ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

母子ともに、心も髄も強くあれ

2014-06-21 | 産前修行
ただ今、主人不在、
木曜日からプチ里帰り、
実家でマタニティを満喫中です。

レッスンを終えて、
くはぁ…昼寝して、
休息と安息を堪能。

この至福の一時を、

“ぽろろ、ろんろろん”

ぶち破るスマホの呼び出し音。
私の静寂を奪うのはいっつも、
いっつも、
主人「もしもし、今スカイツリー」
あ、そう。
しかし、
一人登る電波塔ではなかったらしい。
「今度は三人で…」
妊婦「あぁ、出来れば、スカイツリー眺めながらのディナーにして」
主人の誘いを軽く断る。
電波塔にまったく興味が無く、
ツリーやその他の高いモノは、
遠くから眺めるだけで十分満足である。
そういうわけで、
ツーツーツー
通話終了。
再び、実家でリラックス、
マタニティゴールデンタイムに入った。
しかし、必ずゴールデンに邪魔が入る。
実父「んでおんがよ?」
妊婦が実家に戻っちゃダメか?
里帰りしちゃぁいけないのか?
妊婦「…。主人に捨てられたの」
実父「そうか…」
いやいや、ちょっと待て。
そこはツッコミで良い所。
もっとこう、
やんややんやと、
捨てられた経緯を根掘り葉掘り聞いてほしいが、
婿が何をしているかなど、まったく興味が無い。
興味関心、頭の中は己の仕事でいっぱいである。
「おんがだったら、(仕事)持ってくるんだった…」
自分は楽して、他人に仕事をさせる事しか考えてない。
妊婦「あん?」
え…と、
くどいようだが、
私、マタニティ。
もうすぐ九ヶ月。
ほぉれ見てみ、
と言っても、
ブログじゃ見えないが、
この腹…「男の子け?」
と聞かれるほど、
前にせり出して、どデカい。
この腹の中で何が起こっているのか?
“ぼっこん、ぼっこん、ぐにょにょ~”
暇を持て余した娘が悶えているだけである。
こんな体でヨガってるもんだから、
「一人の体じゃないんだから、大事にね」
「無理しられんちゃぁ」
などなど、
皆様からの優しい心遣いと、
心温まる言葉と労いを、
普段以上に受けている。

…が、しかしだ、

実家では如何せん。
妊婦を甘やかしたらあかんと、
父は早速、仕事を持ってくる。
次の日、
魚津の職場に行ったと思ったら、
ぶるるん、とんぼ返り。
と、思いきや、再び、
魚津に戻って行った。
妊婦「で、なにこれ…?」
一階の居間の燭台に、
ちゃっかり、
休息の煙草の残骸と、
ひらりひらり、
数枚の図面が置いてあった。
ぺらりぺらり、
図面を確認。
相変わらず、いい加減な図面である。
実母「アユで、どうかって」
つまり、
仕事の報酬は庄川のアユ。
妊婦「当然、食べ放題、だよね?」
ちなみに、
今日、6月21日庄川のアユ、解禁である。

毎年、川金、と決めているのが、
アユは時価。
この、時価、という表記が怖い。
ついつい、ぱくぱく、
アユを食べ過ぎて、
お会計でびっくり、
ということもある。
ここは、ジジババ力に頼るべきであろう。
去年は忙しく、アユを食べに行けなかった。
ので、今年はこそは…、
パチパチパチ、
クリック、
クリック、
ジージー、
父の帰宅前に、
仕事を終えて、
実父「お♪」
図面を確認。
すかさず、
妊婦「アユ、食べ放題、だよね」
念を押す。
実父「…」
というわけで、
産休取り立て、
七月はアユだ。

マタニティは、カルシウムが優先的に胎児に行く。
歯や骨がもろくなるので、
たんと摂取して来ま~す。

強く逞しい骨と丈夫な歯の娘に育てようと思います。

散華の如く~まるで、サル…~

2014-06-21 | 散華の如く~天下出世の蝶~
鈴の許へ行くと、鈴は眠っていた。
やや子は隣、籠の中で眠っていた。
乳母「御方様、おめでとうございます、男にございます」
帰蝶「うむ」
よう頑張った鈴の頬を撫でてやり、
ハタと気が付いた。
「…で、こんな時に稽古か?」
信忠は、ぐったり。
妻の出産で落ち着かないからか、
稽古で気を紛らせておったのか、
全身、汗でびっしょりであった。
信忠「いえ、その…」
拭っても拭っても、噴き出す珠のような汗。
凛と、涼しい顔で眠る鈴とは対照的である。
帰蝶「もう抱いてやったのか?」
信忠「いえ、まだ…」
帰蝶「あ?」
信忠「いえ、えらく小さいモノだと…」
乳母「クスクス…抱いて下さいませと言っても、抱いて下さいませぬ」
帰蝶「なんと、気の小さい」
こういう所は、殿の正反対。
殿は、おぉ産まれたかぁッ
首の座る前のややを抱いて、
高い、高いするものだから、
乳母姑がややを取り上げる、
そんな場面が見られたが…。
信忠「いえ、その…」触ったら、
ぷにょぷにょ、ぐにょぐにょと
掴み所のない物体を触るようで、
「まるで、サルの子を見ているようで…」