ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

龍神様の通り道

2014-10-20 | ~ 育児 ~
私の住んでいる所は、風が強い。
義父様曰く「風がとぐろを巻く所…」
未だに私も、あまりの強さで眠れない日がある。
その強さを私なりに表現すると、
龍神様の通り道…。
龍神様のお通りだい。
きゅぃん、きゅぃん。
神さんは少し周波数の高い音を鳴らしてお通りになる。
これが神の声なのか?
娘は神の声に目を輝かせて、笑う。
神さんと何をお話ししているのだ?
とっても上機嫌である。
母として娘の機嫌が良いのは、大変喜ばしいことである。
しかし、流石に、今何時だと思ってんだ、寝ろッ!と無辜の娘をどやしたい気持ちにある。
分かっている、それはただ八つ当たりで、親のエゴである。八つ当たりは、主人にしよう。
眠れないから愚図って泣く、泣いたら疲れるから、コテッと寝るという方程式が通用しない。
神さんとのお話が楽しいから満面の笑顔だし、一緒にお話ししよって居眠りする私を小突くし、その間にも授乳タイムはやってくるし、しかも、授乳とは結構な消費カロリーなのだ。授乳一回の消費カロリーはヤクルト一本分くらい、かな?
ただ乳をさらけ出すだけで何もしていないのにカロリーは消費され、尚且つ、栄養満点満タンお乳を吸い上げられると、こっちが貧血だ。
くてぇ…となった私を見かねて主人は「任せろ」と娘を連れて、添い寝を試みる。
しかし、ぎゃん泣きが始まって、義母様にバトンタッチとなった。
私も申し訳ないと思いつつ、動けず、ありがてぇと寝てしまった。
かれこれ、義母様…3時間あまり娘を抱っこしていたのではないだろうか?
気が付いたら、AM4時半だった。雄大な立山連峰から朝日が昇る。
義父様曰く「風の強い日の朝は、良い天気」だそうだ。
清々しい朝の空を眺め、恐る恐る娘を見た。
まだ、笑っとる…。
育児とはある意味、相反する心に葛藤しながら諦め半分割り切って熟さねばならぬと思った。