せつなさの御裾分け

四月の賢太郎お祭り騒ぎから、早一ヶ月が経ち、なんとも、せつない気分がじんわり心のひび割れから、滲み出てきた感あり。

記憶の中には、まだ自分のお気に入りの顔付きや、声の質感が、薄ぼんやり浮かんでる。

そして、なにやら、次なる出し物の主動開始を促すコメントがあったりして・・。


これは、もう、丁度お腹が減りつつある処に、美味しい香りだけ一瞬嗅がせてもらって、「どう？美味しそうでしょ」と言われた様な感じだ。

本を読んでも、音楽を聞いても、米ドラマを観ても、いまいち頭の隅まで行き渡る事ができない。


でも、生理的にお腹が減ってきたので、ペックのパンに、粒マスタードとマヨネーズを塗り、パストラミーハムと大量のレタス・トマトを挟み込み、黒オリーブペーストのドレッシングとシーザードレッシングをふりかけ、パクリ！！


そしたら、冷蔵庫に残っていた小鯵のマリネも傷むから食べてしまおう。昨夜弁当用に揚げたイカリングの残骸も、鳥の胸肉の蒸サラダも、試作品の大根・ミブナ・シラスサラダも・・ええい！！食べてしまおう、しゃりしゃり、むしゃむしゃむしゃ。


ここまできたら、デザートも完璧に仕上げないとなあ。あーー昨夜スポンジ焼いておいてよかった。生クリームをしゃかしゃかあわ立て、もうそろそろ終わりまじかの苺と言う事で、ショートケーキをぱっくり！！


それだけ食べ終えて、アンニュイな気分は、ちょっと消えてなくなった。

そうそう、明日は仁ちゃに会いに、新国立劇場に行くんだったわ。

やっと普段の思考回路に通じる。

えっ？単にお腹が減っていただけの事だったのかしら？