本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

拝見窓

2017-11-09 20:51:17 | 住職の活動日記

宇治のお茶博とかで

何かとお茶が注目を集めています

先日おもしろいものを発見

 

 

建物の外のでっぱりです

これが「拝見窓」というもので

茶商の建物にある特徴的なものです

この内側が

 

 

拝見場とか審査場といわれる所で

上からの採光を取り入れ

自然の光の中で茶葉や微妙な色

味や風合いを見極めていたのです

ですから、

この拝見窓の独特なかたちは

宇治茶の品質管理に心を砕く

茶商たちのシンボルでもあった

ということです

 

ちょうどここは中村藤吉商店

 

 

いつもながら

観光客で賑わっています

今は店内ではいろいろの言葉が

飛び交っています

 

 

店の奥にはお仏壇も見え

その周りの襖には

色々の宝船の刷り物が貼ってあり

 

 

その素朴な形が目を引きます

当院にも宝船があり

年に一度、

初不動の折に授与されます

 

 

こうやって見ると

色々な宝船があるものです

 

 

海老の宝船とか

 

 

龍の宝船

 

 

獏の文字を書いた帆に

お宝満載の宝船

そして気になったのはその前にある

お茶壺です

 

 

無地のシンプルなものや

絵付きのものなど

 

 

これはお茶壺道中にでも

使われたような代物です

 

徳川家康もお茶を大変愛飲して

宇治からお茶を運ばせた

その道中がお茶壺道中ということです

約1000人の大行列だったようで

大名といえども

お茶壺道中に出会うと

土下座して見送ったということです

 

「ずいずいずっころばし

ごまみそずい 茶壺に追われて

とっぴんしゃん」

という歌もこの道中の様子を

歌ったということです。

 

いま、宇治界隈では

色々なお茶のイベントが

催されているようです。

 

 

 

 

 

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