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日本のカップル競技、これから

2018年07月15日 17時58分16秒 | テレビ

 昨夜放送の「フィギュアスケートTV!」録画をじっくり見た。
 高橋成美さんを「日本のペアをリスタートさせた」と評した鈴木アナ、当を得ている。川口悠子さんがロシアに移って3シーズン途絶えた全日本選手権ペアを復活させたのは、高橋成美/マーヴィン・トランだった。
 1組だけ4年連続出場の後、2012年世界選手権の銅メダルにつながる。マーヴィンとのコンビネーションが最高潮の時期だが、2011年全日本の映像を見たコーチたちに「ミス多すぎ」「コンビができてない」など、さんざん叱られたのだとか。必死で練習して完成形になったのが、あのフリー「ケベックの協奏曲」だそうな。
 マーヴィンとのペア解消の後、組んだ木原龍一とのペア。SP「サムソンとデリラ」は最初から最後まで美しい流れで、技術的にはそれほど難しいことは入ってないのに、惹きつけられるプログラムだった。
 そして最後の演技となった、柴田嶺とのフリー「ニュー・シネマ・パラダイス」。私もリクエストして名前だけ出た(HO太じゃないけど) 柴田くんの柔軟性を生かした、二人そろっての素敵なスパイラル。このペアでもっともっと見たかった・・・
 怪我で結果を出すための練習ができない、というのが最終的に引退を決めた理由。シングルより全体に選手生命が長いペア、怪我がなければもっと続けられたと思うんだけど、残念(そして柴田嶺くんも先日引退を発表。残念・・・)
 しかし元気ガールの成美ちゃん、さっそく次のステージに進んでいる。なんとアイスホッケーに転向、すでにチームに入って練習している映像が流れた。2022年北京五輪を目指すと意気込んでいる。かつて住んでいてスケートに打ち込んだ思い出の北京に、選手として行く気満々。頑張れ~~~

 成美ちゃんが切り開いた日本ペア、今は須崎海羽/木原龍一組が引き継いでいる(須藤澄玲/フランシス・ブードロ=オデは残念ながらペア解消した)。ジュニアでは三浦璃来/市橋翔哉が頑張っているが、、、2組だけ
 ペアは投げたり持ち上げたりと男子の負担が大きいから、あまり小さいうちから始められない。12、3歳までシングルでフィギュアの基礎を身につけて、それから転向という形が理想的だろうか。体格と体力の点でも、男子にはある程度の大きさが求められる。女子がどれだけ小柄でも、宇野昌磨や友野一希にペア男子はたぶん無理
 女子もあまり大きくなってしまったら難しい。中国トップの隋文静(Wenjing SUI)/韓聰(Cong HAN)がうまくいってるのは、隋文静が小柄なままだったから?! ぎりぎり20㎝身長差があるのと、若いころから組んでいてコンビネーションがいいからだろう。
 今季のグランプリシリーズに世界ジュニア4位の解众(Zhong XIE)が女子シングルとかけもちの李香凝(Xiangning LI)と組んでエントリーしているが、これも負担の少ない小柄な選手を試す意味かと思われる。
 日本にペア経験者が少ないから、ペアを教えられるコーチが少ない。シングルと比べて練習に広い面積が必要なので、練習場所の確保が大変。2人のうちどちらかが続けられなくなったとき、新しいパートナーを探すのが難しい。
 さらに経済的な援助も手薄というか 日本国内でパートナーが見つからずに外国の選手と組むと、国籍が違うとオリンピックに出られないことから、スポンサーがなかなかつかない。スケート連盟はそれなりにしてくれるけれど、、、
 この点はアイスダンスも同じで、小松原美里/ティム・コレト組がクラウドファンディングで活動資金を募っている。全日本2位のカップルなのに~。
 アイスダンスは「フィギュアスケートTV!」でも小学生カップルが紹介されていた。キャシー・リードさんもコーチしているそうで、将来楽しみ という感じでアイスダンスはノービスでもジュニアでも増えているが、ペアは上記の2組のみ。これはもう、カップル競技に援助割り増しするしかないのでは カップル競技専用のリンクを作るとか 大柄な中学生男子をどんどんペアにスカウトしなくちゃ

 オリンピックの国籍条項は、国によって国籍法が違うのだから、このままでは不公平だと思う。そこで私の持論:
 生涯に一度限り、保持する国籍とは違う国・地域の五輪代表に変わることを許可する。一度変えた後は、夏冬すべての競技で、保持する国籍を含めて他の国・地域の代表になることはできない。(五輪以外の国際大会はOK)
 A国とB国の国籍を持つ選手が、最初にA国代表で五輪出場、次はB国代表で出場。しかしC国代表になりたいと希望して許可を得て出場したら、その後はC国代表以外では五輪に出られない。のちにD国の国籍を取得したとしても、D国代表にはなれない。
 E国の国籍を持つスケート選手が許可を得てF国代表で五輪出場、のちに自転車競技など他の競技の選手になったとしても、E国代表にはなれず、五輪はF国のみ。
 ・・・なんて制度ができたら、国籍変更という一生のかかる決断をしなくても、競技人生だけ考えて変更ができるんじゃないだろうか。平昌五輪でもデンマークのアイスダンスカップルが国籍問題で枠を返上していて、国籍問題での枠返上が続いている。検討されてもいいんじゃないかな・・・?
 なんて妄想(?!)しながら、本格的な新シーズンの始まりを待つ。8月のアジアンオープン、日本からペアとアイスダンスにエントリーされてるといいな

コメント
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