出て終わると、氷を叩いて喜んだ。
 自己ベスト更新

坂本香織 SP:73.29(4)
 「Baby, God Bless You」♪ グレーからピンク。スピードに乗って、いつもの2アクセルを跳ぶと、会場全体が「これこれ!」という感じ。3ルッツは危なかったがこらえ、思わず苦笑い。後半3フリップ+3トウが決まってほっとする。片手ビールマンからステップ、一瞬つまずきかけて焦るが大丈夫。落ち着いてスピンでまとめた。
 やはりスケーティングスキルの評価は高く、ミスはあったが70点台を出す。

 結果、ヘンドリクスが頭一つ抜けた感じでトプに立ち、2位レヴィト、3位イ・ヘイン、坂本香織が4位につけた。ここまでが70点台。5位ユ・ヨン、6位キム・チェヨンと韓国勢が3人そろってフリー最終グループとなった。
 吉田陽菜が8位、千葉百音はレポンドと同点だが技術点の差で13位。フリーで巻き返したいところ。
 フリー進出のボーダーラインは53点台。29歳ポヴェイは0.31の差でフリー進出を逃した。
 フリーは明後日の朝7時過ぎから。
 


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