散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

小樽の旅

2005年05月21日 22時32分43秒 | 旅日記
過去の旅の文章があったので、ひっそりとアップしよう。

久々の好天、小樽へ。
恐らく今日は観光客も多く訪れていることだろうが、逆側(駅前から左手側)の稲北商店街へ。こちら側には観光客は殆どいない。クラシックな商店街を散策、途中で桜の花も満開だ。

しばらくののち、いつも行く中華「K」で、あんかけやきそば。この店、特別旨いわけでもないが、普段味が落ち着く。観光客よりも地元客らしい人が多いのも良い感じである。結構なボリュームだったので、途中から酢をちょっとかけたりして(酢をかけるのは生まれて初めてだ)、食べきった。

午後は山側に上り、「森ヒロコ・スタシス美術館」へ。
蔵を改造した個人美術館だが、森ヒロコさんが出迎えてくれ、館内を案内してくださった。一番蔵の奥にアルビン・ブルノフスキ(スロヴァキア)の版画があったのだが、これは私の中でも過去最高クラスの版画であった。

実に精密でありながら、一枚一枚が独自の世界感で、具象でありながらこの世に無い造形は、引き込まれるばかりである。森さん、スタシスさんの作品もなかなかの雰囲気だが、森さんも「ブルノフスキ、天才でしょ!」と興奮していたので、彼のが一番素晴らしいのかもしれない。私も素直に「感激しました」と図録を購入した。

公会堂を眺めたり、図書館で休憩したりしながら、晩飯はそば屋「Y」へ。酒+そばでは、北海道内最強に近い店である。まず、エビス黒小瓶と板わさ、合鴨焼き。
今日は日差しがきつかったので、ビールが旨い。本わさびを鮫皮のおろしで自力でおろして食べるかまぼこはぷりぷりしている。ちょっとだけとびっ子がのっているのもとびっ子好きの私には嬉しい。こってりしたタレで照り焼きになっている合鴨も旨い。かなりの歯ごたえで、山椒をかけたり、わさびをつけたりしつつ食べる。追加で北の誉冷や。酒とつまみのバランスが良いなあ。最後に地物の粉でうつ、せいろを頼んで終了。今日はちょっと先が長いので、あまり飲まないでおく。

次は「出抜小路」へ。ここは屋台形式の観光飲食店街である。めったにこのような所には行かない私だが、今回の目的は「ニッカバーR」である。余市蒸留所まで行かなければ飲めない原酒も置いてあるのだ。



カウンターに座り、余市では無料試飲が出来るため、普段あまり味わって飲んだことの無い原酒10年を頼む。アルコール度数が64%と、強烈なインパクトもあるが、味のふくらみもある。続いて、ボトルが500ml=2万円のものしか売っていなかったため、さすがに買えなかった原酒20年。こちらはバランス感が良く、香が一層口の中に広がる。値段は良心的と思うが、20年は1杯2000円なので、注意して注文した方が良いだろう(値段はメニューに明記なので、安心して下さい)。

日が長くなってきたため、まだ明るさが残る中を、バー「A」へ。
ジントニックから入り、「ちょっと複雑な味わいのものを」と頼んだ所、ペッパーウォッカ(コショウの風味がついている)のモスコミュールが登場した。モスコミュールはジンジャーの刺激が強いものも印象的だが、ペッパーの刺激も効果的だ。

いつも頼むシャンゼリゼの次に、またいろいろご相談願うとスロージンやアプリコットブランデーの入ったミリオネアというカクテルが登場した。酒量をセーブしていたのも、いつまでのことやら・・・
帰りの電車では半分寝かかっていたのであった。