北面武士

至誠通天

スコップ団・団長講演

2013-10-29 | インポート

10月27日(日)、台風27号&台風28号の影響で強風は吹いていたが、雨は降らなかった。 この日、宮城県仙台市よりスコップ団団長・平了氏が伊勢志摩へ来訪。 昨年7月10日(火)、平団長がヒッチハイクで日本一周している途中に伊勢志摩に来訪され、神宮外宮・内宮を共に参拝して以来の再会。  スコップ団団員である森伸弘氏が、地元の志摩市教育委員会と掛け合い、彼の母校である磯部中学校と、近隣の大王中学校、浜島中学校の3校において、10月28日(月)に平氏の講演が実現するに到った。 森氏の尽力に敬意を表す。

スコップ団とは、2011.03.11における東日本大震災後、被災地仙台市にて平氏を中心とする3名で人助け活動を始め、活動と共に徐々に仲間が集まり「スコップ団」という団体が形成された。 スコップ団のモットーは”人助けに理由はいらねえ”。 平氏自身、震災により大切な方を無くされ、本当の絶望というものを体験されている。

災害後、近県よりタンクローリー車一台分のガソリンを調達。 被災地で泥や瓦礫や遺体でグチャグチャになった家屋を一軒一軒手作業で洗浄していき、その家の家族の思い出の品を丁寧に洗浄したり、作業中に遺体や身体の一部分でもあれば丁寧に収集されたりという活動をされていた。 被災地の方々は全員が絶望の淵にあり、何も出来ない虚脱状態だったが、少しずつ綺麗になった思い出の品を見ると宝物が戻ってきたように思え、取り壊されると思っていた家が住める状態にまで綺麗になった姿を見て、再び生きる希望を持てたそうだ。 スコップ団の稼働詳細はインターネットやYOUTUBEにて拝観出来る。

作業中、泥の中から女性の片腕を見つけた時、その手には赤ちゃんと思われる手首をしっかりと握りしめていたと・・・。 愛情とはここまで出来るものなのかという話を拝聴した時に、感動で涙腺が緩んでしまった。

ペットを飼っていた為に仮設住宅に入居出来なかった年配の女性が、車内で亡くなっていたとの事。 また当時は一日に3品しか物品購入出来ないので、ペットの食料もその1品として購入する必要があるので、生活や生命に影響が及ぶという問題を知り、平団長はドッグ・ウッドというペット一時預かりや被災犬等を保護する活動も始めたとの事。 現在も活動中。

他にスマイル・フォー・バースデーという、子供達の誕生日にケーキを届ける活動も行われていた。 二千人以上の子供達の為に、2~3県先まで移動して材料を購入したりして準備されていたとの事。 絶望の中、誕生ケーキを貰った子供達の気持ちを思うと涙が出る。

ボランティアではなく、一人の人間として人助けを行う集まりが「スコップ団」。 しかし、活動の中、多くの遺体と向き合っていくには相当の精神的負担となる故、被災から1周忌の日に、被災者の鎮魂の為に2万発の花火を打ち上げ、法要を行い活動を一時停止。 現在はスタンバイ状態だが、昨年の京都水害時や、今回の伊豆大島の被災時には、全国から団員が集まって人助けを行っている。  今回10月27日(日)に伊勢志摩へ到着されたスコップ団・京都の小西氏は、10月26日(土)まで伊豆大島において、準備購入したブルーシートや砂袋を持って台風対策活動を行われていた。 

自己満足のボランティアと称している者が多々いるが、彼等の行動は人助けとは違うように感じる。 また、名前を隠して活動を非難したり、罵ったりする連中も多々いるが論外。  日本人にはボランティアは必要無い、自然に近隣の者が集まり相互に助け合う姿が本来の日本人だと思う。 平氏率いるスコップ団は、それを体現している。 その背中を子供達はしっかりと見ている事だろう。

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伊勢新聞

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中日新聞

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読売新聞

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平団長(左から3人目)を囲んで一献。 いつもの「だいちゃん」にて。 右端のおじさんは前回と今回と2回下手打った為、”日の丸おじさん”から単なる”酔っ払いおじさん”へ降格。 団長、御迷惑をおかけ致しました。

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左より、団長・平了氏、スコップ団京都・小西随晟氏、同・西村剛氏。

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森伸弘氏の母校・磯部中学校にて。 真剣に耳を傾ける学生達。

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木訥ながら、真剣に生きる意味を語る平団長。 朝、母親と喧嘩して学校へ行き、そのまま母親と死別した時に後悔はないか。  明日死ぬとわかっていたら、喧嘩するのか。 全てが当たり前だと思わず、一日一日を大切に生きろ。

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生徒代表から感謝の言葉を聞く平団長。

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大王中学校にて。

平団長の思いが文章として完全に表せず、申し訳ない。 平氏や小西氏と知り合えた事、非常に嬉しく思っております。  東日本の早急なる復興をお祈り申し上げます。 感謝合掌

それでは、また。 ごきげんよう。

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群青忌

2013-10-21 | インポート

10月18日(金)、群青忌に参列させて戴いた。 午後5時前に古事丸氏と合流し、会場へ移動。 会場にて神宮参拝禊会や御白石持行事に参加された方々と挨拶をしているうちに、午後6時30分より群青忌開催。  天台宗無常山浄発願寺 塚越慈徳住職による読経。 司会進行・大熊雄次氏。 

隠岐康氏による開会の辞。 その後、追悼二十年特別映像「偲はゆ 野村秋介」が上映され、野村先生の自決時(朝日新聞東京本社社長室)の録音テープが十数分にわたり流された。 自決寸前まで平常の会話をされていて、死を覚悟されていたような気負いが全く感じられなかった。 天皇弥栄を三回唱えられた後、自決時の乾いた拳銃音が同時に二発、少し間をおいて三発目の拳銃音が鳴り響いた・・・。  全てに圧倒され絶句。 二十年の時を過ぎたとは思えない、臨場感溢れる魂の響きを全身で感じた。 野村先生の魂は永遠に不滅だと確信した。 野村先生とはお会いした事はないが、先生の出版本や映像(テレビ番組・ビデオ)を拝観させて戴き、20代の頃から多大なる影響を受けてきた。 その野村先生の二十周忌にあたり、蜷川先生、大熊大兄、並びに野村一門の方々から招待状を送付して戴き、真に恐悦至極。 素晴らしい経験をさせて戴き、感謝合掌。 

上映後、野村秋介先生と交流が深かった来賓の方々の御挨拶を拝聴。 その後、松本佳展氏による朗読「天の怒りか地の声か」。  引き続き、犬塚博英先生による追悼講演。 素晴らしい講演内容に感動。 当時の状況が目の前に現れた錯覚に陥った。 追悼映像「群青」が上映され、最後に蜷川正大先生による閉会の辞。

直会では、共に御白石持行事や初穂曳きに参加された秋山大兄、東北の方々のグループと同席。 楽しい時間を過ごさせて戴き、その後、犬塚先生、大原教授、佐藤大兄、昌子ママ、和田大兄と共に場所を変えて一献。 明け方5時までお付き合い戴き恐縮です。

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コンデジカメ使用&遠距離の為、全景写真のみ掲載。 住職による読経。

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隠岐氏による開会の辞。 

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大原教授をはじめ、野村先生と親交の深かった来賓の御挨拶が続く。

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ヒロ・山口氏の語る、野村先生の熱い心、やさしさと友情に涙が溢れた。

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松本佳展氏による朗読。 熱き心が伝わってきた。

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犬塚先生による追悼講演。 野村先生の不滅の魂を説かれる。

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蜷川正大氏による閉会の辞。

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直会会場を離れ、二次会へ。

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前列左より、大原名誉教授、佐藤大兄、昌子ママ、後方に太歳星君氏。

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まー君(左)と和田大兄(右)。  午前5時までお付き合い戴き、ありがとうございました。

有意義な一日を過ごさせて戴き、感謝合掌。

それでは、また。 ごきげんよう。

 

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神嘗祭

2013-10-17 | インポート

10月17日(木)、早朝より伊勢志摩ロイヤルホテルから神宮別宮・伊雜宮へ移動し参拝。 土田宮司の説明を拝聴後、神宮別宮・瀧原宮へ移動し参拝。 その後、神宮会館にて一服して遷御の儀が終わった内宮・荒祭宮を参拝。  参拝後、神楽殿近辺参道端にて約30分待機し、神嘗祭の一部行列を拝観。 式年遷宮の年には「大神嘗祭」と呼ばれるそうだ。

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皇大神宮別宮・伊雜宮にて。 

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伊雜宮は来年新宮が隣接する御敷地に建築され、遷御の儀が行われる。

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皇大神宮別宮・瀧原宮にて。

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瀧原宮。

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皇大神宮内宮 宇治橋前広場にて。

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遷御の儀が完了した、内宮・荒祭宮にて。

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第一鳥居をくぐった左の斎館の門から、勅使、祭主、大宮司一行が出て来られる。

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神職達御一行の来訪を告げる太鼓。

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御一行の列。

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第二鳥居にて祭儀が行われる。

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御祓い。

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お清め。

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御正宮へ移動。

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最前列が勅使御一行。

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勅使御一行に続いて祭主、大宮司、少宮司、以下神職達の列が続く。

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祭主・池田厚子様、鷹司大宮司御一行。

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玉砂利の参道を歩行は、身体に相当な負荷がかかるにも関わらず、粛々と祭儀を遂行される祭主。

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これより内宮にて神嘗祭遂行。

この後、我々は神宮会館にて集合&解散。 大阪の方々と別れ、犬塚先生、南さん、寺澤氏、秋山氏と昼食を共にし、犬塚先生と秋山氏に明日江戸での再会を約束し、伊勢駅にてお別れをする。 

清々しい青天の下、初穂曳きと神嘗祭の一部を拝観する事ができ恐悦至極。 筆舌に尽くしがたい充実した二日間であった。 

それでは、また。 ごきげんよう。

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初穂曳き

2013-10-16 | インポート

10月16日(水)、皇大神宮内宮・初穂曳きに参加。 台風26号の影響で、昨夜より早朝にかけての強風豪雨により五十鈴川増水急流の為、川曳きから陸曳きへ変更となる。 新造船のデビューの日であったが、参加者の事故を考慮するとやむを得ぬ選択だ。 

昨夕暴風雨の中、犬塚博英先生が江戸から伊勢へ御来訪。 本来なら本日早朝に移動を予定されていたのだが、台風を考慮され前日に移動された。(本日午前中は新幹線停止) また、秋山一成氏が前日大阪まで移動され、今朝6名で大阪から伊勢まで移動された。 寺澤氏は大阪から近鉄線にて五十鈴川駅まで移動して戴き、犬塚先生、南英雄氏、と当方にて駅まで迎えに行った。 神宮参拝禊会・博友会参加者総勢10名。

台風一過で綺麗な青空の下、伊勢大湊奉曳団の方々と共に初穂曳きに参加。 川曳き用の舟から、陸曳き用の大八車に稲穂を乗せ替え、おはらい町の端まで移動。 曳き綱50mをまっすぐ伸ばして準備完了後、木遣りと共に内宮まで移動。  初穂奉納後、後正宮にて御垣内参拝。

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新造船。 初デビューならず残念だったが、職人技が詰まった素晴らしい舟だ。

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舟の正面。

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舟の側面。

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開会式、御祓いの後、大湊奉献団・井村貴志団長による挨拶。

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伊勢市長や関係者による鏡開き。 樽酒の香りが何とも言えない。

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南英雄氏、犬塚博英先生、秋山一成氏、寺澤一造氏。

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神宮参拝禊会・博友会の参加者一同。

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子供木遣りからスタート。 元気一杯でよろしい! 学校休校だぜ!

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子供木遣り。 声が良く出ていたぞ! 

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子供木遣りの次は、大人の木遣り。  御神酒の力でパワー全開! 午前09:40。

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初穂を舟から陸曳き用・大八車へ載せ替える。 これよりおはらい町の端まで移動。

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おはらい町の端へ到着。 

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日本人の主食である米。 御飯で食べても美味い、酒で飲んでも美味い。

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奉曳準備完了後、木遣りと共に出発。

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いつもの如く、地元奉曳団より大きな声でリーダーシップと取る秋山氏。 エンヤー!エンヤー!  エネルギーに満ち溢れている。

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井村団長の次男と南英雄氏。  道の駅・伊勢志摩のイベントで、いつも加勢してもらっている、伊勢の元気者。

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内宮宇治橋前広場へ近づいてくる大湊奉献団。

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内宮・外宮御白石持行事の時も変わらぬ旗手。 

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同じく、もう一方の旗手。  日の丸おじさん村田憲彦の負け・・・。

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宇治橋を渡橋する大湊奉献団。  雲一つ無い青天が気持ち良い。

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悠然と宇治橋を渡る南英雄氏。 盟友・大野康孝宮司の事を思われているのだろうか。

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神宮参拝禊会代表2人。 大野宮司と3人が揃う、来年の禊開催が待ち遠しい。

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井村団長が、これより初穂を内宮へ奉納される。 武者ん良かばい!

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神職が初穂の到着を待たれる。

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一番目に井村団長が初穂を奉納。 その後全員整列して御祓いを受ける。

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最前列にて並ぶ神宮参拝禊会・博友会。 

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神宮より感謝状を拝受する井村団長。 

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感謝状を手にする井村団長。  井村団長の数年にわたる裏方の苦労を思えば、感無量でしょう。

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井村団長から感謝の挨拶。

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初穂を無事奉納後、万歳三唱。 手前3名(博友会)の万歳は参加者全員のお手本となります。

これより初穂曳き参加者全員で、御正宮御垣内参拝を行う。 御正宮内写真撮影不可。

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御正宮御垣内参拝後、集合写真撮影。  全員晴れ晴れとしている。

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内宮宇治橋前にて集合写真撮影。  明日は伊雜宮~瀧原宮~内宮・神嘗祭参列拝観予定。  明日も早起き、今日よりもっと早起き。 それだけが心配だ。

それでは、また。 ごきげんよう。

 

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ブルース・ブラザーズ

2013-10-11 | インポート

昨夜は久しぶりに家でゆっくりと過ごした。 ウィスキーを飲みながら、映画"The Blues Borthers"を観て、若かりし青春時代を思い出した。  18歳の時に初めて親元を離れて渡米し、米国のスケールの大きさに圧倒された日々が懐かしい。 L.A.国際空港へ到着後、片道3車線のフリーウェイの大きさと無料という事に驚き、倉庫みたいなスーパーマーケットに驚き、食料品全般の価格の安さに驚き、ガソリンのセルフサービスに驚き、米国人の肥満度に驚き、学校で勉強した英語が使用されていない事に驚き、F-14トムキャットやB-17フライング・フォートレスを見て驚き、見る物聞く物全てに驚いた世間知らずのピュアな自分を思い出した。 渡米して、初めて山本五十六元帥の言葉の意味を理解したあの頃。  現在の自分は汚れてしまったような気がする・・・。

当時、ほぼ毎週末はパーティー(金)か映画(土)を観て過ごしていた。 一番強烈に魂に響いた映画が”The Bules Brothers”だった。 映画の内容はRockだが、出演しているミュージシャンが現在では伝説となった方ばかりだ。 主演のジョン・ベルーシ&ダン・エイクロイド(存命中)とTV Show "Saturday Night"の仲間だったジョン・キャンディーやThe Old Landmarkを唄ったジェイムス・ブラウン、Minnie the Moocherのキャブ・キャロウェイ、Thinkのアレサ・フランクリン(存命中)、Shake a Tailfeatherのレイ・チャールズ、Boom Boomのジョン・リー・フッカー、他にカントリー系歌手や、途中に出演したツイッギーや最後の納税時の担当スティーブン・スピルバーグ(存命中)と、錚々たるメンバーだ。 

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当時でも第一級のミュージシャン達の音楽を聴いて、ブルースに開眼。 3 Kingから始まり、最終的にはBlues Rock系のStevie Ray Vaughanで自分の好みは落ち着いたが、今でもフレーディー・キングのSweet Home Chicagoや、B.B.キングのThrill is Gone等、Youtubeで頻繁に観ている。 便利な世の中になったもんだ。 ガキの頃はレコード店主催のフィルム・コンサートに出かけていき、必死になって観ていた頃に比べると、便利になりすぎて音楽に対する崇敬の念が薄れてきたような気がする。

何はともあれ、秋の夜長に音楽を聴きながら、酒を飲む至福の一時。 最高! 

それでは、また。 ごきげんよう。

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