5月5日菖蒲の日(勝負)
藤森祭が行われます
珍しいことに
藤森神社の神輿が
伏見稲荷神社の境内に
入っていくという
ものです。
11時伏見稲荷の藤尾社
伏見稲荷の神主さんによる
神事が行われます
鼓笛の音が高らかに
鳴り響く中
勇壮な鼓笛隊の先導です
なかなか見事な隊列で
進んで行きます
神輿だけが入るのかと
思いきや
これに続き
武者の行列も続き
二人がかりで持つ
という大きさの刀です。
七福神も続きます
神輿は三社、最初が中の郷
いよいよ神輿の入場
京都でも三本の指に入る
ほどの見事な神輿です
上には鳳凰が乗り
見事なものです
藤森神社の宮司さん
白馬に乗って
お見えになります
第二社の神輿
なにせ大きい神輿ですので
バックしながら
藤尾社の場所へ納まります
三社が揃うと
伏見稲荷の宮司さんによる
神事
続いて藤森神社の宮司さん
による神事があり
終わればまた神輿はもとの
藤森へと返ります
伏見稲荷の鳥居を出て
帰りの途に就きます
というお祭りなのですが
それに先立ち
5月3日には
伏見稲荷の神輿が東寺の
東門に並び
宮司さんと僧侶による
神事と仏事が執り行われる
のです。
これには古い物語があって
弘法大師が中国へ渡るとき
稲を担いだ老人と
ある約束をされます。
私があなたの道中をお守り
しましょう。
すると弘法大師は
私がお寺を持ったら
あなたをお祀りしますと。
無事に唐より帰り
弘法大師は東寺を賜ります
すると、その老人が
童子二人を連れて
東寺にお見えになります
その様子は
「弘法大師行状絵巻」に
描かれています。
そこで一計を案じ
弘法大師は藤森神社に
掛け合って
稲2千束分の土地を
分けてください、と
許しを得て
弘法大師はその稲で
細長い縄を編んで
稲荷山を囲ってしまった
というのです
そして、この地に
お稲荷さんをお祀りした
ことが伏見稲荷の始まりと
伝えられています。
ということか
伏見稲荷の氏子さんは
東寺を中心にした
京都駅周辺におられます
伏見稲荷のあたりは
藤森神社の氏子さんが
おられます。
昭和の始めの頃までは
その掛け声も
「土地返せ」というもので
神輿が入っていったと
すると
「宮司は不在」
と答えたという
そういう話しのようです。
今ではこういう話しも
薄れてきているようです。
今回藤森神社の神輿を見て
その歴史の古さ
やはり伏見稲荷よりも
以前からこの地に鎮座して
おられた様子が少し
垣間見ることができました
いつもお世話になる
理容院の店主
藤森神社の氏子さんで
神輿も担いだことがある
その重さは半端じゃない
と言いつつ
しかし、
「黒幕はお大師さんか」
ということで
藤森さんの神輿が
稲荷に行くなぞが解けた
ということでした。