新ルール、どうなる?と気になっていたフィギュアスケート界 開催中のISU(国際スケート連盟)総会で、次々新しいルールが決定されている。
まず影響が大きいのが、シニア国際大会に出場できる年齢の引き上げだろう。現在の15歳から17歳に段階的に引き上げる。
2022/2023シーズン:15歳以上
2023/2024シーズン:16歳以上
2024/2025シーズン:17歳以上
7月から始まる2022/2023シーズン、2007年6月30日までに生まれた選手はシニアに出られる。2007年7月1日~2008年6月30日に生まれた選手は、2025/2026シーズンまで待たなければならない。
2026年ミラノ五輪に、4回転が跳べる期待の島田麻央選手は出られないことになった(2008年10月生まれ)。トリノ五輪前の浅田真央選手と同じ状況。ミラノの次は2029/2030シーズンだから、21歳で初めて目指せるわけだ。もったいない、けれども、五輪前に世界女王になっていたりして まずはジュニアで着実に力をつけ、ロシア勢が戻ってきても対抗できる選手になっていてほしい。
一方、島田選手の1個上には、柴山歩、櫛田育良、大門桜子といった木下アカデミー仲間や、MFアカデミーの中井亜美といった選手たちがいて、ミラノ五輪は挑戦できる年齢。このあたりがどのくらい出場権争いに絡んでこられるのか、4年後にどうなっているか、追っていくのが楽しみ
いきなり17歳に引き上げではないので、ちょっと心配していたペアの“みゆしょう”柚木心結/市橋翔哉組は問題なくシニアに出場できる。アイスダンスの“きだもり”來田奈央/森田真沙也組は現在15歳と18歳、ジュニアにあと3シーズン出場可能で、卒業後ブランクなくシニアに移行できる。
しかし、BLOOM ON ICEでペア結成を披露した村上遥奈/森口澄士組は13歳と20歳。2022/2023シーズンはジュニアに出場可能だが、その後3シーズン、ジュニアにもシニアにも出られない状況が続く 今のところシングルと二刀流のようだが、22/23シーズンに限ってはペアに専念して、JGPや世界ジュニア出場を目指したほうがいいんじゃないだろうか。中途半端だと国際大会に出してもらえないかも
また、国際大会に出られない間も競技としては続けられるように、国内大会にはオープン参加(ちゃんと採点して順位もつける)を認めたらいいと思う。そうでもしないと、“りくりゅう”三浦璃来/木原龍一組に続くペアを育成するのは難しいのでは・・・。
(そもそも、国内大会の年齢制限は、国際大会に合わせなくてもいいんじゃないかと思う。シングルはともかく、カップル競技はノービス・ジュニアの上限をなくすか緩和したら、同じパートナーと長く続けやすくなるはず。国際大会は年齢制限に合っているペア/カップルを出せばいいのでは?)
とりあえず、2022/2023シーズンは15歳でシニアに上がれるので、イザボー・レヴィトなど世界ジュニアで上位に入った女子選手は、何人かシニアに上がってくると思われる。グランプリシリーズのアサインを待とう