奇跡への絆

図師ひろき

総務常任委員会現地調査報告

2013年08月27日 23時44分57秒 | Weblog

 日向市にある東北大学未来科学技術共同研究センターに行ってきました。

 ここでは、旧リニアモーターカー実験施設を利用し、マグネシウムを利用した燃料電池の開発と発電する際に溶解したマグネシウムを太陽熱を利用し、再精錬(金属から不純物を取り除くこと)する技術の研究開発を行っています。

       

 現在、人工燃料として使用されているものには、プルトニウム、水素、メタンガス、エタノールなどがあるようで、なぜマグネシウムを利用する研究が進められているかというと、日本においても豊富な資源で、塩を精製するする時に出るニガリにもマグネシウムは含まれており、獲得が容易にできることが大きな決め手とのことでした。

 さらにマグネシウムは、他の人工燃料に比べて、安全でコンパクト、そして熱による還元可能物質であることが大きな特徴です。

 自然エネルギー代表の太陽光と比較しても、同じ発電効率の施設を建設した場合、約3割もコストが安い上に、送電効率も良く、大容量の蓄電も可能とのことで、説明を聞けば聞くほど魅力的なエネルギーであるように思えました。

 実際にアルミニウムを使用した、発電実験も見せてもらいました。

     

 まだ小規模な実験ではありますが、確かにマグネシウムが入った溶液を専用発電機に注ぐだけで、ライトがつき、扇風機がまわり始め、テレビがつきました。

 この他にも、マグネシウム燃料電池によるバイク走行テストなども行われており、着実に成果をあげられています。

 まだまだ理解不足で、説明できていないこともたくさんありますが、資源の少ない日本においてこのマグネシウム発電が今後さらに注目されていくことは間違いないと確信しました。

 その実験が、リニアモーターカー施設を利用して行われていることは喜ばしいことなのですが、リニアモーターカーのように実用が近づいてくると他の自治体に持っていかれはしないか、心配な気持ちもあります。

 日向市はすでにこの実験に具体的な協力をされているようで、今後県としても企業育成の観点を持ちつつ連携を図っていく必要があると感じました。

 マグネシウム発電、注目です!

 

 







 


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