本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

五十六億七千萬年

2022-02-24 18:53:36 | 住職の活動日記

お釈迦さまが涅槃に入られ

次の代を担う仏さま

弥勒菩薩が出現されるまで

56億7千万年の歳月が

かかるということです。

その無仏の間、

人々に道を指し示す仏さまが

地蔵菩薩です

それで道の辻々に立たれ

人々が迷わないよう

導かれています。

 

24日はお地蔵様のご縁日

近くのお地蔵さまへ

お参りに行きました。

やはり京都です

お地蔵さまも丁寧に

お祀りされています。

 

 

家の裏にある公園のお地蔵様

歴史を感じるような

雨風に晒されながらも

立派な大きな屋根に守られ

ているご様子です

 

 

こちらはお地蔵様というより

よく見ると大日如来

エプロンで隠れていますが

手の指は智拳印を結んで

おられるのでしょう

 

 

屋根は最近葺き替えられた

ようで、真新しい銅板が

輝いています

 

 

ビルの片隅にあったお地蔵様

手入れもよく行き届いて

普通でしたら

真っ黒くなってしまう

木の部分も日々拭いておられる

様子が伺えます

 

 

ここのお地蔵さまは

またご立派な石造りの中に

昔からの御社を

移築されたのでしょうか

 

 

ビルの入り口よりも

お地蔵様が正面に鎮座され

本当に大事にされている

お気持ちが伝わってきます

 

 

お社の作りも本格的

たぶん宮大工さんが

作られたのでしょう

 

 

一番近くにあるお地蔵様

どこのお地蔵さまも

日々お参りされ

お守りされている

 

 

横に回ってみると

その拭きあげられた板壁や桟

 

 

もう桟の木が擦り減って

きています

長年掃除していたら

雑巾で拭いていると

こういうようになってきます

何かしらの懐かしさを

感じてしまいます。

 

このお地蔵様の

お役目が終わるのが

56億7千万年後です

その時、兜率天トソツテンより

弥勒ミロク菩薩が下生され

龍華樹のもとでさとりを開かれ

三度説法されるという

このことを龍華三会サンネ

といいます

真言宗では弘法大師が

弥勒菩薩であるという信仰

からこの龍華ということを

とても大切にします。

 

まだまだ、

京の町にはいたるところに

たくさんのお地蔵様がいて

町々を

護っておられるようです。

折に触れて

お参りしていきたいと

思います。

 

 

 

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