ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

鼻からスイカ

2014-08-27 | ~ 出 産 ~
12時前には、病院に着いた。しかし…なんというか、
「真夜中の病院ってのは、」真っ暗で怖い。
そろろろ…と静かに歩くが、
「あッ」スタタタ…と、
後から来た妊婦に先を越されてしまった。いかん急がねば。
しかし、己の意思には関係なく、羊水はジョボジョボ…と流れて、そんなに早く歩けない。それに股に挟んであるバスタオルは、もうベッチョベッチョである。
流れる羊水に不安を感じ、
「ねぇ、羊水が無くなったら、どうなるの?」
その不安を破水経験者にぶつけてみた。当然、
胎児を守る羊水が全て無くなれば娘が苦しむ。
何とか羊水の放水を食い止めねばと、
グッ、とお腹に力を入れた。すると、
「あ゛」まずい、余計に漏れ出した。
東病棟まで自力で行かねばならないのだが、
スタタタ…と、同じ方向へ歩いて、そして、
同じデカさ腹の妊婦は、
チン、
エレベーター2Fへと消えて行った。
遅かったか…。別にスピードを競っているしているわけでは無いが先を越されると、
ナースステーションで「しばらく掛けてお待ち下さい」待たされる。
こうしている間も羊水は流れ出る。ははは早く、早く、看護師さん、
お願い、この放水を何とかして…。先にナースステーションにゴールした妊婦は、
検尿カップを持って、私に、御先に…という感じで会釈、検査室に入って行った。
先の妊婦の検査が終わり、ようやく、私の番である。案の定、「破水してますね」と、いうわけで、診察室に入ることを許された。羊水量と子宮口のチェックをし…、
「テテ、イタ、痛い…です」
胎児がどこまで下がっているか、のチェックで、とにかく、痛かったが、
「出産のときの痛みって、こんな感じですか?」ノンノン、陣痛出産は、
こんな可愛いモンじゃない。『鼻からスイカ』の表現は結構当たっていた。


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