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ヨーロッパ選手権2022アイスダンスFD

2022年01月16日 00時25分36秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・ヨーロッパ選手権2022アイスダンスフリーダンスジャッジスコア)。

<G1>
ソレーネ・マジンゲ/マルコ・イェフゲニー・ガイダイェンコ(エストニア) RD:60.36(20) FD:83.53(20) 合計:143.89(20)
 「To Build A Home」♪ 紺、黒。ジュニアとかけもちの18歳と20歳。いかにも初々しい カーブリフトから片手を高い位置でつなぎながら片手で太腿あたりをホールドするローテ―ショナルリフトがきれい。ツイズルもきれいにまとめた。

マリア・イグナテヴァ/ダニイル・レオニドヴィクス・セムコ(ハンガリー)RD:60.41(19) FD:90.42(18) 合計:150.83(18)
 「Maybe I Maybe You」スコーピオンズ♪ 黒。ツイズルの間に一瞬リフトを入れてまとめる。ランジ膝上に立つストレートラインリフトからローテ―ショナルリフトの流れがよかった。

ヤスミネ・テッサーリ/ステファン・ウォーカー(スイス)RD:60.98(18) FD:86.57(19) 合計:147.55(19)
 「Hable Con Ella」「Le Di A Caza Alcance」「Poeta En El Mar」♪ 黒レース、白シャツ黒ベスト。肩乗せローテ―ショナルリフトからそのまま低い姿勢のステーショナリーリフトが印象的。女性が以前ペアのイタリア代表だったヴァレンティナ・マルケイに雰囲気が似てる

アリア・ホルブツォワ/キリル・ビエロブロフ(ウクライナ)RD:63.30(17) FD:93.05(17) 合計:156.35(17)
 「Lento」「Meditation」「Impposible Love」「Diferente」♪ 赤と黒、黒ベスト。よく見られなかったので後で。

サーシャ・フィアー/ジョージ・ワデル(イギリス)RD:63.61(16) FD:99.60(14) 合計:163.21(15)
 チャイコフスキー「くるみ割り人形」♪ 赤、黒。バレエらしい優雅さと程よいスピード感がある。リフトの決めポーズと下ろすタイミングが音とぴったり合って気持ちいい。女性の両膝くるくるスライディング、お見事
 女性のサーシャ・フィアーは姉がライラ・フィアーだが、サーシャのほうが大人っぽい顔立ちな気がする

<G2>
ルワシア・デモージョ/テオ・ル・メルシエ(フランス)RD:64.55(15) FD:98.22(15) 合計:162.77(16)
 「Lonlon Ravel's Bolero」♪ 黒にストーン、黒。けだるい女性ボーカルのボレロ、面白い ツイズルをきれいに決め、男性の首に足を絡ませて体を回転させてから乗るストレートラインリフトから、そのままステーショナリーリフト。コレオステップあたりからテンポを上げてぐいぐい迫る。コレオツイズルでクライマックスのフィニッシュ。

ティナ・ガラベディアン/サイモン・プルー・セネカル(アルメニア)RD:65.58(14) FD:102.85(11) 合計:168.43(13)
 「枯葉」「Luck Be a Lady」♪ ブルーにゴールドのストーン、黒スーツ。アルメニア代表だが、雰囲気がとってもカナダ 絡み合うキャメル姿勢が素敵なスピンから。ツイズルはゆったりと大きく、片膝に乗るステーショナリーリフトからローテ―ショナルリフト。最後までスピードとお洒落感に溢れていた。

カタリナ・ミュラー/ティム・ディエク(ドイツ)RD:67.46(13) FD:102.81(12) 合計:170.27(12)
 「ボディガード」♪ 赤、黒ベスト。最初から映画の世界に引き込む。入りがお洒落なスピン、肩の位置から即膝の高さに下ろすローテ―ショナルリフト。ツイズルは間で女性が男性のフリーレッグを持ちあげてくぐる。女性が回転してから男性の靴と膝に乗るストレートラインリフト。シーズン前半より更にバージョンアップしている。

オレクサンドラ・ナザロワ/マクシム・ニキティン(ウクライナ)RD:68.51(12) FD:105.48(10) 合計:173.99(10)
 「ムーラン・ルージュ」より「Backstage Romance」♪ 黒で右袖が赤、黒。女性を持ち上げてぐるんと回転させてから入るツイズル、向かい合って仰向けスライディング。ポジション変化が複雑なストレートラインリフト、ラストは男性の膝下あたりに女性の足を絡ませたコレオリフト。いろいろ面白いことをやってくれる

ナタリー・タシュレロヴァ/フィリップ・タシュレル(チェコ)RD:69.72(11) FD:102.67(13) 合計:172.39(11)
 「Yuyo Verde」/「Oblivion」「Primavera Portena」アストル・ピアソラ♪ 黒にゴールドのサッシュ、背中に模様。女性が足を閉じて男性の足の間に入るスピニングから。イーグルの男性の膝上に立つカーブリフトから、そのままポジションを変えるカーブリフトへ。ツイズルの間にはスピニングのような動きを挟む。男性の脛あたりに足を置き、片腕をホールドするステーショナリーリフト。女性がキャッチフットした状態に入り込むように始めるスピン。
 最後までスピードが落ちず、前に見たときより完成度がぐっと上がった

<G3>
エフゲニア・ロパレヴァ/ジェフリー・ブリソー(フランス)RD:70.22(10) FD:108.12(9) 合計:178.34(9)
 「Adagio In Sol Minores Mi 26」「Allegretto」♪ グレー系。ゆったりした曲調の中で回転の速いツイズル。フリーレッグを絡ませるスピン、途中で女性を背中に乗せて下ろす振付までステップの一部のよう。男性が膝でスライドしてそのままステーショナリーリフト。
 オーソドックスな部分と前衛的な部分の両方を持つ。

ナタリア・カリゼク/マクシム・スポディリエフ(ポーランド)RD:70.47(9) FD:96.05(16) 合計:166.52(14)
 「Heart Cry」「Natural」♪ グレー、黒の上に透ける白。安定したストレートラインリフト、ワンフットステップを終わってそのままキャラクターステップ。スピンでGOEがマイナスになったのはなぜ?
 前触れなくステーショナリーリフトに入る。ラストは女性をぐるっと回転させてフィニッシュ。

ダイアナ・デイヴィス/グレブ・スモルキン(ロシア)RD:73.32(8) FD:113.29(7) 合計:186.61(7)
 「ムーラン・ルージュ」より「ロクサーヌのタンゴ」「Your Song」♪ 黒赤。ジャンプで乗るステーショナリーリフトから、そのまま熊ちゃん抱っこ姿勢のローテ―ショナルリフト。ツイズルが非常に滑らか。イーグルの膝に手をついて逆立ちのカーブリフト、スライディングみたいなコレオリフトも良かった。
 女性の母はエテリ・トゥトベリゼコーチだが、父がどんな人か気になる

アリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィシウス(リトアニア)RD:74.45(7) FD:108.72(8) 合計:183.17(8)
 「Vinegar & Salt」「White Lies」「Lacrimosa」♪ 深緑、黒。しっとりとシームレスに流れていく。安定したツイズル、背中から前に回るカーブリフト、ストレートラインリフトでは男性の下に抱えられた状態で男性が片足滑走に。じわじわと盛り上がってスプリットポジションのローテ―ショナルリフト、キャラクターステップも切れがある。
 オリンピックには出られないけれど、世界選手権でこの素敵なプログラムがまた見られるかな

サラ・ウルタド/キリル・ハリャーヴィン(スペイン)RD:75.83(6) FD:116.07(5) 合計:191.90(6)
 「Since I've Been Loving You」「天国への階段」レッド・ツェッペリン♪ 黒。官能的なポーズから始まる。ツイズルは2人の距離がとても近かった。男性の足の付け根あたりに立つカーブリフト、大きく見える。いったん頭の上まで持ち上げてから低い姿勢になるステーショナリーリフト。キャッチフットのまま姿勢を変えていくスピン。
 全体に攻めた力強い動き スマート/ディアス組に勝てるだろうか。

<G4>
オリヴィア・スマート/アドリアン・ディアス(スペイン)RD:77.99(5) FD:118.87(4) 合計:196.86(4)
 「I Was Always There」/「マスク・オブ・ゾロ」♪ 薄緑、黒。女性と男性のフリーレッグをそろえるステーショナリーリフトからローテ―ショナルリフトに続く。女性が男性の股下をくぐってすぐ入るツイズル。ワンフットステップ、キャラクターステップでは剣を交える振付も。
  ミスなく、流れよく滑り終えて高得点、オリンピック出場を手繰り寄せた。

ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス)RD:79.97(4) FD:116.04(6) 合計:196.01(5)
 「ライオン・キング」♪ ゴールド、黒に薄茶。逆立ち姿勢のカーブリフトから、ワンフットステップの最後はシットスピンのようなツイズルで。ツイズルで男性がわずかにふらついた。ステーショナリーリフトからローテ―ショナルリフトは迫力がある。キャラクターステップはアフリカ!な感じの野性味。

シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア)RD:83.35(3) FD:124.62(3) 合計:207.97(3)
 「Atonement」「Little Sparrow」♪ ペールブルー、オフホワイトにサスペンダー。軸に全くぶれがないスピンから、2人がぴったり重なるようなツイズル。男性が片足になるステーショナリーリフトから、女性の体が美しく空中を舞うローテ―ショナルリフトに続く。キャラクターステップでは大きく離れたり、一人がしばらく止まったりとめりはりがある。
 イーグルの男性の頭を跨いでから立つカーブリフト、スピニングでドラマチックに終わる。やはりトップ3は格が違う 得点を見て少し涙ぐむシャルレーヌ。

アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン(ロシア)RD:86.45(2) FD:126.75(2) 合計:213.20(2)
 「We Have A Map of the Piano」「ロミオとジュリエット」♪ ピンクベージュ、紫。互いにキャッチフットのスピンから、雄大なツイズル。ローテ―ショナルリフトはさりげなく、背中から首回りでポジションを変えるカーブリフト。コレオツイズルで得意のシット姿勢を見せる。背中から前へ回して男性がしゃがむストレートラインリフトと、アクロバティックなことを美しく見せてくれた。

ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ロシア)RD:87.89(1) FD:130.07(1) 合計:217.96(1)
 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」「パガニーニの主題による狂詩曲」♪ 白、黒。男性の肩を乗り越えて膝に立つカーブリフトから。ツイズルは柔らかに、ミッドラインステップは伸びやかに。ステーショナリーリフトの回転が速い 曲のサビでダイナミックにスライディング、盛り上がる。
 曲が変わって、キャラクターステップは軽快に、女性が片手で掴まり男性も片腕のローテ―ショナルリフトも回転速く、一気にクライマックスでフィニッシュ。
 フリーのシーズンベストでヨーロッパ選手権2連覇を決めた

 結果、優勝はシニツィナ/カツァラポフ、2位ステパノワ/ブキン、3位ギニャール/ファブリ。スマート/ディアス4位、フィアー/ギブソン5位、ウルタド/ハリャーヴィン6位。ロシア3組目のデイヴィス/スモルキンは7位、リード/アンブルレヴィシウス8位、ロパレヴァ/ブリソー9位、ナザロワ/ニキティン10位。
 来季枠は、ロシア・スペイン3、イタリア・イギリス・リトアニア・フランス・ウクライナ2となった。
 この後は女子フリー


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