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全米フィギュアスケート選手権2018男子フリー

2018年01月07日 14時01分49秒 | スポーツ

 全米フィギュアスケート選手権2018男子フリージャッジスコア)。

ジョーダン・モイラー SP:55.35(20) FS:124.86(15) 合計:180.21(15)
 ドビュッシー「月の光」♪ ブルーグレー。片足で表面に図形を描く「スペシャルフィギュア」から始め、さっそく拍手が起こる。トリプルアクセルはステップアウト、2本目のアクセルもトリプルを狙った?がダブル。
 後半フリップやルッツ・ループ・サルコウ3-1-2など頑張った。スピンにレイバック姿勢が入る。「もう少し柔らかさが出せれば」と解説・杉田さん。

スコット・ダイアー SP:60.17(17) FS:111.87(19) 合計:172.04(20)
 プッチーニ「トゥーランドット」♪ 紫に金。最初のジャンプでステップアウト、アクセルが1回転、ループが2回転と「タイミングが合ってないですね」とゲスト・小塚崇彦さん。トリプルアクセルはステップアウトしたが、後半はそこそこ決めてきた。
 「動きが固まってる」と解説・杉田さん。

ベン・ジャロヴィック SP:56.12(19) FS:122.21(16) 合計:178.33(16)
 黒に金と青でライン。最初のアクセルがダブルになって、その後構成を変えてきたようだ。3-3やルッツ・ループ・サルコウ3-1-3など頑張る。「スピン中、跳ねたのがジャンプなのかバランスを崩したのかわかりづらい」と解説・杉田さん。全体の表現は褒められていた。

ダニエル・クーレンカンプ SP:60.15(18) FS:117.80(17) 合計:177.95(17)
 「You Raise Me Up」♪ 水色。冒頭のアクセルは1回転、トリプルを狙っていたか。フリップ・トウ3-3、ルッツ・ループ・サルコウ3-1-3など頑張ったが「プラス評価が取りづらいジャンプ」と解説・杉田さん。スケーティング自体を向上させる必要があるようだ。
 コーチはダグラス・ラザノ氏。そういえば見覚えがある

ケヴィン・シャム SP:52.04(21) FS:111.29(21) 合計:163.33(21)
 「サウンド・オブ・サイレンス」♪ 濃紺。前半はダブルアクセル、ルッツ・トウ3-3。後半に5つのジャンプ、サルコウ・トウ・ループ3-2-2はよかったが、ループで手をつきサルコウがパンク、ダブルアクセルでオーバーターン。明らかに疲れが見えてしまった。
 「曲を表現するより技術1つ1つをこなすだけになった」とゲスト・小塚さん。淡々とした曲は盛り上げるのが難しい

トモキ・ヒワタシ(樋渡知樹) SP:63.48(15) FS:154.05(7) 合計:217.53(12)
 「ラスト・オブ・モヒカン」♪ 赤に黒をあしらう。トウ・トウ4-3をさくっと決めると、トリプルアクセル+2回転トウループ、後半ルッツ・ループ・サルコウ3-1-3など質のいいジャンプを決めていく。1本目のアクセルが1回転になった以外ミスなし。
 Y字バランスからループを跳んだり、イナバウアー・スパイラル・クリムキンイーグル・バレエジャンプとたたみかけるコレオ。

ショーン・ラビット SP:73.22(13) FS:141.24(12) 合計:214.46(14)
 マンボ・メドレー♪ 黒レース。よく知られたプログラムで、楽しみながら観客と一体になる。フリップ・トウ3-3から入り、トリプルアクセルは回転足りなかったが、後半も動きはいい。サルコウ・トウ3-3、ダブルアクセル+2回転トウループ+2回転トウループが決まって自分でも掛け声。
 随所に見せるラテンダンスらしい所作、観客を煽りながら 長身でキャメル姿勢なんかもきれい。
 キス&クライで「日本から応援ありがとう、楽しかった~」と日本語で。

セバスチャン・パヤネット SP:61.29(16) FS:111.60(20) 合計:172.89(19)
 赤にグレー。最初のトリプルアクセルで転倒、後半ルッツでも転倒。ルッツ・トウ3-2やサルコウ・トウ3-2などは入った。
 曲調がずっと同じで、あまり盛り上がらなかったか。

エマニュエル・セイヴァリー SP:64.65(14) FS:112.48(18) 合計:177.13(18)
 「イオ・チ・サロ」♪ 白。最初のトウループ、2つ目のサルコウは4回転の予定だった? 後半転倒もあったが頑張った。
 丁寧なステップだが、あまり上半身は使えてない感じ。キャメルの姿勢とか、足さばきはきれい。
 「休むところがない曲で難しい」と、かつてこの曲で滑った小塚氏。

マックス・アーロン SP:74.95(12) FS:149.25(10) 合計:224.20(9)
 「オペラ座の怪人」♪ グレーのVネック。4回転トウループ、ステップアウトで手をついた。4回転サルコウ予定が2回転に。後半トリプルアクセル2本、ルッツ・ループ・サルコウ3-1-3は入った。
 この曲の表現をしきれたか、というと微妙 曲の終わり方が唐突で物足りない。技術と表現、どちらも中途半端になってしまっているような

ジミー・マー SP:75.28(11) FS:147.13(11) 合計:222.41(11)
 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲」♪ 赤、白、黒。4回転トウループでこらえながら着氷がんばり、トリプルアクセル+2回転トウループ、フリップ・トウ3-3など。「軸がはずれても力で持ってくる」とゲスト・小塚氏。スピンは「もう少しきれいに」と言われていた。
 しかし大きなミスなく、終わって胸を叩いて喜ぶ。気持ちをそのまま出す

アレクサンダー・ジョンソン SP:79.60(10) FS:153.02(8) 合計:232.62(8)
 黒、紫。トリプルアクセル+2回転トウループ、ルッツ・ループ・フリップ3-1-3と決める。2本目のトリプルアクセルで詰まった着氷になったのと、ループが2回転になった以外はミスなく、スケート自体はよく滑っていた。そのあたりは高い演技構成点で評価されている。

アレクセイ・クラスノジョン SP:82.58(8) FS:141.00(13) 合計:223.58(10)
 「グラディエーター」より「Nelle tue mani(ついに自由に)」♪ グレーに紫。4回転ループに挑んでダウングレード、トリプルアクセルで転倒。後半トリプルアクセル(回転不足)になんとか3回転トウループをつけた。
 全体に力が入っていて、動きが硬い感じだった。SPの踊るプログラムと違うので、重い印象になる。

アンドリュー・トーガシェフ SP:81.32(9) FS:135.69(14) 合計:217.01(13)
 「ムーラン・ルージュ」より「ロクサーヌのタンゴ」♪ 黒。トリプルアクセル転倒、おそらく4回転予定のトウループが2回転に。ステップアウトや手をつくなど細かいミスがあった。「ジャンプの待ちが長い」と解説陣。
 滑りや姿勢はきれいなので見た目は感じがいい。観客を煽るような仕草を何度か見せ、ドラマチックに演じようとしていたが、ちょっとそればかり目立っても

ティモシー・ドレンスキー SP:85.06(7) FS:151.27(9) 合計:236.33(7)
 「Faux」♪ ブルーグレー。最初の動き出しから引き込む力がある。4回転サルコウ、トリプルアクセルと転倒が続いたが、2本目のトリプルアクセルはこらえた。後半もダブルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウなど頑張る。
 キャメルのユニークなポジション、要素と要素の間の見せ方がなかなか素敵。ミスがあっても魅力的なプログラム。

ヴィンセント・ジョウ SP:89.02(5) FS:184.81(3) 合計:273.83(3)
 「ムーラン・ルージュ」♪ 赤に黒をあしらう。気合の入った表情から、ルッツ・トウ(両手上げ)4-3を余裕を持って決める。4回転フリップ、4回転サルコウ、後半にも4回転ルッツ。4回転フリップ転倒したが、トリプルアクセル2本も根性で下りる。最後にルッツ・ループ・サルコウ(両手上げ)3-1-3まで 跳んで跳んで跳びきった。
 中盤にリンクをいっぱいに使うイーグル、顔の向きや視線などを上手く使ってストーリーを表現する。強い意志を最後まで貫く姿に、観客から大きな拍手
 回転不足3つ、ダウングレード1つがあっても、やはり4回転5本は強かった。

グラント・ホクスタイン SP:92.18(4) FS:163.13(5) 合計:255.31(5)
 「レ・ミゼラブル」♪ 黒。4回転予定のトウループは2回転になり、トリプルアクセルでステップアウト。しかし後半にいくにしたがって盛り返し、トリプルアクセル+2回転トウループこらえ、ルッツ・ループ・サルコウ3-1-3などいいジャンプが続いた。
 膝をついた姿勢からキャメルスピンに入るところ、カッコいい。要素間の表現で曲の世界を伝え、この瞬間を愛おしむようなイーグル。ミスはあったが、心のこもったプログラム。


ロス・マイナー SP:88.91(6) FS:185.60(2) 合計:274.51(2)
 「Somebody to Love」「Love of my Life」「Crazy Little Thing Called Love」クイーン♪ 赤から黒。冒頭の4回転サルコウをきれいに下りると、トリプルアクセル+2回転トウループ、ルッツ・トウ3-3と順調。2本目のトリプルアクセルも多少こらえたが下り、ルッツ・ループ・サルコウ3-1-3など最後まで大きなミスなし。
 リズミカルな曲のパートで手拍子をもらいながらステップ、ランジからキャメルスピン、音とマッチするイーグル、随所で観客を指さしたり頷いたり、一体となって盛り上がった。
 久々のノーミスに、終わって叫んでた 最高の演技

アダム・リッポン SP:96.52(2) FS:171.82(4) 合計:268.34(4)
 「Arrival of the Birds」/「O」コールドプレイ♪ ブルー系のストーンきらきら。4回転ルッツ、挑戦してきたが転倒。フリップ・ループ3-3、後半にトリプルアクセル+2回転トウループ+2回転ループ。2本目のトリプルアクセルを下りた瞬間の手の動きは、鳥が羽ばたいていくよう。
 最後のジャンプ2本が1回転になってしまったのは、どうしたんだろう どこか痛めたというより、靴か何かの問題?
 スピンの入りから出まで隙のない美しさ、レイバック姿勢はどこから撮っても絵になる。作品として非の打ち所がないだけに、ジャンプは惜しすぎる

ジェイソン・ブラウン SP:93.23(3) FS:160.45(6) 合計:253.68(6)
 「Inner Love」♪ 黒に赤。4回転トウループ入れてきたが転倒。トリプルアクセルはステップアウト、2本目は両足着氷になったがなんとかコンビネーションに。3回転フリップもつけたトウループが1回転になってしまい、、、
 ステップはいつもながら、一つ一つのターンがきれいで滑らか。Y字から後ろに伸ばすスパイラル、スピンのレイバック姿勢やその他の姿勢もただ美しい。
 何か、いつものような、完全に心から入り込んだプログラムになりきれず・・・

ネイサン・チェン SP:104.45(1) FS:210.78(1) 合計:315.23(1)
 「小さな村の小さなダンサー」/ストラビンスキー「春の祭典」♪ 黒系。フリップ・トウ4-3をいきなり決めると、単独4回転フリップ、トウ・トウ4-3に単独4回転トウループ、サルコウも4回転が入った。4回転ルッツは跳ばなかったが、余裕で5本
 アクセルが1回転になったのがご愛敬 コンディションが良くないという報道があったそうで、それでもこれだけって、どんだけ~~~
 得点を見ても、さして喜んでない。“本番”のオリンピックでは、もっと!と自分に期待しているんだろう。

 結果、2位以下に40点以上の差をつけてネイサン・チェンが優勝、2位マイナー、3位ヴィンセント・ジョウ、4位リッポン。ホクスタインが5位、ブラウンがまさかの6位。
 オリンピック代表が誰になるのか? 発表までドキドキ

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