北面武士

至誠通天

皇學館大學空手道部創部五十周年記念総会

2013-12-02 | インポート

11月30日(土)、天皇陛下・皇后陛下がインドへ御訪問なされた日に、皇學館大學空手道部創部五十周年記念総会が行われ、当方も撮影担当として参加させて戴いた。 南さんの出身母体となる空手部とは当方も深い縁があり、第一期卒業生から大勢の先輩達との付き合いをさせて戴いている。 当方は九州で糸東流の流れをくむ空手を学び、皇學館の松濤流とは流派は違うのだが、南さんの導きで東京本部の幹部の方々とも懇意にさせて戴いている。 創部50年、羨ましい限りです。 若き学生部員達も大勢いて(最近は女性が多い)、向後へ継続させていく体制が整ってきているように感じた。 

当方が小学生から始めた九州の空手道場は青空道場で、先生の家の広い庭を使用して空手の練習を行ってきた。 土の上での練習故、冬の寒さは堪えた。 足の痛みを堪えながらサンドバッグを蹴っていた事を思い出す。 冬は一斗缶に薪をくべて、一つの練習が終わるごとに道場生が先を争い足裏を温めていた事を思い出す。 薄い防具とグローブ使用の直接打撃空手だったが、防具・グローブがほとんど機能せず、大勢の道場生は脱臼、骨折は日常茶飯事だった。 当方中学生の時に叔父貴の蹴りを受け損ねて骨折、師範代は当方の蹴りを受損ねて骨折し、小指の骨がむき出しになったり等々、いつも血まみれの荒い道場だった。 

当方、小学生の頃は悪ガキだったので、親父が近所の空手道場で精神を鍛え直せという事で、叔父貴と共に空手を始めた。 小学生は1人しかいなかったので、大人相手に組み手をやっていたが、闘争心丸出しだったので、そこそこ大人相手でも不覚はとらなかった。 道場の基本綱領は絶対負けるなという事で、最低でも相打ち。 負けは許されなかった。 常に死を恐れず戦えば、絶対負けないという教えだ。  九州の喧嘩は基本的に生きるか死ぬかのどちらかしかない。 しかし、命を賭ける価値が無ければ笑って逃げるべきだと思う。おかげで、現在まで生き延びる事ができている。

皇學館大學の立派な道場を訪れる度に羨ましさを感じるが、時代が違うのだろうか、空手もスポーツ化しているように感じてしまう。 南さん達OBも同じ思いなのではないだろうか・・・。

皇學館大學にて総会を行い、その後神宮・内宮へ移動し正式参拝を行う。 内宮参拝時の担当神職とは、西村眞悟先生と参拝した時に案内して貰った顔みしりの人だったので、お互い雑談にふけってしまい、失礼致しました。

その後、皇學館大學へ戻り懇親会。 皇學館大學理事長より御挨拶を賜り、来賓の挨拶等々が終わり、豪華な食事と共に一献会。 神宮司庁上層部の空手部出身の方から、先週行われた新嘗祭に献上された御神酒の差し入れがあったが、何故かほとんどの方が飲まれない。 知古の幹事から残り7割を頂戴し、自宅にて感謝を込めて飲ませて戴いた。 三重県産の「新嘗」というにごり酒で、新嘗祭では三重県内の全ての神社で使われる御神酒だそうだ。 口当たりがまろやかで、ついついあと一献所望したくなるにごり酒。 美味い!

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現在、犬塚先生お薦めの浅田次郎著「プリズン・ホテル」を読んでいるが、あまりに面白くて全4巻を読んでしまうのが勿体ない気がしている。 1巻・夏と2巻・秋を読んだが、こんなに嵌まってしまった本は過去に数冊しかない。 男の生き様と笑いが凝縮されている傑作を教えて戴いた犬塚先生に感謝。 最高の小説です。

今年もあと一ヶ月を残すばかりとなりました。 忘年会が続くと思われますので、体調を崩されぬよう御自愛下さい。 (自分も含め)

それでは、また。  ごきげんよう。

コメント
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