“もうあれから一年が経つのかぁ・・・”
あらためて時の過ぎる速さを実感したのが、今年の高鍋高校OB祭でした。
会場である高鍋町中央公民館に着くと、薄いピンク色のポロシャツを着た、1つ下の後輩たちが汗だくになりながら、駐車場整理をしてくれていました。
高鍋高校OB祭は、男が42歳になる卒業生が、厄払いも兼ねてOB祭の実行委員をすることが伝統となっています。
昨年は我々の代が担当でしたので、ほぼ一年がかりで準備にあたり、ちょうど一年前にやはり同じ場所で、私たちも汗を流していました。
担当したOB祭は、なんだかついこの間のような感覚でしたが、もう一年も前のこと・・・
OB祭は、座論梅ゴルフ場を貸しきってのゴルフコンペに始まり、次の日に著名人を招いての講演会、そして夜の大懇親会までと担当する実行委員は、緊張の二日間を過ごすこととなります。
事実、私たちの実行委員長も、二日目朝の全体ミーティングの時に、すでに感極まってしまい、涙を流しながらの
「今日一日、みんなで力を合わせて頑張っていこう!」
とあいさつをするほど、伝統の重圧がのしかかるOB祭でもあります。
その緊張感が分かるが故に、ピンク色のポロシャツとすれ違うたびに
「ここまでよく頑張った!あと少し、あと少し頑張っていこう!」
オープニングイベントに続いての講演会は二部構成となっていて、第一部はデザイン力で一次産業を再生する仕掛け人として知られる“梅原 真”さんで、第二部は80歳になってもなおプロスキーヤーでおられる“三浦 雄一郎”さんの話を聴くことができました。
梅原さんは高知県生まれで、田舎力を最大限に活かした地域振興に取り組まれており、そのキーワードの一つ一つがいちいち宮崎県と重なるため
“高知にできて、なんで宮崎にできないんですか!”
と挑発されているような感覚にもなりましたが、素直に梅原さんの発想力と実践力をのみこみ、 自分のものにしたいと心から思いました。
三浦さんは、70歳でエベレスト山に日本人親子同時登頂の正解記録を樹立され、75歳の時にも2度目の登頂成功。
そしてまら3度目の登頂を計画されているとのこと。
理屈ぬきにその生き様は、尊敬に値し、話を聞くことでその不屈の生き方に触発されたことは言うまでもありません。
そして講演会終了後は、200人を越える懇親会です。
このときも実行委員は、接待と企画運営に徹しなければなりません。
木之下健太郎前年度実行委員長の乾杯の音頭で宴会が始まりました。
前年度実行委員メンバーも10数名集まり、思いで話に花が咲きました。
何より今年度、実行委員の皆さん、本当にお疲れ様でした。
多くの困難もあったと思いますが、おかげ様で素晴らしいOB祭に参加させていただき、感謝の極みです。
今回再構築した同窓生の絆は、これからもずっと続く財産になりますよ。
特に実行委員長を務められた野崎正史さんにおかれましては、全体をまとめることでかなりご苦労もあったかと思いますが、立派に大役を全うされたことに心から感謝します。
平成元年卒の皆さん、ありがとうございました!