ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

究極のヨガ

2014-06-18 | 産前修行
今日、8ヶ月健診でした。
エコーで見ても、
妊婦「う~ん…」
よう分からん。
エコーの世界は、
白と黒の世界で、
なんも分からん。

どこどう見たら、
先生「これ頭で…胸…口、パクパクやっているでしょ」
先生なら分かるんだ。
妊婦「あ♪なんか食べてる」
先生「いえ、何もないですから」
羊水飲んでるだけですってば。
ばっくん、ばっくん、
心拍を聞かせてくれて、
「うん、順調ですね、今1533ね」
妊婦「えぇ、ちっちゃぁ~い!」
私がブーたれると、
クールにひと言…、
先生「小さくないです。標準です」
この腹のデカさで、
胎児のこの小ささ、
妊婦「(・・)はい…」
普通のことらしいが、
じゃ、つまりなにか?
後二ヶ月ほど、
母体は辛抱して腹の中で胎児を生育、
1.5倍~2倍のデカさまで鍛錬の日々。

このデカさを耐え抜き、
いざ出産…
ス~…
ポンッと出れば良いが、
実母「あんた、陣痛ってものがあるのよ」
妊婦「ばぁちゃんみたいに30分で出産したい」
母方祖母は、ぽぽぽぽぽぽんッと
「ん?産まれる」と直感して、
自ら病院へ。
そして、
30分後には、
“おんぎゃぁ~”
無事出産。
6人の母となった。
私は祖母の安産パワーにあやかり、
御墓に手を合わせ、
仏壇に手を合わせ、
神棚に手を合わせ、
兎にも角にも、
出産に耐え得る力を付ける。
こうして、毎日毎日ヨガ三昧、スクワットと筋トレをしているのは、
出産の恐怖を耐える精神と、痛みに耐え得る力を付ける事で、
本当は怖い、
痛いの嫌い、
ただのちっこい器の小心モノなのだ。
妊婦「痛いの…いや」
実母「少しは(他人様の)痛みってのを体験しられ」
まったく、この子は。
人の痛みってものが、
まったく分からない。
だめだめ、
痛みは経験しないと。
甘い甘い。
くどくど、
くどくど、
説教が続いて、
妊婦「はぁ…」
結局、母は10月10日間の苦しみ、
出産の痛みを経験して母となり、
母となってからも、
母親になるために、
毎日我慢と鍛錬の日々。
言うことをなんでも利く、
ロボットじゃないんだから、
そりゃそれで手間暇掛かる。

育てるって、育むって、
長い長い修行の道なんだ。

最近よくよく思う事は、
妊娠、出産、母の道は、
究極のヨガ道だなって。

自己を静観し、
他との繋がりを思い、
ヨガ(繋がり、絆)が出来る。

深い道に入り込んだものだ。

ちなみに、
我が家の愛猫は、胎動を感じに来ます。

俺の妹だ、みたいな?

胎動が、気持ち良いのでしょうか?

離れません。

娘に寄り添って寝ます。


散華の如く~鬼と閻魔と、地獄の門~

2014-06-18 | 散華の如く~天下出世の蝶~
塩川「一時の地獄と永劫の地獄…閻魔様にとって気が休まるのはどちらか?と考えますと…」
帰蝶「私閻魔のために、あの赤鬼がせっせと首を獲っているとでも…?」
塩川「鬼の死は即ち、御方様の死。急いでおられるのは、そのためにございましょう」
帰蝶「私はただ、神仏の御許で心休めたい…その一念で、」
塩川「その安らぎのため、鬼は働くのでございます」
帰蝶「平安を求めること、それ自体が罪か」
塩川「世に戦、争いがあるからこそ、真の平安が生まれるのでございます」
“んぎゃ~…んぎゃー”
帰蝶「あ…」
塩川「鈴が、とうとう、真を産んだようにございます」
1580年の夏の終わりに、
孫、三法師は産まれた。
帰蝶「そなたもとうとう、御婆か…」
塩川「…なんとも複雑にございます」
ポンと袋を開けた桔梗の花を見て、
「嬉しいのやら、労しいのやら…。この乱世に生を宿し、しかも、大殿様の御子息」
帰蝶「武田の松姫が輿入れすれば、然様悩みなど消えるであろう」
塩川「…それもまた複雑。そうでございましょう、御方様?」
帰蝶「…」
まったく…こやつは、よくよく人の心を見透かす。
確かにあの頃、複雑であった。
正室の私が不甲斐ないせいで、
信忠は成らずとも良かった嫡男、
家督を継ぐ立場にと立たされた。
その嫡男が今では、正室不在。
世継ぎ、世継ぎと周りが焦り、
お傍仕えに白羽の矢が立った。
塩川「娘が、哀れにございます」
帰蝶「…すまぬ」
塩川「地獄に謝罪は無用かと存じます」