フィギュアスケート女子の本田真凜が、今季限りでの引退を表明、記者会見をした。テレビカメラ14台、100人近い記者が集まったとのこと。
ノービス時代から注目を集め、世界ジュニアで優勝と2位。その愛らしさ、華やかさは見ていて本当に楽しかった。
残念ながら、シニアに上がってからは期待されたほどではない成績が続く。特にここ数年は、全日本選手権に出られるかどうかが注目されていた。それでも9年連続出場権を獲得し、めまいで棄権した2020年以外はしっかり成績を残したのは、それなりに立派なものだ。
トップ選手になるために、何が必要だったのだろう。
ジュニア時代、私が気になったコメントは「ノーミス券は選手権に取っておく」。完璧にノーミスの演技は1シーズンにそう何度もできるわけではないから、一番大事な試合でノーミスをしたい!という意味だろう。しかし、トップに上がっていくには、毎回ノーミスを目指して試合を重ね、完成度を高めていくことが必要ではないだろうか。まだ中学生、子どもだったから仕方ないかもしれないが、その意識はなかったのかな
また、濱田美栄コーチからは「練習嫌い」と言われていたらしい。時間をかけなくてもすぐできてしまうが安定しないところは、自覚していたようだが。。。
ラファエル・アルトゥニアンコーチの下へ移ってからは「consistencyが足りない」と言われていたようだ。いい時・やる気のある時とよくない時の差が大きく、ムラがあるということだろうか。
成長につれて女性は体型も変わってくる。軽やかに跳べていたジャンプが跳びにくくなる。それを乗り越えるためには、技術を安定させ、筋力をつけなければならない。そのための正しい練習方法、自分に合った方法が見つからないまま、年月が過ぎてしまった
成績が上がらなくても、いつも注目されメディアに取り上げられてきた。小さい頃から芸能事務所にも所属していて、きょうだい4人そろってテレビ番組に出たりすることもあり、SNSを更新すればそれがニュースになった。すると「親が金を使って書かせている」などのアンチコメントが書き込まれ、PV数が上がるのでまた各メディアが書く、とループ状態
メディア対応と言う点では、あけすけに何でも喋ってしまうほうだったかも。怪我とか体調とか、あまり言いたがらない、言っても終わってからの選手もいるが、聞かれたらすぐ話してしまう。すると「言い訳をしている」と叩かれたりする。精神的にしんどいこともあっただろうな…
想像だけど、何が何でも勝つ!とか、絶対ノーミス!とか、負けず嫌いな気持ちがあまりない人なのだろう。体力、アスリートとしての心構えに、タフネスがもう少しあればよかったのかもしれない。
華やかな雰囲気、所作のかわいらしさ、美点はいろいろある。音源を間違って持ってきてしまって、アドリブでプログラムを滑りきった、なんて底力もあった。アイスショーにはそれなりに出演機会があるだろうし、競技とは違う表現をしっかり磨いていってほしい。むしろプロスケーターになってからのほうが、練習嫌いでは通らないかも
台北の世界ジュニア2017、目の前で完璧な演技を見た。またどこかで
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