散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

一日散歩の日(6)撃沈

2018年05月04日 21時22分30秒 | 飲み歩き・北海道内
さあ、最後は小樽のバー「A」だ。開店時間の少し後に行ったのだが、店が開いていない。しばらく辺りをぶらぶらしてからもう一度行くと、ちょうど向こうからマスターがやってきた。どうやら、買い出しに時間がかかり、少々遅くなったらしい。

一番の客として店に入り、1杯目は白州のソーダ割りでスタート。濃いめに作られているので、白州の香りがはっきりする。



2杯目は何だったかな、注文を忘れてしまった。写真で見るとソルティ・ドッグっぽいけどな。



買い物に付き合っていたママも今日は早めの到着。周りの話を聞くともなしに聞いていると、実はマスターはつい先ごろ調子が悪くなり、店を閉めていた時期があったそうだ。そのせいもあって、ママが買い物に付き合っているのだろうか。私は去年はなんと7回ここにきているのだが、今年は今日が初めてだったので、その辺の事情を全く知らなかったのだ。



いつもの通しに加えて、ママが作ったというナポリタンを分けてもらった。昔風の味がたまらない!



3杯目はロブロイ。



4杯目は少し軽めにしようと思ったが、結局はサイドカーでかなりの分量のブランデーが入ってしまった。



いや、ちょっとやられてきたので、この辺で帰るとするか。マスターお元気で、また近いうちに来ます。

記事のタイトル通り、ここまではJRの一日散歩きっぷ(きっぷはひらがなが正式名称なのか…)を使って移動してきたのだが、ここで裏切りのバス乗車となった。もちろんJRで帰ることもできるのだが、今の状況だとJR琴似駅からタクシーに乗ってしまう可能性が高い。となると、バスで行って最寄りの停留所から歩いたほうが金銭的には安上がりになるのだ。なんだか、言い訳がましいが。

ということでバスに乗り込み、ふらふらしていたのだが、突然バス停の表示が気になった。札樽道の途中に「見晴」という停留所があるのだが、なぜかそこだけ「見晴です」と「です」がついた表示になるのだ。



札樽道にはもう一つ停留所があったと思うが、そちらには「です」は付いていなかったと思う。そして停留所に止まる直前の表示は「です」無しの「見晴」となっていた。


→写真がボケているが、雰囲気は分かるかと。

一体なぜ「です」表示があるのだろう。心の中でかなり盛り上がってしまい、何枚も写真を撮ったのだが、全体的にブレ・ボケで今一つの写真ばかりであった。ということで、家にたどり着き、疲れと酔いですぐに寝る。

一日散歩の日(5)蝦蛄

2018年05月04日 18時09分03秒 | 飲み歩き・北海道内
さて、ギャラリー巡りも終了し、1軒目は居酒屋「H」へ。最近お気に入りの店が「8時まで予約の方のみの営業です」という掲示を出していたので、一度来たことのあるこの店にやってきた。とは言っても、場所をわずかに移転したもよう(30mくらい?)。

結構冷え込んできたので、燗酒を注文。通しは手づくりの蒲鉾らしい。



メニューに「おまかせ 2000円」というのがあったので、それに切り替え可能かどうか確認したところ、OKとのこと。次はタコ、サーモン、ニシンの刺身がやって来た。サーモンはいかがなものかという気もするが(味はいい)、タコとニシンは北海道らしいかな。



続いてマグロの山かけ。マグロは脂のある部分だったが、冷凍ものなので、もう少し時間をおいて食べよう。



となると、この季節の名物を頼まなくてはいけないね。ということで、コース外で蝦蛄を注文。酒は小樽の寶川を冷やでもらう。



蝦蛄は2匹ともオスで、身がたっぷり。胴体を食べてから頭部やつめの部分もかち割って、中の身を食べる。とりあえず、春蝦蛄を食べたので、まずは満足だ。酒を飲みつつ、マグロ山かけを食べ、締めのご飯をだしてもらった。



これサイズは普通の茶わんよりかなり小さな丼なのだが、私にはありがたい量だった。またご飯は酢飯ではなく、熱々の白いご飯だ。これも今日はひんやりした天気なので、非常に美味く感じられた。

さて、いつもの2軒目に行きますか。



店を出ると、すぐ近くに桜の木があった。ここは写真撮影している人も何人かいて、ちょっとした名所のようだ。



その近くの「NN」は店主体調不良のため、約1か月店を閉めているらしい。


一日散歩の日(4)小樽

2018年05月04日 16時37分37秒 | ART
12:35の岩見沢~小樽直通に乗ろうかと思ったが、30分早く付くので一本前の電車に乗り、江別で乗り換え。まあまあスムーズに小樽到着。

小樽の商店街で、石原裕次郎記念館解体に伴い「石原裕次郎を偲び出演映画作品展」を発見。



その横には「宮井保郎氏デカルコマニーの世界」が展示されている。



早速、小樽美術館・文学館へ行き、共通券を購入。

■中村善策記念ホール「常設展「中村善策 風景画の四季」」。
中村善策「雪の山峡」:初めて見るのはこの作品くらいかな? 雪山と手前にある葉の落ちた木を描いた作品で、何となく中村善策らしくない感じ。

「冬の運河」「雪もよい」あたりは久々に見た作品だった。この後、歩き疲れもあって、文学館でコーヒー休憩。



■小樽文学館「相沢康夫 創作玩具展」。なかなか面白い展覧会だった。
「ワンダフルデス」:スタートが40歳で、いかに死ぬかをゲーム化したもの。やってみたい。

 

「VIVO」:三角形を積み上げるために作った積木。本人が「代表作」「出世作」と書いていた。



私が作った変形積木による形。やりだすとなかなか面白い。

 



■小樽美術館「幻視者 一原有徳の世界12」。
「チョックストーン」:宇流奈未の作品に共通するものを感じる。

■小樽美術館「命の脈動 武石英孝典」。
「理科室」:真面目そうな女子高生の将来への不安も感じさせる作品。
「標本」:動物の骨格模型からして、北海道大学総合博物館だろうか?

全体的に写実を追求した感じもあるが、それよりも、その人なりに生きてきた証のようなものを表現しようとしている画家だと思った。



■小樽芸術村「浮世絵展」。時間が無くなってきたのと、疲れてきたのもあって旧三井銀行小樽支店会場にだけ入れる500円入場券を購入。ゴールデンウィークとあって、それなりの人出だった。
歌川広重「名所江戸百景 日本橋通一丁目略圖」:白木屋が描かれている。
歌川広重「名所江戸百景 大伝馬町こふく店」:こちらには大丸が。
歌川広重「名所江戸百景 下谷廣小路」:こちらには伊藤松坂屋が描かれており、いわゆるデパート3連発だった。

歌川広重「保栄堂版東海道五十三次之蒲原」:モノトーンに近い夜の雪景色がいい(ちなみに蒲原はほぼ雪は降らない)。


→写真撮影可だったので、1枚だけ掲載。

歌川広重「名所江戸百景 芝うらの風景」:寄せるゆったりとした波に飛ぶ鳥が呼応しているようだ。
歌川国芳「東海道五十三對 桑名」:黒いタコ入道のようなものはいったい何? → 海坊主らしい…
作者不詳「肉筆春画」:なかなか色っぽい、肉筆だけあって特別感のある春画だ。


→レンタルビデオ屋さんのアダルトコーナーのようになっていた。

他にも葛飾北斎、歌川国貞、喜多川歌麿等の作品もあり、見て損はない。



これにて、今日の観覧は終了。

一日散歩の日(3)岩見沢風景

2018年05月04日 12時00分01秒 | 写真館
特にひねりのない風景写真なので、サラッと載せておく。




→入口の上にいるのはガーゴイル?


→「うふ声」? 「うぷ声」? 「ろぷ声」? 意味不明だ…






→階段とドアがスゴイ。4段(4階?)になっているのだ。




→上が2番館、下が3番館という画期的な建物?





この後、小樽に向かう。

一日散歩の日(2)開化丼

2018年05月04日 11時33分24秒 | 食べ歩き
ちょっと早めだが、岩見沢で昼食をとろう。祝日のせいか、そもそもそうなのか、あまり開いている店がない。岩見沢では有名な洋食店に行くという考えもあったが、前回行ったので、こちらにしよう。ということで「N」食堂へ。

時間が早かったが、同じく旅行者らしい2人組が先に食事をとっていた。私は「前回カツ丼だったしなあ…、そうか開化丼にしよう」と注文。開化丼とは聞きなれない名前だが、おそらくは他人丼と同じものだろう。

ほら予想通り、豚肉を使った親子丼的な食べ物がやって来た。



そうそう、この店は味噌汁ではなくて吸物がついてくるんだよな。これが蕎麦も出しているせいか、かつお出汁がかなり効いたもので、なかなかに美味い。そして開化丼を食べる。写真には湯気が写り込んでしまったが、なかなかの熱さ。豚肉と玉子の感じは良かったが、少し丼つゆが多すぎるように感じた。漬物を合間に食べ進み、最後はお茶で締める。

こういう食堂、いつまでも残ってほしい。お店のお二人はかなりの年配だったが…。


一日散歩の日(1)岩見沢

2018年05月04日 11時17分53秒 | ART
本日は一日散歩切符を購入して、琴似駅をスタート。9:00発の岩見沢行きに乗る。



琴似・札幌間は若干混雑していたものの、その後は空席が多く(2人がけの席に1人いるかどうか)、読書をしながら岩見沢へ。



岩見沢駅前は見渡す限り広い。何とも殺風景だ。そして駅構内のKIOSKは5月25日に閉店し、その後、セブンイレブンに変わるらしい。岩見沢銘菓を売っていたので、帰りがけに購入した。何を買おうが、いまさらだろうが。

 

駅前通りをまっすぐ進み、振り返ると駅とその前に大きな木がある。木はシンボルとしていい感じ。



途中の公園で発見した、山田吉泰「母と子」。



こちらはパチンコ屋さんの自由の女神だ。



鈴木吾郎「1979年国際児童年記念像」。スカートが短すぎて、サザエさんに出てくるワカメちゃんのようだ。



良く分からないが「空知青年修練之碑」。



「国営かんがい排水事業空知中央地区 完工記念」。事業費は1360億円で約27,000haに受益効果があったそうだ。



さらに「国営総合かんがい排水事業美唄地区竣工記念碑」。なぜ美唄地区の竣工記念が岩見沢市にあるのだろう。



もう一つ、良く分からない記念碑(字を読むのが面倒だった…)。昔って、カネ使い過ぎだよね。



そして、松島正幸記念館・岩見沢市絵画ホールに到着。



■松島正幸記念館「常設展」。前回来館の時には気がつかなかったが、写真撮影可能と明示されていた。



■岩見沢市絵画ホール「佐藤武展-予感-」。1983年~1998年にかけての作品が展示されている。初期作品はキリコを思わせる極端な遠近法が見られ、何とも不安感をかき立てる作風。またどこからともなくやってくる光線により、建物が破壊されているものが多い。それ以降はどちらかというと、破壊よりも永遠性が感じられる表現へと変化しているように思う。昔の作品をまとめて拝見できて、非常に良かった。



その後、昼食をはさんで(別項)、こちらへ。

■そらち炭坑の記憶マネジメントセンター「ポスター展」。このセンターに入るのも実は初めて。奥の部屋では、砂川小学校の総合学習で「空知地域の旧炭鉱施設とその文化」について学んだことを伝える展示が開催されていた。主なテーマは以下に集約されているようだった。

・赤平の「がんがん鍋」
・空知地方の石炭露天掘り
・石炭をやすりで削り、その後磨いて作る石炭アート
・赤平のズリ山、777段の階段

 

最後に駅に戻り、こちらへ。

■津田光太郎「観覧席が見ている」。割とコチャコチャと細かい描きこみの油彩画。少々謎めいたテーマで面白い。