本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

威光倍増 本蔵院新本堂落慶

2024-03-06 20:13:08 | 住職の活動日記

3月3日の善き日

新本堂が落慶しました

時と共に時代の流れに合わ

せるかのように新建立です

風雪に耐え、空襲では

焼夷弾が2発も落ち

水害、そして間近の地震

耐えて100年

わずかに歪み、壁も落ち

限界に近付いたようで

この度のご縁が成就した

ということです

これまでに

100年ごとに建て替えられて

いるようです

今度の新本堂はハイブリッド

鉄筋コンクリートと

屋根を支える

集成材の大きな梁

照明はLED仕様

季節に応じ春の光、秋の光

護摩の光、

星祭りの鬼登場の光と

それぞれの時に応じて

本堂の色彩が変化します

 

昔からお寺というもの

当時の最先端の技術の結晶

でもって作られたようです

平安の頃

お寺の柱は朱色

屋根は緑釉瓦で緑色

壁は白く塗ると

見るも鮮やかな色彩豊かな

形だったのです

 

一番最初のお寺は

お釈迦さまが安居(あんご)

の時に休まれ法を説かれた

祇園精舎が始まりでしょう

それから

お寺は変遷がありながらも

根本は法を学び法が説かれ

法を実践する場所であり、

 

人びとにとっては

心のふるさと

安田先生の言葉を借りれば

ハイマート(故郷・浄土)

ということです

迷い悩み苦しみ

その中にあって

方向を指し示し

人びとの安穏な場所

つまり心のふるさとが

お寺のあり方でしょう

 

お寺を伽藍ともいいます

何もないことをがらんどう

といいます

インドの言葉でお寺を

サンガー・マーラといい

僧伽藍摩と音写したのです

これが略され伽藍となり、

お寺の堂塔伽藍という言葉

が生まれました

 

落慶法要は音楽法要を

取り入れた形で

最初の入堂は子供山伏の

献灯献花で始まり

そこに花を添えたのが

「ベービーブー」による

『みほとけ』のコーラスで

 

 

写真はリハーサルの様子です

生歌は素晴らしい歌声です

子どもさんも歌に合わせ

美しく献灯・献花を

お供えされました

 

法螺貝の奉納もあり

これまた見事な音色です

お経の声も一つにそろい

その響きが堂内に広がり

なんとも心地よいものです

 

式の流れも古式に則った

ものもあり、

新しきコーラスも入り

という、バランスのとれた

法要でした

 

 

東側の植え込み

オタフクナンテン

それを囲う石垣は

前の本堂の束石

 

 

こういうところに

生かされているのは

嬉しいものです

 

夜の本堂

スポットライトに照らされる

懸魚(げぎょ)

 

 

こういう姿にも新しさを

感じることができます

こういうことを見るにつけ

身近に感じていただける

お寺になるようです

 

お不動さまの威神力により

威光倍増、

増々輝きますよう

どうぞよろしくお願いします

 

 

 

 

 

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