ピンチとチャンス

　フィギュアスケート・世界ジュニア選手権、男子ショートプログラムでようやく日本勢が登場
　昨年銀メダルの田中刑事と、全日本ジュニアを制した日野龍樹、ジュニアグランプリファイナルに出場している高2コンビに期待がかかったが、、、少々出遅れた
　田中は57.70で11位、日野は56.59で14位。上位は4位まで70点超えてるから、フリーで追いつくのは厳しそうだ。シーズンベスト更新くらいの演技をして最低でも180点台、できれば190点以上を出しておくと、6、7位くらいに滑りこめるか。3枠取るには5位と8位、6位と7位がぎりぎりだから、日本チームとしてはちょっとピンチかも
　日本勢で一番よかったのが、14歳の宇野昌磨で57.71の10位。田中刑事と0.01差だけど、しっかり自己ベスト更新しているところが偉い。正直、枠は先輩たちの責任なので（笑）フリーはいい演技をすることだけに集中しておくれ
　上位陣のシーズンベストからすると、メダル争いは210点台かそれ以上になると思われる。SPでは4回転を跳ばなかったHan YAN（閆涵）が、フリーではがっちり決めてくるか。ジュニアグランプリファイナルを4回転もトリプルアクセルもなしで制したジェイソン・ブラウンがどのくらい点を出せるか。首位に立ったジョシュア・ファリスも端正なスケーティングを見せていたから、これも有力。
　国内選手権でいい演技だったロシアのザン・ブッシュも侮れないが、、、今回チャンスなのはカザフスタンのデニス・テンかも。昨年のこの大会はアブザル・ラキムガリエフが出場してたが、彼はジュニア年齢を超えてしまった。グランプリシリーズや世界選手権で実績のあるデニス・テンがジュニアの大会に出てくるのはなんだか違和感があるが、ジュニア年齢である程度の成績が見込める選手がほかにいないんだろう。
　名前は知られてるが、まだ選手権でのメダルはないデニス・テン、優勝も十分狙える3位につけて、トップとの差は1.65。フリーの滑走順が最終グループの第一滑走になったので、ほかの選手のスコアを見た上で作戦が立てられないのは若干不利だが、高得点を出せれば逆にプレッシャーをかけられる。
　この大会ではずみをつけて世界選手権にのりこみ、10位以内で再び2枠獲得したいところだろう。四大陸のフリーは少し崩れてしまったけど、今度はいい演技ができるといいな。

　明日は女子のショートプログラム。佐藤未生、宮原知子、庄司理紗が登場。頑張って～