十一月二十九日(日) 晴
昼頃まで雑務を行った後、昼食へ出かけたら店のカウンターで村田憲彦が赤い顔をして一人で生ビールを飲んでいた。
何杯目かと聞いたら、4敗目との事・・・。 まだ昼過ぎだというのに何てこった。 私が回鍋肉セットを食べている最中に5敗目・・・。
話にならないので、食後たい焼きを買って伊雑宮参拝へ赴く。
伊雑宮では今年二人の宮司が同時に入れ替わったので、いつも伊雑宮では地元の四方山話をして、伸ちゃんが属する奉賛会の年末の準備の話等をしている。 お二人とも地元の奉賛会や新生会の方々と馴染まれたように思える。
この日は茶人の芝本宮司に茶をたてて戴いた。 誠に恐悦至極也。
茶の準備の間に参拝させて戴く。
いつもの事ながら、境内は奈良・平安時代から変わらぬと思える静寂に包まれ、鳥のさえずりしか聞こえない。
ただ一人参拝を行い、参道を歩いていると、見たことがないような古の風景が頭の中を駆け巡る。 私が一番好きな時間だ。
過去~現在~未来、歴史は継続しており、歴史は途切れる事はない。 戦争に一度負けただけで過去を否定する事は邪道である。
向後も雑念を捨て、歴史の真実だけを追い求めたい。
昭和三十九年まで操業されていた神路山の窯で焼かれた貴重な茶碗。 神風の文字が素晴らしい戦前の作品。 (120千)
こちらは芝本宮司愛用の茶碗。
備前焼きの茶碗。 独特の釉薬の塗り方を知る。 手にしっくりと吸い付くような感触が良い。 (80千)
大サービスともいえる茶杓三杯分の茶を練る芝本氏。 茶の香りが広がる。
いつもは二口半くらいで終わってしまい、もっと飲みたいと思う抹茶だが、今回はたっぷりとした量を堪能させて戴いた。
御馳走様でした。 感謝合掌
私は胡坐を組んだまま茶を一服する方が美味いと感じる。 長時間の正座が出来ないのが原因なのかもしれないが・・・。
帰宅後、大野宮司より電話を戴き、退院が少し延期になったとの事。 年末の祭事を懸念されておられましたが、現在は体力回復を一番に考えて戴きたいとの旨をお伝えする。 本日は伊雑宮参拝を行い清らかな身となったので、久しぶりに同太貫又八の鞘を払い、大野宮司の早期快復を祈念しながら刀身を磨く。 押忍!