本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

一服所望 !

2012-02-10 21:01:38 | 住職の活動日記
 お抹茶を点てていただきました。


    



 「 この筒茶碗、この時期にしか使いませんので 、 …  」

ということで、一服点てていただきました。

 やはり寒い時期は、手を温めるという意味もあるのでしょうか、

しっかり手の中に抱いていただきました。

 とてもおいしかったので、つい、お替りまで頂戴いたしました。

お抹茶も、ポットから気軽に点てていただけるのは、とてもありがたいです。

作法を知らない私には心置きなく楽しんで味わうことができます。


 東寺の時は、野点をやったりしたとき、裏方でひたすら点てる事に専念しました。

一日、百杯を越えるほど点てるのです。

そのおかげで、きめ細かい泡だけは上手に立てることができるようになりました。

ということで、長いこと 「 茶坊主 」 の指名に預かりました。

でも、 「 茶坊主 」 もいろいろ役得がありまして、

有名な方やスターの方がお見えになるときは、間近にせっすることができ

表では聞けない話も、垣間見る事ができたのです。


 お茶のときは  『 一服 』 といいます。

コーヒーは一杯です。

 『 服 』  という字が気になり、

見てみると、幅広い意味がありました。

 ① きもの 「 衣服 」 「 洋服 」

 ② きる。身に着ける。

 ③ 身に着けて忘れない。

 ④ したがう。ふくする。つかえる。 「 心服 」

 ⑤ つとめる。役につく。 「 服務 」

 ⑥ くだる。 「 降服 」

 ⑦ のむ。薬や茶を飲む。 「 頓服 」

  …

そのほかもろもろ意味があるのです。


 一つの言葉も、( 言葉も生きものなのでしょう、) つぎつぎ成長しているようです。



特に最近では、若い人たちの間で 「 新語 」 が次々生まれているようです。

日新語月歩 「 にっしんごげっぽ 」 というらしいのです。

 
 「 スル女 」 ( するめ )  付き合うほどに味が出てくる女性。

なるほど !

 「 鮭る 」 ( しゃける )  鮭が自分のふるさとへ帰るように実家に帰ること。

            そして、流れに逆らっていくように、電車が混んで 

            「 しゃけって行った 」 とか。

 「 二金 」 ( にのきん ) 本屋で立ち読みをする。

           二宮金次郎からでた言葉でしょう。

そのほか、

 「 勤続アレルギー 」  仕事が長続きしない。

              今の若者の事なのでしょう。

 「 パパカレ 」 なっていうのもありました。

    パパが彼氏、ということで、若い子が父親とデートする事らしいのです。

    「 久しぶりにパパカレに甘えちゃおう ! 」

    ま~、父親は甘いものですから娘のことは何でも聞いてやるようです。

言葉も日々進化しているのです。


 「 一服所望 」 いたしましたので、

一つのことから、いろいろ面白い事が発見できました。







 
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