たむたむの独り言

写真を中心にした情報です。

夏休み環境ミステリーツアー「ザリガニコース」

2010-07-31 11:15:38 | Weblog
2010年7月30日(金)、午後、外出先から会社に戻ると、小学生たちが大勢ロビーと昆虫展示室に群がっていてやけに騒々しい。そういえば今日は新潟市西区役所主催の「夏休みミステリーツアー」の受入日だった。西区では、昨年から「特色ある区づくり、西区子ども環境スクール」というのを実施しており、そのプログラムの一つが「夏休みミステリーツアー」である。昨年に続いて、今年も当社の昆虫館の見学とビオトープ池でのザリガニ採り体験をさせるツアーの受け入れを行っている。
 今年は小学生とその親合わせて31名の参加である。当社の環境調査室と地域計画室のメンバーが中心となって、昆虫標本の説明やザリガニ釣りの指導を行った。企業の地域貢献のプログラムの一つとして実施しているが、当社のビオトープ池の情報が結構広がって、毎年類似の申し込みが多くなってきた。しかし、会社の方もちょうど現場の調査の最も忙しい時期に当たるため、なかなか相手をするスタッフの確保が難しい。そこで、今は年1~2回のイベントとしてザリガニ採りだけを実施している。他に、夏休み期間中には昆虫標本や植物標本の作り方教室も開催してきたが、今年はその中心的担当者の一人が寿退社で会社を辞めたのと現場が忙しく手が足りないため、残念ながら中止せざるを得なくなった。最近の子どもたちの理科離れが問題になっている折から、何とかこの企画は続けて行きたいと思っているが、最も現地調査の多忙なシーズンと重なるのがつらいところである。


〈会社の前のビオトープ池でザリガニ採りをする子どもたち〉


〈短時間だったがそれなりの成果はあがったようだ。〉

 
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林の中の気温は4℃低いが、湿度は10%高い

2010-07-31 08:45:36 | Weblog
2010年7月28日(水)、初回打合せ以後、まだ今年の現場に行っていなかった長岡市の森林調査に同行した。今年は梅雨明け後猛暑が続き、ここ与板の現場は竹藪も多いため、暑さと蚊の襲撃に耐えながらの作業となる。おまけにヤマウルシやツタウルシ、トゲのあるサルトリイバラやモミジイチゴなども多く大変である。熊がいないのと、まだスズメバチの繁殖シーズンでないことが救いである。
 今月初めの東ゴビ砂漠の調査で、気温と湿度を測ったら、気温が47℃、湿度18%であった。きょうの林内の現場とどのくらいの違いがあるのか同じように測定してみた。開けた林道端の木陰では、気温は31~32℃、湿度は約60%であった。一方林内の木陰では、気温27℃、湿度70%であった。
 つまり、林の中では、気温は4℃低くなり、湿度は逆に10%高くなった。東ゴビの砂漠では地表面から穴を掘っていくと地表から30㎝の深さで、気温は10℃下がり、湿度は18%上昇した。砂漠でも地面下では生きものにとって結構快適な環境が保たれているのである。だから、思ったより生きものが多かったのはこのためだった。
 ところで、今日の林内では気温はそこそこ低くなっているが、湿度が高いため動いていると、あまり涼しいという感じはしない。東ゴビでは、気温は20℃も高いが、湿度が50%以上低かったので、傘をさして日陰を作ると思ったより暑くは感じなかった。このところのような不快な蒸し暑さが連日続くと、あの乾燥機の中のような砂漠の方がましだったような気がしてくる。


〈約40年生のスギ人工林の林内。約1,000本/㌶の密度があり、間伐が必要になっている。〉


〈林内は、林外と比べて気温が4℃低く、湿度は10%高かった。〉
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地方の業者はお呼びでない!?

2010-07-26 18:50:07 | Weblog
2010年7月26日(月)、霞ヶ関の農水省(林野庁)へ、バイオマス関連の支援対象事業の内容を確認するために出かけた。バイオマスに関しては林野庁の中でも複数の課が似たような事業を担当しており、ホームページからの事業情報では実態がよくわからない。直接聞くしかないと思っていたところに、ちょうど何件かの入札の公告が出たため、その説明書の受取りも兼ねて足を運ぶことにした。二つの課で話を聞いたが、いずれの課の担当者の話も心もとない。どうやら一番大きな原因は国家予算の不足に加えて今後の仕分け予測が見通せないことにあるらしい。国の施策としてはCO2の25%削減を打ち上げた手前、森林の管理や、バイオマス利用は予算を増やしてしかるべきと思うのだが・・・。
 それはともかくとして、入札説明書の受取りの件だが、物件の公告はネットからダウンロードできるが、なぜ説明書を改めてわざわざ霞ヶ関まで足を運んで受け取りに行かなければならないのか?である。公告を見ただけで、参加する、しないの判断ができる情報を流しておいてもらえば、参加しない業務の説明書はわざわざもらいに来なくてすむ。ところが実態は説明書を見なければ判断ができないのがほとんどである。まるで、「東京に本社・営業所のない地方の業者さんはお呼びでない」と言っているようなものである。
昨年も担当者に文句を言ったのだが今年も改善されていない。国交省では全ての情報がネットからダウンロードできるようになっている。農水省と環境省は未だに発注部局まで出向かなければならない。その費用負担はバカにならない。今日は人を待たせていたので文句を言わずに受け取ってきたが・・・。

〈東京はやはり暑い!用事を済ませてさっさと新潟に戻る。車窓はのどかな魚沼コシヒカリの水田が続く。〉
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あなたにはまだやらねばならないことがある。奇跡は必ず起こる。信じて頑張れ!

2010-07-25 20:53:48 | Weblog
2010年7月25日(日)、多系統萎縮症の中の小脳萎縮症という極めて稀な難病にかかってしまった県議である友人S君を励ます会が市内のホテルで開かれた。今季限りで来年の選挙には出馬しないことになった。3年ほど前に会った時には多少ロレツが変かな?と思った程度で、歩行も不自由そうではなかった。
 しかし、久しぶりに今日会ってみると、奥さんに車椅子を押してもらい、言葉はほとんど話せない状態になってしまっていた。S君が具合がよくないことは聞いていたが、未だに原因も治療法も解らない10万人に一人という難病であることを今日はじめて知った。
 今日の会は「Sさんの笑顔を囲む会」という名がつけられていた。少々太り気味だったが、エネルギッシュでいつも笑顔を絶やさない男だった。3年ぶりに会ったが髪は白くなり、やけにスマートになって、まるで印象が違っていた。テーブルに回ってきた色紙に「あなたにはまだやらねばならないことがある。奇跡は必ず起こる。信じて頑張れ!」と書いた。
 医学は急速に進歩している。近いうちに治療法が見つかるかもしれない。それを信じて頑張ってもらいたい。


〈150人近くが集まったSさんの笑顔を囲む会〉

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梅雨明け10日の夏の海

2010-07-20 07:39:33 | Weblog
2010年7月19日(月)、いつもは道路脇に駐車車両などほとんど無い通勤ルートの海岸道路は、海の日の今頃からお盆が終わるまでの1ヶ月間、土日は両側にビッシリ駐車車両が並び交通渋滞となる。
 今日は早朝7時前に既に駐車場は一杯で、道路にも駐車車両が多かった。夕方5時過ぎ、帰りに青山海岸の海水浴場に寄ってみた。今日の最高気温も35度近かった。まさに梅雨明け10日、まだ多くの人たちで賑わっていた。
 いくつかのグループがバーべキューなどの食事を楽しんでいるため、浜辺は焼肉屋のような匂いが漂っている。今からやってくる人たちも多い。これからは夜の花火の音がうるさくなるシーズンである。
 8月になると孫たちがやってくる。海に行くのを楽しみにしているが、どうやって面倒を見るか頭が痛い。ビーチパラソルではとても強烈な日差しを防ぎきれない。考えただけで夏バテしそうだ。


〈梅雨明け10日の晴天日、本格的な海水浴シーズン到来〉


〈バーベキューをしているグループが多く、浜辺は焼き肉の匂いが漂っている。〉
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一気に夏!

2010-07-19 15:50:17 | Weblog
2010年7月18日(日)、少々調べたいことがあったので県立図書館に行った。午前10時を少し過ぎたばかりだというのに、図書館へ行く道がやけに渋滞している。近づくにつれて理由がわかった。夏の甲子園に行くための県予選が隣接する鳥屋野球場で行われるためだった。苦労して図書館にたどりついたものの、結局必要な資料は見つからず、1時間ほどで外に出た。
 暑い!多分35度近くあるのではないだろうか?日差しは強いがその分日陰も濃い。緑地にある四阿で寝転がると結構涼しく心地よかった。脇にあった自販機で冷たいナタデココジュースとやらを買って飲む。結構グーだった。
 隣の野球場からは必死に応援する声援が聞こえてくる。まさに夏だぁ~!という感じだ。どことどこがやっているのかは知らないが、声援を聞いているうちにウトウトしてしまった。やがて急に静かになった。どうやら試合が終わったようだ。
 この暑さの中、炎天下でプレーしている高校生は大変だろう。応援する方はもっと大変かも。ようやるわ全く!

〈日差しは強いが、その分日陰も濃い。木陰は涼しく感ずる。〉

〈四阿で寝転がって空を見る。いつの間にかウトウトと眠ってしまった。〉
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お幕場

2010-07-18 19:54:01 | Weblog
2010年7月17日(土)、新潟県の下越地方の海岸線はクロマツやアカマツの海岸林が続いている。今は合併して村上市となったが、旧神林村には「お幕場」と呼ばれる美しいアカマツ林がある。このアカマツ林は防風や飛砂防止のために250年以上も前から、人々が苦労をして植え続けてきた人工林である。今は国有林や市有林として管理されている。特に海岸側は全て国有保安林となっており、海岸林でしかも市街地に近いところに国有林があるのは全国的にも珍しい。
 この海岸林も海側は海岸浸食で砂丘が削られ、旧来のアカマツやクロマツ林はマツノザイセンチュウの被害に脅かされ、比較的最近植栽された幼齢林は手入れが行き届かず過密になって荒れ始めている。これらの現状の課題解決のために国有林では、海岸林全体の調査と新たな整備計画を策定するため、その調査計画業務が公募されている。今日はその企画書作成のため現地を一通り歩いてみた。現場を見ながら概ねの方針は決まったが、時間が無いので結局この3連休が勝負となる。参加するからには最善を尽くさねばならない。東ゴビの疲れが抜けないまま、また休めない日々が続く・・・。

〈海側の砂丘上にはハマナスの群落をはじめ貴重な砂丘植生が見られるが、海岸侵食によってどんどん削られている。〉

〈いつも調査の時には邪魔になる棘の多いキイチゴ類だが、実をつけると美しいし美味しい。一口食べてみたがなつかしい味がした。〉
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沼沢湖

2010-07-17 21:41:39 | Weblog
2010年7月15日(木)、東ゴビ砂漠から帰った4日の夜からひどい下痢に襲われ、5日経っても全く良くなる気配がないため、先週末ついに医者に行って点滴を打ってもらった。やっと今週になって回復したが、結局帰国前に2人、帰国後2人と全員が同じ症状になっていたことが後でわかった。不思議なことに年の順に発症し、私が最後だったようだ。お陰で減量目標の3㌔を1週間で達成できた。
 今日はプロポで決まった福島県奥会津地域の河川調査等の打ち合わせに、挨拶がてら顔を出した。今回の調査地の一つになっている沼沢湖は、今までその存在すら知らなかったので寄って見ることにした。湖畔にはキャンプ場やコテージがあり、椎名誠の写真館や、妖精美術館などというものもあり、思ったより整備された湖だったが、訪れる人は多くはなさそうである。湖畔に整備された遊歩道を少し歩いてみたが、水も澄んでいて魚が浅瀬で産卵しているのがよく見える。湖畔で民宿とニジマスの料理を出している漁協の人に聞いたところ、何と水深が100m近くあるという。題名は忘れたが映画の撮影にも使われたらしい。なかなか神秘的な山奥の火口湖である。

〈奥会津にあるなかなか神秘な沼沢湖〉

〈湖畔に置かれた乙女と不思議な鳥のモニュメント、妖精美術館の関連か?〉
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イムジン河

2010-07-12 07:35:24 | Weblog
2010年7月4日(日)、夜中の3時ころソウル仁川国際空港に着く。あらかじめ予約しておいたトランジットホテルにチェックインし仮眠を取る。新潟行きの出発は夕方6:00である。
10:00に旅行社が手配してくれた観光タクシーで、ソウルタワーと南北朝鮮を分断する38度線上のイムジン河を見に行った。
 イムジン河畔にはオドゥサン統一展望台があり、そこから対岸の北朝鮮の集落や畑の様子を眺めることができる。とうとうと流れる風光明媚なイムジン河だが、民族の不幸な歴史はまだ続いている。
・・・・・・イムジン河 水清く とうとうと流る 水鳥 自由にむらがり 飛び交うよ 我が祖国 南の地 想いははるか イムジン河 水清く とうとうと流る
 北の大地から 南の空へ 飛び行く鳥よ 自由の使者よ 誰が祖国を 二つに分けてしまったの 誰が祖国を 分けてしまったの
 イムジン河 空遠く 虹よかかっておくれ 河よ 想いを伝えておくれ ふるさとを いつまでも忘れはしない イムジン河 水清く とうとうと流る・・・・・・朴世永原詩・松山猛訳詞・高宗漢作曲「イムジン河」


〈オドゥサン展望台から対岸の北朝鮮を眺める〉

〈とうとうと流れるイムジン河〉
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モンゴルの民族舞踊

2010-07-11 21:59:17 | Weblog
2010年7月3日(土)【2】、夕方6時から、旅行社が予約しておいてくれた民俗芸能の公演を見にオペラ座に行く。いつもは旅行社を通すことはほとんどないが、今回は県の国際課の方で段取ってくれたので任せておいたところ、このオプションを用意しておいてくれたというわけだ。入館者はそれほど多くなかったが、言葉からフランス人のグループが多かった。
久しぶりにゆったりした気分で鑑賞させてもらった。今まで見たことも聞いたこともない民族舞踊や音楽は新鮮でなかなか素晴らしかった。公演が終わると急いでバイキング形式の夕食を済ませ、ホテルをチェックアウトして空港に向かう。23:20発のソウル行きは満席だ。




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モンゴリアンブルーの空にひつじ雲

2010-07-11 21:21:02 | Weblog
2010年7月3日(土)【1】、夜行列車は、ほぼ定刻の8時にウランバートル駅に着いた。一旦ホテルにチェックインし、朝食を取ってからゴビ砂漠に関連する植物図鑑や昆虫図鑑などを探しに書店に行く。昨年より少し種類が増えたようだが、これらに類する本の種類は極めて少ない。結果的に空港の売店の方が自然科学に関する本がよほど多く置いてあることが後で空港に行ってからわかった。午後からはウランバートル市が一望できるザイサン丘まで300段の階段を登り、隣接する自然公園ではパッチ状に枯れ始めている針葉樹林を見にまた丘を登った。その針葉樹はカラマツで、枯れた原因は穿孔性の昆虫の可能性が高いと思われた。ウランバートルは東ゴビより涼しく、緑の丘で風に吹かれながらモンゴリアンブルーの空に浮かぶひつじ雲を見ていると心地よい気分になる。

〈ウランバートル市内が一望できるザイサン丘〉

〈カラマツ林がところどころ枯れ始めていた。穿孔性昆虫の食害か?〉

〈羊の国のひつじ雲はさすがに絵になる〉
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夜行列車でウランバートルへ

2010-07-11 07:07:34 | Weblog
2010年7月2日(金)【3】、夜8:30頃サインシャンド駅に着く。夜といってもちょうど夕日が沈む時刻であった。駅の売店で飲み物を仕入れ、24両編成の長い客車の6号車に乗り込む。上下2段のベットが向かい合う4人のコンパートメントである。
 ようやく今日あたりから夜は少し涼しくなってきたので助かる。エアコンなどの設備のない旧ソ連製の古い客車であるが、何とか暑くて寝苦しい夜だけは避けられそうだ。
 ずっと現地を案内してくれた市議会議長のガンバータラさんが見送りに来てくれた。秋にサインシャンドから3人の研修生を受け入れることになっているが、彼だけは既に確定している。彼の緑化に対する考え方は、ほとんど我々と共通しており。今後もいいパートナーとなりそうである。
 21:00発車予定だが20分近く遅れて発車した。ウランバートルには明日の朝8:00に着く予定である。

〈20:30ごろようやく日が沈む。サインシャンド駅のプラットホーム〉

〈21:00サインシャンド発ウランバートル行きの列車に乗り込む。〉

〈若いポリスマンが帽子をかぶりなおして写真撮っていいよと手で合図してきた。〉
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フンコロガシ

2010-07-10 16:47:49 | Weblog
2010年7月2日(金)【2】、ハマリーンヒッドからの帰りに再び砂漠の植物と土壌、昆虫などの生きものの調査をするため、砂漠の中をうろつく。今日はフンコロガシが2匹で協力しながら丸めた家畜の糞を一生懸命転がしている現場を見た。映像では見たことはあるが、この目で見たのは初めてだった。よく見ると無数にフンコロガシの巣穴がある。これだけのフンコロガシがいるから、家畜の糞はきれいに処理されているわけだ。
 お昼になったが、我々は日本から持参した非常食がたくさん余っていたので、砂漠の中でそれを片付けることにした。温度計は47度、湿度18%を指している。日陰は全くない。すぐにのどが渇く。ホテルの冷蔵庫で冷やした2㍑のペットボトルのジュースを、タオルで何重にもグルグル巻きにして持ってきたのが、まだ少し冷たさが残っていて非常においしかった。

〈必死に協力して上り斜面の糞を転がすフンコロガシの夫婦?〉

〈炎天下の砂漠で昼飯を食べる。〉

〈気温47度、湿度18%は暑いが傘をさして日を避けると意外に涼しく感ずる。〉
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余計なことするお節介な日本人!

2010-07-10 15:05:57 | Weblog
2010年7月2日(金)【1】、今日はサインシャンドでの最終日。今夜の夜行列車でウランバートルに戻る。昨日の3回目の協議で、これからの実施方針に関する合意が得られた。予備日にとってあったが特にやり残した調査も無かったので、昨日のハマリーンヒッドの桜を確かめに出かけることにした。
 まず、寄り道しないでハマリーンヒッドに行き、現場を確認してからの帰りに、ついでに何カ所か調査をしながら夕方までに戻ろうということになった。前回は地元のガンバータラさんが道案内をしてくれたので問題なかったが、ドライバーはウランバートルから来ている旅行社の社員である。迷わないで行けるか心配したが、一回行けば覚えているから大丈夫だと言う。道がちゃんとあるわけでなく、まして案内板もない、複数の轍がいくつかついているだけである。
 しかし、さすがプロのドライバー、1回間違いかけただけでハマリーンヒッドに到着した。早速現地に行って全員で桜の捜索を行った。やがてとんでもないことがわかった。
 この春植えたばかりの桜のような苗木が10本ほどひからびて枯れていた。どうやら、お節介な日本人が、伝説の桜がないことを知って、苗木を持ってきて植えたのだろう。それも桜かどうかも怪しい。完全に枯れているのではっきりはしないが・・・。それにしても浅はかなことをしてくれる。やった本人は善意のつもりに違いない。国内でも似たような話は聞くが、こんなに遠い外国まで来て、わざわざひんしゅくを買う「小さな親切大きなお世話」をしていく日本人って・・・??? 
 結局、校長先生が言っていた桜とはこのことだったのか?本来の桜の真相は闇の中だが、少なくとも水の管理なしで、この砂漠に桜は育つはずはない。わざわざ苗木を植えに来た日本人はご苦労さんだったけど、我々には狂気の沙汰としか思えない。植物の遺伝子撹乱以前のバカげた行為である。我々も結局そのことで振り回されてしまった。
 昨日見た博物館前のエゾヤマザクラとは違うようなので、偶然時期は同じだったが、やった人は別人だろう。博物館前の場合はまだ許せるが、それにしても日本と同じ植え方で育つはずがない。いずれも素人のやり方である。

〈修行僧が使った洞穴のある岩山の谷沿いに10本ほど桜?の枯れた苗木が立っていた。〉

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ハマリーンヒッドに桜はある・・・!? の情報をつかむ!

2010-07-10 14:01:20 | Weblog
2010年7月1日(木)【2】、午前中は市街地内に3ヶ所ある学校の緑化状況を見て回った。学校は11年制で、日本でいう小学校から高校までだが1年少ない。来年から合計で日本と同じ12年制になるらしい。
 当初は殺伐とした緑のない風景を想像していたが、さすがに学校だけは周りと比べて圧倒的に緑が多い。しかもそのうちの1校では、校内の緑化活動や環境学習の実践報告をパワーポイントにきちんと整理して生物学科の先生が紹介してくれた。ここでも先日とは違うTV局が取材に来ていてインタビューを受ける。
 その学校の校長先生も夏休み中にもかかわらず出てきて緑化活動の説明をしてくれた。ドルノゴビ県の学校は6~8月までの3ヶ月間が夏休みで、遊牧民はその間が最も忙しいため、ほとんどの子どもたちは家の手伝いをして働くのだそうだ。
 なんかの拍子に、先日訪れたハマリーンヒッドに植えられた日本の桜の話になった。百数十年前に日本の僧が桜の種を持ってきてハマリーンヒッドに播いたものが今も生き残っているということだが、一昨日我々が行って寺院の案内人が説明してくれた桜は、同じバラ科ではあるが全く別の植物であったことを話した。しかし、その校長先生が言うには、桜はその植物に混じって別にあるというのだ。しかも同じものが博物館の前庭に植えてあるというのだ。
 夕方、その桜を確認しに博物館の前に行ってみると、この春植えたばかりの1mほどのエゾヤマザクラらしい桜が100本くらい植えられている。しかし、ほとんどが枯れて1~2本がかろうじて少し葉を付けていた。今年の5月に日本人が来て植えて行ったという。
 さて困ったことになった。一旦は自分なりに出した結論で納得していたのだが、我々が気付かなかった場所に、ほんとうに桜があるかも知れないという話になってきたのだ。
 もう一度確認するには、また砂漠の中を40㎞近くも走らなければならない。しかし、ここまできて確認できないままでは後味が悪い。夕食のときに全員で検討した結果、もう一度確認しに行くことになった。チャーターしている旅行社のガイドもOKしてくれたので、明日は再度ハマリーンヒッドに向かうことにした。

〈パワーポイントに学校の緑化活動の取り組みがきちんとまとめられている。〉

〈学校はどこも緑化に力を入れているようで緑は結構多い。〉


〈市の配水場のグリーンベルトがこの町で最も緑のボリュームが多かった。樹種はノニレで5m前後に成長している。〉


〈公園予定地となっている広場の土壌調査〉


〈高台の見晴台からサインシャンドの町を見下ろす。〉


〈たった1本だけ、まともに葉が付いていた博物館前のエゾヤマザクラとおぼしき苗木。これと同じ種類がハマリーンヒッドにあるという。明日確かめに行くことにした。〉
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