ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

LDR(陣痛、分娩、回復)

2014-09-01 | ~ 出 産 ~
それなのになぜか?わざわざ主人は私の逆鱗に触れる。
これでは、リラックスして初産を迎える事が出来ない。
出産という一大イベント、42でパパになるという夢の現実で、テンションMax。
力を抜かねばならぬ陣痛の現場で、ぎゅっ、
「痛いッ」私の手を力いっぱい握ってくる。
「まだ早いから」と振り解いても、何度も何度も主人はその手に汗握った油ギッシュな手で、私の手を握る。何度ベッドの隅でこっそり、のじぃぃと、その油汗を拭いたことか知れない。
こういうのは性格で私が何を言っても聞いてくれないから放っておくことにしよう。
さて、スタッフが促進剤の準備をしている間に、私のいるこの部屋の紹介をしよう。
ここは通称LDRと呼ばれる部屋である。私は分娩監視装置を付けて横になっている。
LDRとは陣痛(Labor)、分娩(Delivery)、回復(Recovery)の略で 陣痛室・分娩室・回復室、洗面所とトイレが一部屋にまとまっている個室のことである。これは妊婦へのストレス軽減、移動もなく一つのベッドで出産から回復までの一連の流れを快適に過ごせるのという、アメリカで考案されたシステムらしい。
「へぇ、私たちの時、こんなじゃなかったですわよ、ねぇ?」と、
ねぇ、と義理の母が実母との雑談に応じていた。
母世代の出産は立ち会う御主人もいなかったらしいが、現在では、御主人が妻の出産をずっとずっと寄り添って、ライブ中継、カメラを回しているらしい。
産まれ出る赤ちゃんは、その名の通り血で真っ赤っか。血を見たら卒倒する主人にビデオカメラを任せるのは無理な話である。カメラを壊されたらかなわん。
しかし一応、男ならガンバレってみるか?と、最終確認してみた。
「立ち会う?」
いやいや、出産は女の戦、男は首を出さぬ、と?血の苦手な主人の良い言い訳である。
意を決して、立ち会うにしても、医師スタッフの方々にご迷惑をかけるのが関の山だ。
そんなら、分娩前にさっさと速やかに今すぐ退室して頂きたいのだが…。
コンコン…「失礼します」
スタッフが促進剤入り点滴を持って来て、
「最初はゆっくり落ちますから」
10分間隔でスピードを上げ…、
でッ!?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。