本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

四面四臂四足不動明王

2014-04-04 12:34:30 | 住職の活動日記

 今日は4月4日  それにちなんででしょう

京都新聞 「 名品手帳 」 には

『 四面四臂四足不動明王 』 ( しめん しひ しそく )

が紹介されていました。

 大変珍しいお不動さまです。

 

    

 

( 京都国立博物館より転写 )

 顔が四つ、手も四本、足も四本という不動明王。

 

 古来日本人は 「 四 」 は 「 死 」 に通じる

ということもあって、忌み嫌ってきました。

 しかし、なぜこれだけたくさんの顔と手と足を

持っておられるのだろう ??

 

 調べてみると、仏教では 「 四つ 」 の括りの

ことばはたくさんあるのです。

 

 お釈迦さまが出家される動機になったのが

『 四門出遊 』 の出来事、

 そして、人生は苦なりと悟られた

『 四苦八苦 』 という内容、

 悟りを開くときに、菩提樹の下で瞑想に

入られていた時それを妨げようと、

魔王 「 波旬 」 が遣わした 『 四女 』

その時の魔が 『 四魔 』 といわれています。

 最初に説法されたのが、

『 四諦八正道 』 の真理、

悟りを開くには、その菩提心を起させる力

自力・他力・因力・方便力 の 『 四力 』

があるといわれています。

 また、仏法を守護していくのは

持国天・増長天・広目天・多聞天 の

『 四天王 』 です。

 私たちが修行するのは

『 四度加行 』 ( しどけぎょう ) です。

 仏教の根幹の実践項目、

『 慈 ・ 悲 ・ 喜 ・ 捨 』 は

『 四無量心 』 です。

 体が悪いと、

『 四大不調につき 』 と、

私たちの体の構成要素、

「 地 ・ 水 ・ 火 ・ 風 」 が

不具合があるということです。

 

 このように四つの括りは

他にもたくさんあります。

 「 四面四臂四足の不動明王 」

ありとあらゆるものを見聞きし、

色々な手を使い、どこまでも助けに行く、

という実践の力を表しているのではないでしょうか  ???

 

 四つながり、面白いものを感じます。   

 

 

 

 

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