フィギュアスケート・ジュニアグランプリ(JGP)シリーズ第3戦、アメリカ大会。日本時間の早朝から女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
2 エカテリーナ・ミトロファノワ(ロシア) SP:57.34(4)
「ボレロ」ラベル♪ ルッツ・トウ3-3、エッジにアテンション(!)がついたが3回転フリップをきっちり着氷。メロディによく乗りながらステップを踏み、曲の終わりとぴたりと合わせてスピンを止めてフィニッシュ。
5月に13歳になったばかりでこの名曲だが、この年齢なりにできることを、技術的にも表現力でもしっかり見せつけた。
6 ページ・リドバーグ(アメリカ) SP:58.68(2)
「ムーラン・ルージュ」から「ボレロ」♪ 昨季全米ジュニアで8位の選手。3回転フリップ、トウ・トウ3-3、後半のダブルアクセルと、距離の出るジャンプがきれい。曲調が速くなるところでうまく盛り上げるプログラム。基本的な技術がしっかりしている。ノーミスで高得点が出た。
7 白岩優奈 SP:56.26(5)
「虹の彼方に」♪ 晴れやかな水色の衣装で、振付はトム・ディクソンとキャシー・リード。ぐいぐいとスピードにのって滑り出し、3回転フリップ、ルッツ・トウ3-3ときれいに決める。溌溂とステップを踏んでいたが、途中で転倒 でも大きな中断にはならず、スパイラルを見せたあとにダブルアクセルを軽やかに下りた。
スケーティングのスピード感と、少女らしい可愛らしさ。ジャンプの技術も素晴らしい。この夏は地方大会のサマーカップで優勝して、今季はブレイク間違いなし
9 ニナ・オーレット(アメリカ) SP:50.97(6)
「パイレーツ・オブ・カリビアン」♪ ハワイ出身でアジア系。3回転ルッツの着氷で膝を深く曲げてこらえ、片手上げの2回転トウループにつなげた。フリップにはエッジのアテンション(!)。144cmと小柄な体をよく動かしている。
11 本田真凜 SP:61.05(1)
「スプリングソナタ」ベートーヴェン♪ 振付はマリナ・ズエワ。柔らかく腕をつかってバイオリンを奏でる仕草から入り、わりと珍しい3回転ループ+3回転トウループのコンビネーションを決める。ビールマンスピンや全身を使いながらのステップ、3回転フリップも鮮やか。
スパイラルやイナバウアーなど、つなぎでも魅せる。指先や腕だけでなく、視線や肩も使っての表現ができている。ノーミスで終わって、ほっとした顔で胸に手を当てた。
得点にはコーチと二人で「おおっ」。
16 ヴィヴィアン・リ(アメリカ) SP:57.37(3)
「Le Vent, le Cri」♪ スロバキア大会3位の選手、今大会はどうかな? 両手上げ3回転ルッツに続けた3回転トウループが、ステップアウトで手をついてしまった。フリップはエッジエラーeがつく。しかし軸がまったくぶれない、回転の速いスピンは見事。キレのあるステップはレベル4でGOE+1.10
スロバキア大会の得点には届かなかったが、今大会も表彰台圏内。ファイナルに届くか。
21 ヴァレリヤ・ミハイロワ(ロシア) SP:50.63(7)
「Primavera」♪ スロバキア大会5位の選手、今大会は表彰台に乗れるか? ルッツ・トウ3-3は決まったと思ったが、トウループが回転不足判定。後半に跳んだ3回転フリップとダブルアクセルは問題なし。スピンとステップもきっちりこなす。
ノーミスに見えた演技で、本人は満足そうに小さくガッツポーズしていたが、回転不足や加点があまりついてないせいか、それほど点は伸びなかった。スタート遅れの減点1はもったいない(これがなければ6位で、フリーは最終グループに入れた)。
結果、本田真凜がトップに立ち、2位リドバーグ、3位リ。白岩優奈が5位。フリーの最終グループは、日本2人アメリカ3人ロシア1人ということになった。
個人的には、コンビネーションジャンプ失敗で8位になったキム・ナヒュン(韓国)の巻き返しも期待 そして本田、白岩のダブル表彰台に期待大
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