こんな感じのカレンダーに仕上がりました。
「下牧人形浄瑠璃カレンダー」4つの特色
1、人形浄瑠璃などの郷土芸能の紹介として、過去に例のない
迫力の名場面写真を載せたカレンダーです。
2、12ヶ月の暦をめくるだけで奥州安達原 袖萩祭文の
名場面を知り、物語を紙芝居のように見ることができます。
3、下牧人形の歴史や浄瑠璃の技術など、コラム記事を通じて、
手軽に浄瑠璃の基礎知識が得られます。
4、カレンダーの「暦」部分も月齢、二十四節季など
充実した内容になっています。
定価 1,700円(本体1,619円+税)
取扱い店舗、団体
農産物直売「月夜野はーべすと」(月夜野矢瀬親水公園内)
名胡桃城跡案内場(みなかみ町)、山田理容室(みなかみ町下牧)
上越クリスタル内 物産店(みなかみ町)、ごったく広場(沼田市)
やまだや(沼田市)、BOOKSおみ(沼田市)、千明書店(沼田市)
戸田書店(前橋本店、高崎店、藤岡店、伊勢崎店、桐生店、WITH富岡店、
中之条店、榛名店、熊谷店、児玉店、長岡店)
Bookman's Academy(前橋店、高崎店、太田店)
文真堂書店(沼田市上原店、渋川中央店、原町店)、
煥乎堂(前橋本店、群馬町店) 紀伊国屋書店前橋店、
鹿沼書店(伊勢崎市)、正林堂書店(渋川市)など
* 上記取り扱い所での販売は1月末をもって終了致しました。
この人形浄瑠璃に限らず、郷土のすぐれた伝統文化を守り育てるのは、とても大変なことです。
今日では、プロの伝統芸能ですらその維持は難しいものです。
もちろん、行政などの理解を得て助成などを得ることも大事ですが、
原則は、その価値を感じる人びとが、その魅力を広く伝え育てる努力を
ともなってこそ、それはなし得るものです。
私は一昨年地元に移り住むようになり、はじめてこの古馬牧の人形浄瑠璃を見たとき
その人形のカシラと芝居のレベルの高さに驚きました。
ところが、私自身がそうだったのですが、名前は知っているけれど、見たことはない
という人が地元でもとても多いのです。
古馬牧の人形浄瑠璃の場合、本格的な三人遣いの浄瑠璃として、
また郷土芸能というにはもったいないほどの本格的なカシラを持っていることなど
際立った特徴がありますが、常設の舞台がないことが知名度を下げている原因に
なっているともいえます。
地方の人形浄瑠璃では名門ともいえる淡路の人形浄瑠璃を見て感じたのですが、
下牧の人形浄瑠璃に比べると、淡路のそれは大きいものです。
小さい人形はむしろプロの文楽が使用しているカシラに近いものです。
そのことが、下牧人形を一層、郷土芸能の枠ではもったいないほどの
本格的な人形浄瑠璃の印象を持たせてくれます。
この魅力を広く伝えるためには
1、その姿をリアルでの再現は当然ですが、写真や映像で広く伝えること
2、浄瑠璃の物語そのものの魅力が伝わるように、芝居の名場面などを
わかりやすく紹介すること。
3、浄瑠璃人形や義太夫、三味線などの独特の世界をわかりやすく伝える
4、どのような人びとにそれが支えられてきたのか、その歴史を伝える
などの活動が不可欠です。
私は、こうした内容を広く伝える手段として本やパンフレット、こうした
ネット上の表現も大事ですが、カレンダーほど有効なものはないのでは
ないかと思い、この古馬牧の人形浄瑠璃カレンダーをつくってみました。
このカレンダーの売り上げの一部は、保存会の活動資金として、稽古費用、
カシラや衣装・舞台装置などの修復、制作などに充てさせていただきます。
是非、このカレンダーの普及にみなさまのご協力をお願い致します。