AKB48の旅

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たかみな総監督のお説教部屋‐大場美奈‐

2014年05月19日 | AKB
「たかみな総監督のお説教部屋」に外れなしなんだけど、5月17日放送の大場さんの回は、常にも増して凄い内容だった。

高橋さんの仕事に討論や対談が次第に増えてきてる中、そして何度も取り上げさせていただいた「いじめをノックアウト」の放送が続く中、そんな経験を通してなのか、もちろんそれだけではないだろうけど、元々非凡だった洞察力と語る力がさらなる進化を遂げて、ちょっと驚異的なレベルに達してる、そういう意味のことをこれまでも何度か書いてきたけど、大場さんのとの今回の対談は、そんな状況の、見事な証左になっていたように思う。

もちろんそこは、大場さんという相手に恵まれたことも大きいだろう。旧チーム4のキャプテンになぜ大場さんが選ばれたのか、「風吹新規」の身として後から振り返って考察してみたり、映画「SHOW MUST GO ON」を見せられたりして、その時々でのいろいろな疑問を感じてきたものだけど、大場さんという人物が見えてくるにつれて、それは納得に変わった。

大場さんもまた、数少ない「強い心」の持ち主なんだということが、次第に掴めてきたように思う。正にキャプテンの器。例のプロフの件にしても、今から振り返ってみるなら、非凡さと未熟さの表現と見なすことができる。その後の様々な経緯が、しっかりと覚醒へと繋がったことが分かる。並み以下の人物であったら、あそこで腐っていたかも知れない、心折れていたかも知れない。けれども大場さんは違った。

そんな大場さんが相手だったからこそ、打てば響くのそのままに、見事な対話が成立していた。そして、大場さんがSKEへ完全移籍となった理由が明らかにされたように思う。この辺り、スタッフ会議などで、高橋さんが内部情報を把握してた可能性もあるけど、そんな背景の有無にかかわらず、大場さんの言わば「使命」が、自然な形で明らかにされていた。

「SKEは真っ白すぎる」「毒っ気が必要」という指摘から、須田さん、松村さんの顕彰、そして大場さんの「(須田さん、松村さんを)SKEで一番尊敬している」と語らせる展開は、あまりに見事すぎて台本かなとも思った。けれども、たぶんこれもアドリブなんだろう。高橋さんには、これだけのことを語らせる力が既にしてある。

つまりはSKEは「良い子」ばかりなんであり、そこから前へ出てくる者がなかなかいない。井の中の蛙は、そのまま茹でガエルとなってしまう。せっかく須田さん、松村さんという、最良のお手本が身内にいるのに、これを「異端」扱いにしてしまってる。須田さん、松村さんこそが見習うべき選良なんだという、そんな価値観の転換を図るために、大場さんに白羽の矢が立った、そういうことになる。

これで、チームSのキャプテンに宮澤さんを招聘したこと、チームKIIの副キャプテンに大場さんが完全移籍したことが、共通した問題意識の元にあり、その解決手段として期待されてるんだと言うことがすっかり腑に落ちる。

この短い対談で、これだけ含蓄深い内容を、おそらくはアドリブで語れる高橋さんの凄さに、あらためて圧倒される思いだし、同時に、そんな高橋さんにしっかり追随できている、繰り返しになるけど「打てば響く」大場さんのポテンシャルに、そして自身の「使命」に気づける大場さんという存在様式にも、あらためて驚かされる。