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北京五輪アイスダンスRD

2022年02月13日 00時18分46秒 | フィギュアスケート

 北京オリンピック・フィギュアスケートアイスダンス・リズムダンスジャッジスコア)。

<G1>
カタリナ・ミュラー/ティム・ディエク(ドイツ) RD:65.47(21)
 「Suicide Squad」♪ ピンク、紫。女性が男性の足の下をくぐってからツイズルに入る。イーグルで女性を逆さまに抱えるリフト。スピード感があって“ストリートダンス”らしかった。ラストは男性の呵々大笑と女性のツインテールぴゅんぴゅん

ユーリア・トゥルッキラ/マティアス・ヴェルスルイス(フィンランド) RD:68.23(16)
 「Breathe You In My Dreams」「River」♪ 黒スリップドレス、黒。ツイズルをきれいに合わせる。ステーショナリーリフト、肩から膝上で綺麗に回す。全体にお洒落。

オレクサンドラ・ナザロワ/マクシム・ニキティン(ウクライナ) RD:65.53(20)
 「Hit The Road Jack」♪ 黒スリップドレス、白シャツにサスペンダー。ツイズルは2パターンで。男性が低い姿勢で女性をゆっくりひっくり返すカーブリフトが独特。後半のアップテンポもよく乗っていた。

ナタリー・タシュレロヴァ/フィリプ・タシュレル(チェコ) RD:67.22(17)
 「Music」「Dance 2night」♪ ピンク、黒系ノースリーブ。きびきびと踊りながらスタート、元気のいいミッドラインステップから。丁寧にミッドナイトブルース、イーグルの膝上に立つカーブリフトはリンクを半周 最後の要素にツイズルを決めて、バリバリ踊ってフィニッシュ。

 20組がフリーに進めるので、この時点で1位のトゥルッキラ/ヴェルスルイスはフリー進出が決まった。

<G2>
パウリナ・ラマナウスカイテ/デヴィダス・キザラ(リトアニア) RD:58.35(23)
 「Russian Roulette」「Hard」リアーナ♪ 黒、黒革ジャン風。出場枠を取ったリード/アンブルレヴィシウス組のアリソン・リードが国籍を獲得できず、この組が出場してきた。勢いをつけて肩に乗せてからイーグルの前で抱えるリフト。キャッチフットのツイズルはけっこう速くて揃っていた。
 男性のキザラは今日が誕生日 ベスト更新に拍手。

小松原美里/ティム・コレト(小松原尊) RD:65.41(22)
 「Le Freak」「What You Won't Do For Love」「You Make Me Feel」♪ ピンク。客席にたくさん日の丸! 練習で苦心していたというツイズル、うまくまとめた。ティムのスライディングが入るダイアゴナルステップ、ミッドナイトブルースを大きく表現する意識。肩から前へ下して横抱きのローテ―ショナルリフト、きっちり
 得点には、、、う~ん、、、

ナタリア・カリゼク/マクシム・スポディリエフ(ポーランド) RD:70.32(15)
 「Quick Musical Doodles」「Glory」♪ 黄色系のトップスに黒パンツ、黒ノースリーブ。女性が男性の頭をまたいでからのローテーショーナルリフト。ツイズルの間に片足くいくいターン、ユニークな動き。

マリア・カザコワ/ゲオルギー・レヴィヤ(ジョージア) RD:67.08(18)
 「Chosen One」「Yeah」♪ 黒セパレートパンツ、黒。今季ほぼ初めて見る。ぶんぶん勢いよく回していくツイズル、ステップはよく伸びている、女性の脇の下から背中に手を回してホールド、女性側からはノータッチのステーショナリーリフトが迫力。

<G3>
ダイアナ・デイヴィス/グレブ・スモルキン(ROC) RD:71.66(14)
 「Boom Boom Pow」「Bom Bidi Bom」♪ 黒ホットパンツ、黒。女性がしゃがみこんでスタート。二人が重なって見えるくらいのツイズル、肩に乗せてキャッチフットのローテ―ショナルリフト。

ティナ・ガラベディアン/シモン・プルー・セネカル(アルメニア) RD:65.87(19)
 「Respect」「明日に架ける橋」「Think」♪ 光る銀系、黒とグレー。ミッドラインステップからツイズルまでいい流れ。一気に持ち上げて頭を越させてからお尻の下あたりをホールドするローテーショナルリフト。品の良さと切れのあるプログラム。

王詩玥(ワン・シーユエ WANG Shiyue)/柳鑫宇(リォウ・シンユー LIU Xinyu)(中国) RD:73.41(12)
 「Trouble」「Blue Suede Shoes」エルヴィス・プレスリー♪ 紺、黒ノースリーブ。地元の大歓声を受けて登場、歌詞とよく合っている振付で始まる。ミッドナイトブルースからパターンダンスタイプステップ、一歩を大きくじっくり見せた。ツイズルもよく合わせ、ミッドラインステップは弾む感じ。両手だけホールドして一気に肩まで持ち上げてから前で女性がキャッチフットのローテーショナルリフト。
 ここまでのトップに立って大歓声

マージョリー・ラジョワ/ザカリー・ラガ(カナダ) RD:72.59(13)
 「Funkytown」「Super Solid Soul Vehicul」「Far From Over」♪ 黒とターコイズのパンツ、紫のジャケ。非常に切れのいいミッドラインステップ、ちょっとしたストップの振付も可愛い。ローテーショナルリフトの進む距離が半端ない。ツイズルも思い切りよく速かった。若さ溢れるプログラムで盛り上がった

ケイトリン・ハワイエク/ジャン-ルック・ベイカー(アメリカ) RD:74.58(11)
 「Love to Love You Baby」「Bad Girl」ドナ・サマー♪ 黒、黒にグレーシャツを羽織って。メロウな曲でスムーズにツイズルを繋げていく。女性が後ろ向きにジャンプして瞬間でポジションを決め、イーグルの前に乗るカーブリフト。ブルースのパートを丁寧にまとめ、これぞディスコ!のミッドラインステップ。歌詞と頭や上半身の動きをぴたりと合わせる振付がいい。
 終わって女性が大きなガッツポーズ。シーズンベストにあとわずかでトップに立つ。

<G4>
オリヴィア・スマート/アドリアン・ディアス(スペイン) RD:77.70(9)
 「Proud Mary」ティナ・ターナー♪ 赤、黒。ゆっくりと動きをそろえて動き出す。ストレートラインリフトの乗せ方がとてもスムーズでソフト。ブルースのパートも滑らか。曲がアップテンポになって、ぐいぐいとツイズルからミッドラインステップになだれこむ。"Rolling, Rolling"の歌詞に合わせて腕を回したり膝をついてターンしたり、わくわくさせるプログラム

ローレンス・フォルニエ・ボードリー/ニコライ・ソレンセン(カナダ) RD:78.54(8)
 「Careless Whisper」「I Want Your Sex」「Freedom!90」♪ ピンク、黒の短いジャケ。国籍変更を経てついにオリンピックにたどりついた。横抱きにしてぐるっと回転させてから低い姿勢になるステーショナリーリフトから、下ろし方も余韻たっぷり。ブルースのパートも伸びがある。ノリノリのステップの後、間にスライディングを挟むツイズル、ばっちり決めた。
 終わって喜びの熱いキス シーズンベストでトップに立つ。

アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン(ROC) RD:84.09(5)
 「Everybody」「Monster」♪ 赤と黒、黒。しなやかな動きでスタート、イーグルの左から首の後ろを通して右に立たせ、さらに前に抱えるストレートラインリフト。ツイズルをきっちり合わせ、ブルースパートは打って変わってしっとりムード全開に。アップテンポに戻るとまたスポーティーに動いていく。
 優雅なプログラムだけでなく、こういうのも見せる

ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス) RD:76.45(10)
 「I Was Made For Lovin' You」「Forever」「Rock and Roll All Nite」♪ 黒にストーン。ツイズルはやや慎重にまとめたが、後半に向けていつものノリが戻ってきた。男性の片手側転など個性的な動きも。女性の右足をホールドして持ち上げながら瞬間的に左足に持ち替えていくローテーショナルリフト、意外とスリリング。やっぱりディスコはこのカップル

ガブリエラ・パパダキス/ギョーム・シゼロン(フランス) RD:90.83(1)
 「Made To Love」「U Move I Move」♪ 透けるワインカラー。パタパタ、という音に完璧にのっていくツイズル。ふっと表情を変えてミッドナイトブルース。ミッドラインステップ、芸術的すぎるストリートダンス。男性が深くしゃがみこんでのステーショナリーリフト、パキパキと腕を動かす振付で終わる。
 何一つ瑕疵のない演技。彼らにしかできない世界で自己べスト、即ち世界最高得点更新

<G5>
ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ROC) RD:88.85(2)
 「(映画「ナインハーフ」より)You Can Leave Your Hat On」「Brickhouse」♪ 黒セパレートパンツ、ヒョウ柄風シャツ。女性を一瞬持ち上げてそのまま股下をくぐらせるのが面白い。ツイズルがものの見事に決まった ミッドナイトブルースからパターンダンスタイプステップ、いい感じに肩の力が抜けていて心地よい。ミッドラインステップのちょっとした振付もほどよく遊びっぽい。
 終わって充実の笑顔

マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) RD:84.14(4)
 「Myboi」「Therefore I am」「Bad Guy」ビリー・アイリッシュ♪ 緑、黒Tに黒ジャケを羽織って。今日も妖艶に色気を振りまく ミッドナイトブルースの終わりあたりで、一瞬女性がバランスを崩した。リフトの女性の位置が高い。ツイズルで女性のスカートと男性のジャケットの裾が全く同じ角度で翻って、そのシンクロぶりがよくわかる。

パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) RD:83.52(6)
 「I Guess That’s Why They Call It the Blues」「Still Standing」エルトン・ジョン♪ オレンジのつなぎにカラフルな飾り。いつものように拍手を煽って登場、互いの足をホールドする動きが面白い。しっかりツイズルを合わせる。ブルースのパートは安定感、後ろから肩の上を通って前でお尻の下をホールドするローテーショナルリフト。いっしょに歌いだしたくなるミッドラインステップ、楽しい

シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:82.68(7)
 「Diamonds Are Invincible」「Smooth Criminal」「Don't Stop 'Til You Get Enough」マイケル・ジャクソン♪ 黒、白Tに黒シャツ。一気にスピードにのって高速ツイズル、MJの世界に引き込む。スムーズなミッドナイトブルース。アップテンポでイーグルのストレートラインリフトでは、肩の後ろを通して頭をまたいで片足で立ち、さらに前で抱えられてとくるくるポジションを変える、そのスピード感もMJ もう止まらない!のステップで踊りまくってフィニッシュ。

マディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒュー(アメリカ) RD:87.13(3)
 「Nasty」「Rope Burn」「Rhythm Nation」ジャネット・ジャクソン♪ 黒、黒の短いジャケ。ぴしっとポーズを決めてスタート、深くエッジを使うミッドラインステップは一瞬膝をつく動きもすごく洗練されている。片腕と片足をホールド、もう片足を男性の靴に当てるステーショナリーリフト、アクロバティック! ブルースのパートも大きくグライドしている。歌詞が"3, 2, 1"とカウントダウンしたところから始まるツイズル、パワフルに決まった。
 団体戦に続いての自己ベスト更新

 結果、パパダキス/シゼロンが世界最高得点でトップに立ち、2位シニツィナ/カツァラポフ、3位ハベル/ドナヒュー、4位チョック/ベイツ、5位ステパノワ/ブキン、ここまでがフリーの最終グループになる。6位ギルス/ポワリエ、7位ギニャール/ファブリ、8位フォルニエ・ボードリー/ソレンセン、9位スマート/ディアス、10位フィアー/ギブソン。地元中国の王/柳は12位。
 日本の小松原美里/ティム・コレトは22位でフリーに進めなかった 19位から22位までが65点台という接戦で、小松原組はその4組の中で技術点が一番高かった(僅差だけど)。あと0.12点で20位だったのに ツイズルとミッドナイトブルースで団体戦よりレベルを落としてしまったのが響いた
 してみると、団体戦ではその接戦をほぼ制して7位4点を獲得したわけで、よく頑張ったんだな~

 フリーは明後日、14日(月)の午前10時15分から(日本時間)。


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