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Continues with wings(2日目)

2018年04月15日 05時02分25秒 | スポーツ

 スポーツのカテゴリーでいいか、ちょっと迷ったが、スポーツ選手としての軌跡をたどり今後を想う公演なので
 羽生結弦の凱旋、そして感謝の公演「Continues with wings」。影響を受けたスケーターの演技で、受け継いだもの“継承”を伝える。トークや質問コーナー、技術解説コーナーも。
 13日(金)の1日目について、たくさん報道やSNSで出ている。私も順番などは参考にさせていただいて(私の記憶に残ったことだけなんで、ちょっと偏ってます
 治療中なので羽生本人は滑らないということだったが、オープニングでスケート靴を履いて出てきた。出演者たちがそれぞれ滑っていくが、さすがにスケーティングが美しい人たちばかり。なるほど厳選のメンバーだ。羽生はすぐリンクサイドの舞台に戻っていたが、最後に出てきて輪の中心に。
 スケーターが退場して羽生も舞台に戻り、開始の挨拶。「SNSでネタばれしてるかな?」と言いながら、公演の命名の由来とその目的を話す。wingsは羽生の羽から、なるほど。
 出演者たちの紹介は、羽生のVTRで。ジョニー・ウィアーの美しい「アヴェ・マリア」、そういえば彼は右回転だった。片膝をついて体を大きく反らしながら滑る、羽生が「Let's Go Crazy」で見せた技はジョニーからいただきだった?!
 無良崇人の名前を出演者リストに見たときは意外だったが、仙台でいっしょに練習した時期もあったとは知らなかった。「ジャンプについて一番面倒を見てくれた先輩」だそうで、トリプルアクセルが安定しなかったジュニアの頃、お父さんの無良コーチと一緒に教えてもらったという。「オペラ座の怪人」を披露、リンクが狭そうだ。
 「パリの散歩道」「バラード1番」を振り付けたジェフリー・バトルがキレキレの動きで魅せてくれる。この人は柔らかい動きもシャープな動きも自在。
 トークコーナーに入るとき、客席に来ている都築章一郎氏を紹介。羽生の2人目のコーチとして、また佐野稔を日本男子初の世界選手権メダリストに育てたコーチとして、ファンはみんな知っている。今回出演の川口悠子も習っていたそう。
 2日目のトークは無良。スケート靴で出てきたら羽生が「まさか履いたまま出てくるとは」と驚く。「脱ぐタイミングがなくて」間に1人しかなかったからか。話の途中で思い出したように「お疲れさまでした」というのは、引退発表について
羽「もう一度やってみたい気持ちは?」
無「全日本で自分らしくできたから、もうどうなってもいいと」
羽「僕があの演技したらもう一度と思う」
 家族の話も。もう娘さんは演技を見て「パンクした」「転んだ」なんて言うんだそうで でも「カッコいい」と言ってくれるそうな
 そういえばウィキペディアには、無良と羽生はイヤホンマニア仲間と出ていた。なんだかんだ、つながりがあったのか。
 62歳の佐野稔が、赤のきんきら衣装で滑った 滑ってるだけなんだけど^^; バッククロスだけでも拍手が起きちゃうって(笑) でもなんか凄い 佐野稔が仙台でスケート教室を開いたとき姉が参加して、それについていってスケートを始めたということで、まさにきっかけを作った人だそう。
 ゼーハー言ってる佐野先生と技術解説。2日目はハイドロブレーディング、実演は無良。バックアウトとバックインがあるとは知らなかったが、鈴木明子がやってたというバックアウトを見て納得、「キル・ビル」のやつだった。そして羽生の代名詞の一つになりつつあるバックイン、無良が頑張るが難しそう。指先をついてやると指が痛くなるとか。肘つきもやって見せた。無良自身は「Shogun」のコレオに入れてたかな。
 川口悠子/アレクサンドル・スミルノフが、印象的なプログラム「マンフレッド交響曲」を滑る。男女の葛藤をドラマチックに描く内容は、長年組んだペアならでは。羽生は川口と直接一緒に練習したことはないが、単身ロシアに渡ったその勇気に自分がカナダへ行くとき力づけられたそうな。
 「オペラ座の怪人」「SEIMEI」を振り付けたシェイ=リーン・ボーンが、赤のマーチングバンド風衣装で登場。帽子に大きな羽がついてる! さすがに動きがきれいで、生き生きしている。途中リンクサイドに出演者たちが出てきて、ラッパを吹く演出も。
 そして、小さい時から憧れの存在と言い続けているプルシェンコが登場。正直、私はあまりこの人の演技が好きじゃなかったんだけど(ショーナンバーの「Sex Bomb」なんか見たせいか^^;)、身のこなしが意外としなやかで、スケーティングはきれいだった。羽生は「ソルトレーク五輪で見て自分もと思った」。2002年頃というと私はほぼフィギュアスケートを見てない時期なので、、、動画探してみよう。

 ここで整氷休憩。25分と長めに取ったのは、みんながトイレに行ったりグッズを買ったりできるようにという配慮かな。

 第2部は子どもからの質問コーナー。男の子が「ジャンプを跳ぶ筋力とイナバウアーやハイドロブレーディングをやる柔軟性を両方鍛えるにはどうしたらいいですか」なんて専門的な質問するので、会場がおお! 「何歳?10歳?今は無理にジャンプを跳ぼうとしないほうがいい。ジャンプが跳べるようになると硬くなるから」と真面目に答える。
 女の子は「バレエをやっていたけど先生が怖くてやめました。先生は怖くなかったですか」。都築先生の前で「本当に怖かったです。氷の上にいるより、正座とか手を上に上げて立ってる時間のほうが長かったかも・・・。怖くて楽しくなかったらやめてもいいけど、何か引っかかるものがあったら、先生に負けないで、頑張って続けたほうがいい」。実感こもってる
 続いて平昌五輪の演技を自身で解説、2日目はフリーについて。6分間練習で4回転サルコウが決まらず「後半2分半くらいずっとサルコウ跳んでた」。しかし本番ではジャッジ8人から+3をもらう“満点”。後半のサルコウ・トウ4-3も決まったら「後半サルコウが鬼門だったんで、油断して」4回転トウループでステップアウト。「そのとき笑ってたそうですね」「やっちゃった、でも転ばなかった」。瞬間に「コンビネーションで(ループ・サルコウをつける)取れる」と判断、トリプルアクセルにつけた。
 ルッツを下りた瞬間も笑っていたが、「こんな下り方初めてだったんで」。しかし転倒しなかったので、コレオに入るときは「これ、ウィニングランだな」。「オリンピックは最後だと思ってたから、しっかり焼き付けたかった」。
 (どのタイミングだったか、会場全体で「おめでとう!」こたえて「ありがとう!」ちゃんと司会が3、2、1、と仕切ってくれた)
 振り付けたシェイ=リーン・ボーンが登場して、このプログラムについて語る。ジェフリー・バトルは選曲もするが、シェイ=リーンは希望を聞くほうで、「選手がやりたいという声を聞いて、それに応えるのがマスト」。アイスダンサーならではの動きの美しさを褒めちぎる羽生、退場するときも「モデルみたいにきれい」
 ステファン・ランビエール、ハヴィエル・フェルナンデスからのビデオメッセージ。フェルナンデスが「(オリンピックでメダルを取った後、ハグしている写真で)これは最高の瞬間だった」「本当にいいライバル」。お互いに恵まれた
 第2部でも滑る出演者の紹介は、場内アナウンスで。無良が「美女と野獣」、力強いトリプルアクセルも見せてくれる。川口/スミルノフは、派手なジャケットで出てきて「ダンシングヒーロー」 ピンクのタイツ穿いてる悠子ちゃん、初めて見た ガンガン踊る悠子&サーシャに大歓声。
 ジョニー・ウィアーは真紅のロングドレスで登場、3回転サルコウ?を跳んだ 妖艶でしなやかな強さがあって、テレビで見るよりずっとスピード感もある。生のほうが映える。
 プルシェンコは「タンゴ・アモーレ」。2つとも真面目なプロでよかった しっかりした滑りを見ながら思い出したのは、荒川静香がバンクーバー五輪の男子について著書で書いていたこと。当時のルールだと、プルシェンコはフリーで2回転トウループをあと1回入れることが可能で、入れていれば勝てた計算だった。
 もし跳んでいたら、そしてバンクーバーで勝っていたら、その後のフィギュア男子はどうなっていただろう? 4回転ジャンプの基礎点は上がらなかったかもしれず、今のような4回転時代にはならなかったかも、、、なんて考えながら見ていた。

 どの出演者に対しても、国旗を掲げたりスタンディングオベーションしたり、最大級の敬意を払う観客。ちょっとびっくり。

 羽生が「悲愴」の衣装を着て出てきた。記事やSNSで羽生が滑ったということを知っている人もいたはずだが、知らなかった人は感激して叫んでいる。3週間安静にした後で滑り始め、スピンやステップは支障がないところまで回復したという。
 「今日(4月14日)は熊本地震から2年、この日に東日本大震災の後で滑ったプログラムを滑りたいと思った」。そういうことを考えて発信する力がある、、、そこが並じゃない、、、
 ジュニア2年目の「一番カッコいいと思ってる」SP「ミッション・インポシッブル2」、続いて「悲愴」。息を切らしながら「ちょっと切り替え難しいけど頑張ります」と、「パリの散歩道」。ジャンプにあたる部分は編曲で切ってうまく繋いである。それでも最初のポーズから熱狂のステップまで、見事に再現した。
 実は、羽生結弦が滑るところを生で見るのは初めて。チケットを買う時点では見られない前提だったから、これは嬉しいサプライズ。そして、滑り出した瞬間に思った。
 これは、はまる
 飛ぶように軽やか。テレビで見る以上かというとそうでもないが、逆にテレビを通してもオーラが伝わってきているのはすごいことなのでは
 眼福
 フィナーレ「Time To Say Goodbye」は、出演者が女性は白、男性は白と黒の衣装で。ジョニーだけ上が黒、下が白の衣装なのが面白い。羽生は白にゴールドが入ったジャケットで。
 みんなで何周も回って、いったん引っ込んでからグッズのTシャツを着て出てきて、また何周も。出演者一人一人とハイタッチをして送り出す。
 「(東日本)震災の夜、電気もなくて月と星だけ。「Notte Stellata」みたいな世界だった。熊本地震の夜も、そうだったかも」その場にいた人の言葉だ。「みんなの目が、自分にはお星さまのよう。見ていてくれるからできる」「これからも見ていてください」
 例のマイクなしで「ありがとう」に会場全体が「ありがとう」と答えて終わった。

 喋っているのを聞いて思ったこと。ちょっと先生っぽいかも?(お父さんは先生だが)。ある程度長い時間、聞いている人の反応を見て適宜言葉をはさみながら、予定の話を進めていく力がある。意外と先生になってもいける?
 ところどころナルシスト的な表現もして、それがまたファンたちが聞きたがっている表現だったりする。そういうところはもう、アイドルそのもの。スケートやってなかったらジャニーズ事務所か(爆)
 一体どんなものになるのかと思いつつ買ったチケットだったが、見て正解だった。15日(日)の公演はテレ朝チャンネル2で生中継するそうで、、、はい、契約しちゃいました

 いつか競技での羽生結弦を見たい。世界選手権2019は日本開催(さいたまアリーナ)、見られるかな

コメント
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