7月18日から21日まで佐世保にいる叔母が入院したのでお見舞いに行ってきました。
ところが羽田空港に着くまでハプニングに出くわしました。
一人旅だし、朝のラッシュ時間なので余裕をもって家を出たのに、JR高田馬場駅で改札口を出られないほどの混雑。
放送で、線路に発煙があったのでダイヤが大幅に乱れていると知りました。
ホームも階段も人、人であふれていました。
ようやく電車が来ても満杯状況で次のを待たなければなりません。
必死の思いでどうにか乗れたものの、前の電車が立て込んでいるのでノロノロ運転。
通勤する人って慣れているのでしょうか。みなさん平然(?)と見えました。
私はこういうことに慣れていないので、飛行機の時間に間に合わない?と焦りましたね。
夫が「京急品川駅○○分発に乗れれば間に合うからガンバレ」とラインで知らせてくれ、
時間との競争で何とか羽田空港に到着し、長いエスカレーター2つをころころバッグを抱えて上がり、もう~死にそうでした。
手荷物検査場に着いたのが出発9分前。
15分前までにここを通過するのが決まりなので、ストップをかけられ・・・
近くにいたJALの係員が搭乗口に問い合わせてくれどうにかスルー。
今度は10番搭乗口近くから4番まで、歩く歩道を駆け抜けました。
夫と叔母の見えない力が後押ししてくれた、奇跡のような搭乗でした。

2年ぶりの佐世保、駅前のカトリック三浦町教会は佐世保駅のランドマークです。
子どもの頃、母の里帰りでこの教会を見上げると「やっと佐世保に着いたぁ」という気分にさせてくれたものです。
美しい教会の中を見学したいという思いも、急な階段と36℃の猛暑でギブアップでした。
88歳で誰の手も借りず、一人暮らしをしていた叔母が脊柱圧迫骨折の手術をして1週間。
上半身はコルセットを着け、自力で身体を動かすのは不自由でしたが、口の方は前と変わらず達者で安堵させられました。
しかし、88歳にして初めての入院、手術に気丈な叔母も退院後の生活が以前のようにできるか、不安でいっぱいのようでした。
子どもは二人とも遠方にいて、長男が同居を申し出ているけれど、佐世保を離れたくない。
昨今の親の介護問題に直面し、自分の行く道にも思いを巡らされました。
バスで30分ほどの病院まで3日間通い、自分が生まれた町の名、親戚が住んでいた町名が残っていることが懐かしかった。
繁華街で頼まれた買物をし、読書家の叔母のために本を探す日々。
昔の出来事、家族の話、本の話、倦むことない叔母とのおしゃべり。
「話し相手をしてもらったのが一番うれしい」
「東京から姪が来てくれて」と、看護師さんたちにも告げる叔母でした。
最終日の朝は前から行きたかった西海国立公園、九十九島(くじゅうくしま)の遊覧船に乗ってみました。

遊覧船パールクイーンです。中国からの団体客と一緒でした。
佐世保駅からバスで25分、九十九島パールシーリゾートにはヨットや漁船もたくさん停泊しています。
実際の島の数は208もあるそうです。




真夏の内海は穏やかで、点在する小島の緑が本当に美しく、時折真珠の養殖場を見かけました。
長崎県は愛媛県に次ぐ日本で2番目の真珠養殖地。
かの有名なTASAKI真珠は伊勢志摩とここ九十九島であこや真珠を養殖しているそう、知りませんでした。
それぞれ名前がある島々は形も個性的、昔からの謂われを持つ島々や映画「釣りバカ日誌」のロケ地になった島もありました。
近くの石岳から眺めるの九十九島は「ラストサムライ」にも登場した絶景。
今度はぜひ日没時の風景を展望台から見たいと思いました。
50分のクルーズが終わってもまだ11時、外は凄まじい暑さ。
遊覧船ターミナルからすぐの水族館「海きらら」で涼むことにしました。
平日で館内は人もまばら、広々とした空間、見た目も涼やかで外の酷暑がウソのようです。

入口にある九十九島の磯にいる生き物の水槽
海きららは九十九島の海を再現した地域密着型の水族館。
近くの海にこんなにも多種多様な海の生き物が生息しているのかとビックリ。
子どもも大人も楽しめるように工夫された展示、予想以上にステキな水族館でした。

屋根がない九十九島湾大水槽。光が入りこんでキラキラ。


五島の海水槽にはアオウミガメが水面でアップアップ。
その下では全長2m近くのタマカイが回遊していました。
イルカのショーの午前の部は終わっていましたが、2頭のイルカがジャンピングキャッチボールをするのだとか。
これって日本で初のイルカのパフォーマンスですって。ウ~ン 残念!
時間も調べず、暑さから逃れるために入ったバチですね。
クラゲシンフォニードームでは幻想的な異空間を楽しめました。
音楽とともに天井のスクリーンではクラゲの映像、水槽には初めて見るクラゲの種類がいろいろと。
ほとんどが毒をもつクラゲですが、集団でふわふわと泳ぐ姿が実に美しく、見入ってしまいました。

万華鏡のように展示されているクラゲ

名前は分かりませんが、宇宙から来たような生物に見えました。

これは見た通りの「ウリクラゲ」です。
ほかにも珍しいカブトガニや真珠の玉だし体験ができるコーナーもありました。
須坂の動物園もそうでしたが、ローカルな水族館や動物園はスタッフの意気込みが感じられて、温かみがあっていいですね。
叔母のお見舞いに行ったのに、このようなおまけもついて、今まで知らなかった叔母の話も聞けて、忘れられない佐世保の4日間になりました。
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