本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

室町椿

2016-01-14 18:05:35 | 住職の活動日記

宇治の植物公園で「室町椿」が

例年より2カ月も早く開花した、

という記事が京都新聞にでていました。

 

今朝も冷え込みました、外気は1度

昼からは気温も上がり10度になりました。

 

   

 

これが「室町椿」です。

平成9年2月、

平等院の庭園を発掘中、

室町時代に堆積した泥の中から

ツバキの種が出てきたそうです。

それを発芽させ、サザンカに接木をして

平成15年に初めて開花したということです。

例年ですと、2月か3月ごろの開花、

今年は暖冬の影響でしょうか?

1月4日に第1花が開花して、

 

  

 

今50個のつぼみがあるそうです。

 

  

 

縄文蓮というのもありますが、

長い年月眠り続け、

その種子が芽を出し花をひらく

命の長さに驚きます。

 

   

 

蕾も可愛く、室町の種が花をひらいた

感慨ひとしをで愛でていました。

 

ふとその横で気になったのですが、

 

    

 

ここの植物園の喫茶店「無憂樹」

という名前です。

お釈迦さまの人生を3本の木で

象徴的に表しています。

無憂樹のもとで生まれ、

菩提樹の下で悟りを開き

沙羅双樹の中で涅槃に入られた。

 

なんでだろう??

喫茶店の名に「無憂樹」を使われた、

と思いつつ、寒いので温室へ

 

   

 

温室はほの温かく、

小さな水蓮が暖房用のライトに

照らされて花を開いています。

 

トロピカルな南の色とりどりの

花を眺めながら、

 

   

 

鬱蒼と茂ったこの木、

これが「無憂樹」です。

葉も、

 

  

 

こんな大きな葉をしています。

花もあるようですけど

もう枯れてしまったようです。

 

お釈迦さまのお母さんマーヤ夫人が

無憂樹に手をのばした途端

お釈迦さまはお生まれになったと、

出産で里帰りの途中、

ちょっと日陰を多く作っている

無憂樹の下で休まれたのでしょう。

 

インドの暑さでは、たぶん

この大きな葉の下はとても

涼しいのでしょう。

 

この無憂樹から喫茶店の名前は

付けられたのでしょうか?

もっと横文字の名前が一杯あるように

思うのですが、??

あえて「無憂樹」を選ばれたのですね。

 

そして面白い花も、

 

   

 

ムクゲノボタンという名前です。

たしか、朴槿恵大統領の

「槿」がむくげの花を表しています。

こういう可憐な可愛い花なのですね。

 

何回もこの温室は訪ねるのですが

行く度に新しい発見があるようです。

 

 

 

 

 

 

 

        

 

コメント
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