本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

七草粥

2016-01-07 20:15:24 | 住職の活動日記

朝から七草粥を頂き、

お正月で疲れた胃袋を休め、

といわれてますが、

この年になってやっと

その意味が解ってきたようです。

しかし、

今度の咳が続くことで熱も出てて、

この体調不調は

体力を消耗するというか

机に座る根気さえ奪います。

ひたすら、

布団を共にして

テレビを語り部として

過ごしていました。

 

今朝の京都新聞、

「醍醐寺通信」という欄があり、

そこに『後七日御修法』のことが

記してあります。

そういえば、今日は「習礼」(しゅらい)

リハーサルの日です。

明日8日から1週間、東寺で

「御七日御修法」(ごしちにちみしほ)

が開白されます。

今回の大阿闍梨を勤めらるのが

総本山醍醐寺の「仲田順和座主」

なのです。

本当に不思議なご縁のようで、

今の仲田座主が第103世になられ、

いろいろのご縁が積み重なって

今回の大阿闍梨という大役を

勤められるようです。

 

弘法大師以来続く「御七日御修法」も

行く度の変遷もあり、

応仁の乱のあと御所も荒廃し

中断してしまった。

それを再興されたのが

醍醐寺座主80世義演准后(じゅごう)

准后(太皇太后・皇太后・皇后)に

准ずる位ということ、

という方です。

この方は醍醐寺も再興され

特に秀吉のとの縁も深く

「醍醐の花見」を開かれたのも

この方のお力のようです。

 

そして、明治になってからも

明治政府によって廃止させられ

それを場所を東寺の灌頂院に移し

再興されたのが、

雲照律師という方です。

この方も種智院大学の

前身になる「総黌」(そうこう)という

学問所を開いた方で、

醍醐寺座主99世仲田順海僧正の

師匠にあたる方なのです。

(88世順海座主は103世順和座主の父)

ということで、

今回の御七日御修法は一方ならぬ

思いで勤められることでしょう。

 

冬将軍の冬休みも終り

これから寒さが一段と

厳しさを迎えます。

早朝より寒いお堂の中での

世界平和の修法は

さぞや厳しいことと思います。

ご法体大切にご精進されること

念じています。

 

※ 1月14日1時より

 道場公開があります。

 両界曼荼羅・五大尊

 十二天像・息災・増益の両護摩壇

 聖天檀・神供檀と、

 密教の世界が楽しめます。

1時間だけの公開です。

 

 

 

 

 

コメント
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