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先駆者も懸念

2024年01月20日 00時27分19秒 | フィギュアスケート

 ヨーロッパフィギュアスケート選手権2024男子フリーで、アダム・シャオ・イム・ファがバックフリップ(後ろ宙返りジャンプ、いわゆるバク宙)を行った件、私は明知故犯(悪いと知っていながら敢えてする)と書いた。競技でバックフリップを行った“先駆者”スルヤ・ボナリーへのインタビューを含むNumberの記事が出ている。
 記事を書いた田村明子氏は、電話でスルヤ・ボナリーにインタビューしたとのこと。
「私にとって長野は最後の大会で、怪我もしていたし、失うものはありませんでした。最後に観客の記憶に残る何かを残したかったの。だから演じたことは、今でも後悔していません」
 記事に出ているボナリーのバックフリップ写真は、体操で言う女子平均台の後方宙返りのような感じ。私はよく覚えていないが、片足着氷だったそうだ。それに比べると、アダム・シャオ・イム・ファのはそこまでカッコよくはない まあ、空中姿勢の写真では、目の前で見る迫力は伝わらないが。
 「後ろ向きにテイクオフするので、多くのスペースが必要なんです。選手がみんなこの技を日常的に練習するようになったら、他のスケーターにとって非常に危険だと思います。またいちいち公表されていないけれど、この技に挑戦して大きな怪我をした選手をたくさん知っています。フィリップですら、一度失敗して怪我をしたんですよ」とボナリーは懸念している。
 やはり、怪我をした選手が一人や二人ではないのか ショーでよく見せているフィリップ・キャンデロロでも怪我をしたことがあるとは…。練習のスペースの話は、日本の滑走者が多いリンクだったら絶対不可!だろう。
 今大会2位のアレクサンドル・セレフコは“練習してみて肩の脱臼をした経験がある”そうで、3位のマッテオ・リッツォは“得意だという選手がコレオシークエンスの中にとり入れるのは良い”という意見。
 “ISU技術委員の岡部由紀子氏によると、大会中に技術委員会で話し合いがもたれ、ISUは現在バックフリップの危険性がどれだけのものなのか、専門家に意見を聞いている段階”だそう。「現時点では違反要素から外しても良いのではないか? という前向きな意見も出ていますが、ISUとしては検討中です」。
 ISUは今後どんな判断をしていくだろうか。日本のインターネット上の書き込みには、「本人に危険なだけでなく、氷を大きく削ったり穴をあけたりして、次の滑走者にも危険だから悪い」と考える人が多かったが、その辺りは検討されるのかな❓
 今後どうなるのか注目したい。


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