ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

母、頑張ります

2014-05-13 | 産前修行
一般に、
ネコの平均寿命は10~15,6年と曖昧な記述ではあるが、そうらしい。
そう考えると、私の愛猫は何とも御隠居の域を超えてご長寿である。

この御隠居様…、
先日から、何だかお口が臭い。
年だから…と、
片付けてはいられなくなった。

「臭い、臭い、臭い…なんで?」

歯を診ようとすると、

「(イ)にゃッ!」
嫌がる。

しかし、
この匂い…
懐かしい…と言うべきか、
悪臭の再来と言うべきか、

五、六年前の口臭とそっくり。
この原因は、折れた牙だった。
何か堅いモノでもかじったのだろう、
バキッと右上犬歯が一本折れていた。

その後、口から悪臭が漂い、
あまりの臭さに耐え切れず、
近くの獣医に診せに行った。

ら、

ぐらり、
ぽろ…、
「あら」
抜けちゃった。
いわゆる、
自然抜歯?である。

それ以後、口から放たれる悪臭は減った。

※減ったというだけで、
無くなった訳ではない。

その後、
シニア用のエサはガツガツ食うし、
じじぃの割には、エラク元気だし、

放っておいた。

が、

再びこの悪臭が口から放たれるようになり、

いよいよ、

「きききき、牙がぁ!!!」
残っていた右下犬歯が前にせり出て、
何とも可愛くないしかめっ面した猫になっていた。

こいつは…、
先生に診て貰って、可愛い猫に戻して頂かば…と、
母に頼んで、獣医へGoして貰った。

で、診断結果と、
タルトのキバは?

「麻酔掛けて、永久に眠りから覚めなかったら困るって」

なぬっ!?

つまり、

平均寿命を超えた老猫に麻酔を掛けるリスクと
無理に牙を抜いて止血出来ないリスクを考えて、
治療を断念したという、先生は手を合わせて…、

「自然に抜けてくれることを祈って…、」

ビタミン剤と化膿止め、
計二本のお注射をブチ込んでくれたらしい。

タルト…
そこまで、じいちゃんだったんだと、
愕然とした。

寿命を越えた猫又猫仙人になっても、
魂の宿る体は、老体に変わりなく…。
いよいよ、
そっちの覚悟がいるんだなと思った。

生死の覚悟を持っても、
今は生きている。
ちゃんと生き切って貰わねば…。
昨日から何も食べていないので、
何か栄養を摂取してくれたらと、
ヨーグルトを口元に寄せてみた。

すると、

あっち向いて、ぷい。
こっち向いて、ぷい。

ぷい、ぷい、ぷい、

そして、
 
ぷんッ、

しかめっ面で押入れの中へ入ってしまった。

困った猫である。
その点、我が胎内の子は、
私が摂取するモノを何でも吸収してくれる。
良いモノも、悪いモノも。
しかし、
一旦産み落とされると、
口からの摂取する他…、

点滴、お注射しか術がなくなるとは、怖い。

歯は、生命を維持するに不可欠である。
歯で食べ物を咀嚼し、体内へ運搬する。
妊娠中である私の胎内へも、
着々と栄養が運ばれている。

妊娠初期の間に歯の無料検診が受けられるのだが、
それは、妊娠中期に胎児の骨が形成されるためで、
早めに歯の健康チェック、治療を済ましておくのだ。
母の摂取したカルシウムが胎児に運ばれて、
妊婦さんは歯が脆く、弱くなると言われる。
胎児の歯や骨を強くするのは、
母たる私に、責任があるのだ。

そういう基本的な事をわかっていながら、

飼い猫の健康チェックを怠ってしまった。

「気が付いてあげるの遅くなって…、ごめんね」

タルトの小さなおでこを撫でたが、
やはり、しかめっ面で、私を一瞥、
そして、
タルトは不貞腐れて寝てしまった。

飼い猫の体調…飼い主である私が、
気が付いてやらないといけない…。

なのに、

年だから、と言い訳でして…、申し訳なく思った。

最期までしっかり口で食べて、生き切って欲しい。

覚悟を決めながら、
命と向き合いながら、

母は、頑張ります。

相互作用

2014-05-10 | 産前修行
昨夜、
夜のレッスンが終わり、
入浴、乳マッサージ後、
「お家さん」を見ていました。

すると、

“ぽこん、ぽこん”

愛娘が反応してきました。
「あらあら」
起こしてしまったようで、
母と一緒に夜更かしです。

ごめんごめん、
寝られ寝られ、

娘の背中と思われる辺りを、
ポンポコ叩いて、
あやしていると、

「にゃっ(あらよっと)♪」

90越えたじぃちゃんが、
「ぐえっ」

愛娘の上に乗っかってきました。

お腹の中から娘が、
“ぽこん、ぽこん”
時おり、突き上げる娘のキック力が、
じぃちゃんには丁度良い刺激らしく、

うつらうつら、

じじぃが愛娘を潰して、寝ています。

母は、テレビを見ながら、

右手で、
お腹の娘をポンポコ叩いてあやし、
左手で、
じじぃの背中をぐりぐり、ナデナデ。

お夜食にヨーグルトをナメナメして、
「おはよぉ」
日の出と共に起床。

すると、

するりん、
娘のキックのお蔭で、
じじぃの便秘が解消。

…良かったね。

小さな事件の大きな幸せ

2014-05-09 | 産前修行
もともと、そそっかしい性格で、
よくよく、モノを壊すか、落す。

妊娠したら、さらに、注意力散漫。
元々備わっている性格にプラスα、
輪を掛けて、そそっかしくなった。

ぽろりん、

落したモノを拾い上げるに、

妊娠Before
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」のつもりだった??

スっと座り、モノをそそと拾い上げ、
チラリ、誰も見て無い事を確認して、
スクッと立ち、素知らぬ顔で歩いた。

あくまでも、卒がなく…。

しかし、妊娠Afterは、
芍薬牡丹百合の影も、形も無い。

「あらよっこらしょっと」

四股を踏んで、
落し物を拾う。

毎日のスクワットの成果であろうか、
股割りも、四股も、板についてきた。

傍から見たら、

主人「おすもうさんだな」
張り手を喰らわしてやりたいところであるが、
そろそろ愛娘も聴覚が発達する頃であるので、
妻「あん?」
すごんで、
黙らせた。

実家では、ぶーぶー豚さんと呼ばれ、
「豚に豚って言って、何が悪いのよ」By 実母
嫁ぎ先では、ペンちゃんだの、パンダだの人間外生物で呼ばれ…、
四股踏めば、見事とお相撲さんに変身。

私って、一体…。

「ふぅ…」

腹部圧迫で、
腹式呼吸も、
辛く、
腹部膨張、
膀胱圧迫、
で、
トイレがお友達。

むくみ防止の利尿作用のあるお茶も手伝って、
用を足す回数も倍増。
元々低い血圧がさらに下がって不注意力促進。

ふらりふらり…
で、

ぽろ…ん

「え?」
スローモーションで落ちるスマホ。

ぽちゃん。
※どこに落ちたか?ご想像にお任せします。

「(んぎゃぁーーーッ)※」
※赤ちゃんの産声ではありません。義父様義母様の手前、心の中だけで叫びます。

もうお分かりかと存じますが、水没です。

ちなみに、精密機械のスマホは水に非常に弱い。
一見した所、正常に動いているように見えるが、

徐々に、
ぶぶ、ぶぶ、ぶぶ…、

見たことのないメッセージが出て、終いには、
ぶつんと、
ぶっ壊れて、真っ暗です。
早めの処置をしましょう。

で、ショップに来ました。
※ちゃんときれいに洗いましたよ。
店員さん「水没、ですかぁ、あぁ…」
残念ですが、ショップでは施しようがなく…、
今年二月にOPENした掛尾のキタムラさん内にある、
Apple製品修理サービスを紹介されて、行ってみた。

びびぃと、
整理券を取ると、
げげッと、
90分待ちだった。

精密機械の修理メンテナンスは、
長丁場である。
トイレを済まして、
やれやれ長椅子に、
どっかりと座って、

ちょこんと、
小さな待ち人が。

「いくつ?」

ママに尋ねると、一歳であった。
後から来た坊やはもうすぐ三歳。
小一時間ほど子供たちと遊んで、
それぞれの番号が呼ばれて…、

「あぁ、何の心配も無いですね」

心配ないのは、保証期間中だから、で、
水没スマホは交換である。
つまり、御釈迦となった。

チーン、
今までありがとう。

さて、スマホ購入時、
「スマートパス入っていますか?」
はて?
入っているのか、いないのか?
分からないので、ショップに逆戻りして確認。
入っていたので、事無きを得た。
今回の修理代金も返金されるという事らしい。
ラッキーだ。

しかし、
ズボラな私、
データのバックアップなど取っていない。
機械交換となれば、
皆様との繋がりが失くなるぅと思ったら、

「やったぁ」
データが全部残っていた。
で、
水没事件は新スマホに交換で、一件落着。

自宅に戻り、主人に、
「子供たちと遊んで来たの」と話したら、

主人「またベビーシッターみたいなことやっとったん?」
妻「ん」

旧新川育成牧場まきばの風でもそうだったが、
子供たちが私を仲間と勘違いするのであろう。
GW、イベントで賑わうMooガーデンでソフトを待つ長蛇の列で、
ソフト、及び、イタリアンジェラート大好きな主人そっちのけ、
待ち時間、暇を持て余す子たちといないいないバーをしていた。

大人目線で言えば、
「(知らないおばちゃん…)」
で、怪しさ満点であるが、
私、子供受けは良いのだ。

これはもう、
元保育士という母のDNAを受け継いだからと言うしかあるまい。

子供を見たら、
ついつい…
「娘とこんな風に遊ぶのかな…」とか、
柔らかい肌を撫でて、
「うちの子もこんな感じかな…」とか、

いろいろ、他人様の子に、
まだ見ぬ我が子を重ねて、
妄想してしまうのでした。

無垢な魂たちと触れて…、
小さなお手手に触れて…、

水没がもたらしたスマホ事件は、
私に幸せな時間を与えてくれた。

子供たちと遊んでいる最中、
お腹の娘も、

“ぽこん、ぽこん”

お姉ちゃんお兄ちゃんたちに反応するのでした。








子供の日に思う事

2014-05-07 | 産前修行
今日で、
妊娠第二十四週目、
妊婦七ヶ月目です。

我が家から臨む雄山、立山。
昇る朝日が神々しく美しい。
清々しい朝に、感謝の礼拝。

合掌、
で、

「いただきます」

流れるニュースを聞きながらの朝食、
連休明けて日常である喧騒に戻った。

「いってらっしゃい」

喧騒の主を、シッシッと送り出…、

主人「こっちが前?」と、

出っ張ったお腹と反対の、
デカくなった尻を撫でた。

バッチーンッ

元々、私の尻はデカい。
妊娠して、倍増したさ。

デカいのは事実だが…、

「どっちが前か後ろか、分からん」と、
こういう暴言…許されるのか?

己の妻は、
ハンプティダンプティかッ!

補足1・ハンプティ・ダンプティとは、
童話「不思議な国のアリス」に登場する卵の妖怪?です。
卵から手足がにょきにょきっと出てる、
卵型ずんぐりむっくりなおっさんです。

ちなみに、童話上、
塀から落ちて壊れてしまう卵のおっさんで、
「壊れたら、元には戻らない」ことの比喩で登場します。

補足2・バッチーンッという音に関しては、
体型容姿に対する言葉の暴言(DV)に対してのDV返しです。

まったく、
妊婦の苦労、
女の気持ち、
妻の心をちっとも考えず、
鱈腹メシを食わして、
どの口で吐く暴言か。
嘆かわしい。

「はぁ…」
とため息を吐き、
悩ましきハンプティなお腹を見た。

「おい、ハンプティ、本当に元に戻らないのか?」
崩れた体型を鏡に映して、

ポンポン

お腹を叩いて、自問自答。

すると、

“ポコン、ポコン”

愛娘が足で答えた。

何と無く…

急に押し寄せる不安も、

「母さん、大丈夫だよ」

この、声なき声に助けられているような気がする。

だから、主人の心無い言葉にも耐えれるさ。

ちなみに、
そろそろ、聴覚が発達する頃ですので、
主人の暴言も聴こえていると思います。

さて、

マタニティの誰しもが、
何らかの不安を抱えている。

悩みとは、目に見えないけど、
悩んでいるようには見えない、
かもしれない…。
けど、
それぞれに何かしらの、
不安があるものだ。

こんな私でも、
ヨガやってて、
大丈夫かな…。

お腹の中で、
苦しくない?

いつも、
不安だ。

一日、一日、
レッスンの終わりには、
「良く頑張った」とお腹を撫でてやる。

すると、

まったく、
どっちが褒めているのか、

“ポコン、ポコン”

私が、母が、褒められた。

最初は、性別不詳のエイリアン似だった我が子、
今は骨格がしっかりして、女の子だと分かった。

髪もそろそろ伸び始め、
外の物音に反応する頃。

“ポコン、ポコン”

私に反応して、
腹を蹴り返す。

なんとまぁ、
私似の、跳ねっ返り娘である。

この跳ねっ返り娘に、

褒められて、

慰められて、

早いモノで、
後、二ヶ月弱で、
産休入りである。

あと、もう少し、

負けない母、強い母を、
お腹で感じさせてやりたい。


苧環(おだまき)。
花言葉・勝利への決意。


スズラン。
花言葉・幸福への招待。


子供の日は、

羊の毛刈りを見に行きました。

ちなみに、こいつはヤギです。

<By まきばの風>



















散華の如く~露程にも…~

2014-05-03 | 散華の如く~天下出世の蝶~
岐阜に着いて迎えに来たのが、
利治「また心配性が出て来ましたか?姉上」
我が弟だった。
道三の末子、今や殿の嫡男、
私の養子信忠の側近である。
帰蝶「美…いや、岐阜の密偵に入っただけである」
利治「密偵にしては、豪華な行幸にございますね」
帰蝶「こそこそと隠密で帰る故郷では、あるまい」
久方振りに訪れた故郷、美濃は、
もはや、父の影も兄の影もなく、
道三の栄華も繁栄もなく、ただ、
岐阜城と、城下に町があるだけ。
濃尾の風や、美濃の緑は遮られ、
見渡す限りの人ごみと、
砂埃だけを舞っていた。
「これでは誰が隠密か、密偵か、分からぬであろう?」
利治「…で、この傾奇でございますか?」
帰蝶「伴殿が居られる故、大丈夫である」
ビロードのマントを着込んで、
殿の、織田木瓜紋と金の紋と、
私の、水桔梗紋が肩を並べて、
ひらり、ひらり…
利治「明智殿も、ご一緒かと思いましたが、」
帰蝶「…」
私たち兄弟と、従兄殿とは同じ家紋。
それもそのはず、我らの母は、明智。
ただ、この時、我ら姉弟が本能寺で、
この水桔梗紋に取り囲まれるとは…、
利治「もうすぐ、桔梗の花が咲きまする」
美しき花の命散らす事になろうとは、露程も思わなかった。

早いモノです。

2014-05-01 | 産前修行
花壇の、

芝桜です。
ピンクの絨毯が美しいですね。

「ただいまぁ」と玄関を、
からからぁ…と開ければ、

シャクナゲです。

義母様が季節に応じて、
花を生けて下さいます。

さらに、玄関下足箱の上には、
義母様手作りの縮緬細工も飾られていて、

今月のテーマは、

です。

筍がにょきにょき顔を出すと、
義父様がうずうずするらしく、
義母様の実家の方へ行かれて、
たんまり収穫して来られます。
そのたんまりでか盛りの筍を、
義母様がせっせとあく抜きし、

松郷家の分まで、下さいます。

ありがとうございます。

こごみ、わらび、フキ、
延々と灰汁抜き、結構、
大変だと思います…。

しかし、
義父様義母様のお蔭で、
山の幸を毎日頂けます。

感謝。

最近作った筍メニューを紹介すると、
筍の煮物、きんぴら、ピザにカレー、
たこ焼き、チヂミに、天ぷら唐揚げ。
炊き込み、混ぜ込み、チャーハンに。
終いにゃ、パスタに、肉筍じゃがに、
青椒肉絲、和洋折衷、何でもござれ、

です。

作ったら、

「召し上がれ」

で、出来上がったものを両家に御裾分け。

ちなみに、
筍の栄養価は、
カリウムでむくみ予防。
※むくみがちな妊婦に最適です。
高血圧予防と、
コレステロールを下げる高価がある、とか。

た、だ、し、
食べ過ぎると…、
吹き出物が出現。
ぎゃぁ~。
アレルギーに似た症状が出るとか、出ないとか…。

ま、何でも“過ぎる”は良くないという事ですね。

さて、
早いモノで、そろそろ妊娠七ヶ月です。
アッという間にでっかくなるお腹です。

眠りから覚めると、
ぼん、
デカくなっているように思います。

いや、気のせいとかじゃなくて…。

もちろん、
胸もデッカく成長中。
ちなみに、
現在、
4本4本で計8本開通。
乳のハリも治まってきました。

乳の準備はOK。
スクワットして、
出産準備に余念なく。

ただ一つ心配なのは、

「どっち似かな?」

という事で、

「俺に似たら…」

どうしようもありません。
子は親の鏡、親は子の鏡。
顔も行動も、似てきます。

自分の顔にリボンくっつけて、
にっこり、笑っときましょう。

「そっくりや…」

ちなみに、
私、
父似です。

さて、話は変わって、
我が愛猫は、
というと…、

面白くない顔してますね。

エサ食って、呆けて、
ぶーたれて、寝て過ごしています…。