北面武士

至誠通天

長引く「我慢」の日々

2021-09-12 | 日記

令和三年九月十二日(日) 雨

 

チャイナ・ウィルスとその変異型が猛威を振るい続けているせいで、自粛生活を1年半くらい強いられている。 

犯罪を犯してないのに、ほぼ自由な拘置所生活を行っているような感じで、全く納得いかない。

毎日、自宅-仕事ースーパーマーケット-自宅間の、行動半径5km以内で生活を続けている。 

7月の御祭以来、南さんや仲間達とも会う機会もなく、ひたすら仕事に励んでいる昨今だが、これだけ長期間「我慢」を行っているのは人生初の事で、そろそろ我慢の限界に近づいている。

 

7月下旬に2回目のワクチン接種後も自粛生活を続けて、日本国内での感染者数減少を待っているのだが一向に収まる気配がない。

隣接する愛知県下で行われた音楽フェスに、野生の猿の如き馬鹿共が集まり、マスク未着用、飲酒(多分葉っぱも有)を楽しみながらドンチャン騒ぎを起こし、クラスター感染を起こしている。

只でさえ一般人に馬鹿扱いされているレゲエ、ラップという音楽ジャンルのファン達の評価を、さらに一段下げてしまったようだ。 

こいつらのあおりを受けて、ロック界も同様に思われてしまった感じがする。

各自フラストレーションが溜まりに溜まっているのは理解出来るが、主催者と客達のあまりの幼稚さに驚くばかりで、もし現場にいたら手当たり次第、スペツナスの如くカラシニコフPPK-20をぶっ放してやりたい気分だ。

命がけでフェスを楽しんだ奴らは、罹患しても自己解決を行うべきだ。 猿には人間用の医療を与える必要はないので、誰にも言わずに自力で治せ。 フェスを楽しんだら2週間娑婆には出るな!

日本政府もフィリピンのデゥテルテ大統領の如き強権が発せされれば、こんなに苦労しなくていいのに・・・。  政府はとっとと憲法改正して、戒厳令を発令出来るくらいの体制を立て直せ。

 

 

他にも腹立つ事ばかり起きているが、一人で怒っても世の中は全く変わらないので、只ひたすら愚直に自宅警備員に徹す。

Amazon Primeの映画も飽きたし、Youtubeも興味を引く映像を探すのが面倒くさくなってきたので、最近はテレビも音楽も消して、ノイズキャンセラ-・ヘッドホンを着用した状態での読書三昧に切り替えた。

雑音無き世界も中々乙! 集中力が欠如してきた私には最適の読書環境だ。

 

夏前に浅田次郎著「天子蒙塵」全4巻(張学良&愛新覚羅溥儀の時代)を購入して読み始めたのだが、その前の作品「中原の虹」(清王朝以前、張作霖、清王朝末&軍閥の時代)や「蒼穹の昴」(西太后時代)の内容を思い出すべく、再度「蒼穹の昴」~「珍妃の井戸」~「中原の虹」~「マンチュリアン・リポート」を順番に読み直した。  

もったいないと思いつつ、Kindle Paperで前回購入した本を電子版で再購入。 懐が痛む・・・。

歴史物のシリーズ本は継続して読まないと面白味が激減する、というか、昔読んだ本の大半のストーリーを忘れている始末・・・。 アルコールに侵されて破壊された脳細胞のせいだろうか?

歴史は継続しており、決して過去の歴史とは切り離せない。 清王朝末期~中華民国時代~毛王朝時代~鄧王朝時代~江王朝時代~習王朝時代(途中日本への影響力無き王朝は省く)は、過去を知れば現在から将来が明確に見える。 温故知新。 

面倒くさい事はどうでも良いが、これらの本を読んでいると、ガキの頃夢に見た今は無き馬賊への憧れが募ってくる。

馬賊の総欖把・張作霖(白虎張)、張景恵(好大人)、張作相(白猫)、湯玉麟(麒麟)、李春雷(紅巾)、馬占山(白巾)、錚々たる壮士の大欖把達の活躍が輝かしい。 

張作霖に殺される相手から「おまえは、鬼だ」と言われて、「鬼でも魔物でもねえ。 俺様は張作霖だ。 わかるか糞野郎。 我、叫、張、作、霖」と叫ぶ台詞が心に滲みる。

祝健康弟兄 壮揚兵馬

 

平行して、岩室忍著「信長の軍師」全4巻、「本能寺前夜」全2巻を読了。

織田信長公(前右府)を題材とした作品は数えきれぬほど発刊されているが、この作品はいままでにない視点から前右府公の生涯が描かれており、久しぶりにドップリ嵌まった歴史小説だ。

当時の日本の知の最高峰であり、全国に緊密なネットワークを持つ臨済宗・京都五山(妙心寺、南禅寺、大徳寺、東福寺、建仁寺)の国師・大住寺達と、公家衆を主人公とした作品。

特に公家衆が表に出てくる作品はほぼ皆無に近かったので、正に恐悦至極。

内容も実にリアルで、人脈系統や経済等の検証も完璧に描写されている、飛びきりの作品。

 

当時の有力な戦国大名には、京都五山から招聘した大住寺達が影の軍師として仕えていた。

室町時代には、有名な一休宗純、夢想疎石

織田家(尾張・美濃)ー 沢彦宗恩(信長の軍師の主人公・岐阜の名付け親) 

今川家(駿河)ー 太原雪斎(徳川家康 人質時代の恩師)

武田家(甲斐)ー 希庵玄密、快川紹喜(心頭滅却すれば火もまた涼しで有名)

毛利家(安芸)ー 安国寺恵瓊(毛利家で大名となる)

豊臣家(摂津)ー 南化玄興、玄圃霊三、虎岩玄隆

徳川家(三河・江戸)ー 西笑承兌、金地院崇伝、三要玄佶、藤原惺窩

上杉家(越後)ー 上杉宗心(上杉謙信は臨済宗の僧侶でもある)

伊達家(陸奥)ー 虎哉宗乙

長宗我部(土佐)ー 真西堂如淵

朝廷(京都)ー 月渓聖澄

 

「本能寺前夜」の公家衆では、私が敬愛する関白・近衛前久公、内大臣・勧修寺尹豊公、大納言・三条西実澄(武田信玄公正室の親)、中納言・山科言継(言継日記で有名)、中納言・中山孝親公、中納言・勧修寺晴右公(武家伝奏、尹豊公孫)、中納言・庭田重保公、左少弁・広橋兼勝公、吉田神社・吉田兼好公等々。 それぞれの血縁関係を知れば、歴史の深いところまで楽しむ事が出来る。

主人公は勧修寺尹豊公。 

心がワクワクして、”もったいなくて最後まで読みたくない”、と感じる本には滅多にお目にかかれないが、この岩室氏の著書は正にこれに値するものだった。  満足、満足。

素晴らしい作者と作品に敬意を表す。 感謝合掌

 

チャイナ・ウィルスが滅する事はないと思われるので、向後共存共栄しつつ平常の生活に戻れる日を祈念している。 米国に習って、ワクチン・パスポートを最大限に有効活用すべきだ。

 

例年8月末から9月あたりに開催される伊雜宮参拝禊会を楽しみにしていたのだが、チャイナ・ウィルス感染拡大により中止となり、残念無念。

久しぶりに遠方や地元の仲間達と共に一献交わしながら、楽しい会話と美味い酒を満喫したいと痛感する。

それでは、また。 ごきげんよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする