その名前だけは記憶の片隅にあった、上島覚英(うえじまかくえい)さんの遺作展をルネこだいらへ見に行きました。
上島さんは東村山に1歳の時から住み、高校時代から絵を習い始め画家として精力的に活動する中、2011年42歳で早世した方です。
中学時代に過酷ないじめにあい、高校時代は不登校も経験しましたが、絵を描くことに希望を見出し、残した作品は300点を超えるそう。
燃える自画像
会場に入るなり、居並ぶ絵画の迫力に圧倒されました。
ダイナミックな筆致の鉄橋の数々(埼玉県の元加治で描かれた絵だとか)
中でも葉牡丹の描き方に心動かされました。
1個1個異なる葉牡丹の群れ。
手触りが伝わってきそうなピンクの大きな葉ボタン。
作家はどのような思いで葉牡丹と対峙したのでしょう。
これから冬に向けて、葉牡丹を見るとこの絵を思い出しそうです。
「サイネリア」
「秋」
「道」
ピンク色の道の先には何があるのでしょうか。
繊細かつ大胆、濃い朱赤が印象的で私には作家の魂の発露のようにも思えました。
主催したのは上島さんの画業を広く知らしめようと設立された「KAKUの会」。
会長さんは上島さんが小学生の時所属した野球チームの監督さんだった方です。
そして、会場にいらした上島さんと同じく池田俊雄さんに師事した、画家の佐久間良一さんとお話しする機会を得ました。
佐久間さんは小平市内のNMCギャラリーで、よく個展を開いていらして「ほのぼのマイタウン」も読んでくださっていたとか。
「表紙の子どもの絵がすばらしい」とうれしくなることをおっしゃってくださいました。
今月、そのNMCギャラリーで佐久間さんの作品の展覧会があります。
「佐久間良一展」
10月18日(木)~23日(火) 11:00~18:00(最終日は16:00まで)
NMCギャラリー&スタジオ
(小平市小川西町4-14-27 TEL:042-346-7300)
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