AKB48の旅

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「いじめをノックアウトスペシャル第3弾」

2014年05月12日 | AKB
またもや、ちょっとした驚きだった。でもこれは嬉しいサプライズ。番組は、生放送の中にVTRを挟むという構成だったんだけど、生放送の部分で中高生による討論を入れてきた。やり取りや言葉遣いから見て、リハーサルはやってたんだろうと思うけど、台本臭、つまりは「言わされてる」感はなくて、発言の内容的には、ごく自然に感じられた。

テーマが「教室の空気を変えよう!」だっただけに、変な雑音というか、山本七平氏に対する評価の振れ幅を持ち出すまでもなく、そっち方向への偏向が入るんじゃないかと、危惧しながら見てたけど、見事なまでに杞憂に終わった。何らかの誘導もしくは偏向は、皆無だったと言い切って良いように思う。このすがすがしいまでにナチュラルな印象が、素直に驚きだった。それこそNHKの中の空気が変わったかのような。

NHKアナウンサーの首藤奈知子さんは、台本なのか、その都度ディレクターからの指示なのかは分からないけど、時にやや強引と感じられるくらい、場をコントロールするそぶりがあったけど、特別鼻につくということもなく、ほぼ議論が煮詰まりそうになると、高橋さんに振ることに徹してるという風に見えた。そしていつものように、高橋さんの語る内容はいちいち説得的だったし、いろいろとAKBのハイコンテクストとの参照も可能のように感じられた。

議論の中で出てきたキーワードが「親しきなかにも礼儀あり」だったり、「思いやり」だったり、「共に歩む」だったり、そもそものテーマが「空気」なだけに、そこにはとても日本的な行動規範と倫理が現れてて、けれども、決して悪い意味での「支配する空気」とか「日本的な無責任」ではなかったところが、好感が持てたように思う。

以前も書いたけど、こういう番組、そして「いじめをノックアウト」な取り組みって、一見地味に思えるけど、Eテレではあってもそこは天下のNHKなんであり、小中高生、そして教育関係者に訴求してると見なせるわけで、まあ何と言うか。しかも、高橋さんの世代においては、そしてそんな枠を遙かに超える、高橋さんはまず間違いなくオンリーワンな存在になってると思われる。

確実に次へと繋がってくことになりそう。