奇跡への絆

図師ひろき

1000人

2011年07月26日 23時14分58秒 | Weblog

 この数字は…

 宮崎県には、受け入れ条件が整えば、地域での生活が可能な精神障がい者、いわゆる社会的入院状態の方々が約1000人いらっしゃいます。

 宮崎県精神福祉連合会の方々と、福祉保健部へ要望活動をさせていただきました。

 国は改革ビジョンの中で“入院医療中心から地域生活中心へ”を推進していますが、これが全くの絵に書いた餅で、状況改善に至ってるとは言い難い状況です。

 障がい者を自立させないために作られたような“障がい者自立支援法”は、ようやく総合的な福祉法へと見直しが進められていますが、その内容は未知数です…

 今回の県への要望は、社会的入院改善のためのグループホーム拡充を含め、地域での訪問支援を充実させることによって再入院を繰り返さないで、地域で安心して生活できる宮崎独自の地域定着支援構築を求めています。

 また東日本大震災で、障がい者、高齢者、子どもなど災害弱者が避難できず亡くなるというケースが多くあったことを踏まえ、特に精神病院など施錠されている保護室や閉鎖病棟のある施設に対して、災害時における避難計画策定及び避難訓練実施も要望されています。

 確かに私も医療現場で勤務している時、防火訓練は行っていましたが津波や土砂災害などを想定した訓練はありませんでした。

 話を戻しますが、現在宮崎県では約5500人もの方が精神科に入院されており、人口1万人あたりの在院患者数は、鹿児島県、長崎県に次いで全国ワースト3位です。

 平均在院日数も380日を越えており、長期入院することにより地域との関係は遠のくばかりです…

 国の政策を待っていては、精神障がい者の方々に陽があたるのがいつになるやもしれません。

 県としてできることを!宮崎から発信できる政策を!当事者、家族そして執行部とともに作り上げていきます!