2012年8月9日(木) 中央アルプス木曽駒ケ岳の植生復元のための現地検討会を宝剣山荘周辺の施工地で実施した。 昨日は木曽森林環境保全ふれあいセンターで事前打合せ後、麓の駒ヶ根市のホテルに前泊。 今日は快晴に恵まれ、有識者、地元山岳会や保存会、周辺自治体の担当者と発注者である中部森林管理局の関係者などと共に総勢16名で千畳敷カールから現地に向かった。 約1時間で目的地に到着。 ここ数年かけて登山者の踏圧によって退化した登山道沿いの植生回復のための事業で実施した現場の植生回復状況を視察した。 今年は駒ケ岳山頂付近と伊那前岳方面でも実施する予定である。 今後も種子の採取やボランティアによる施工のための段取りを行わなければならない。 今日のように晴れてくれれば絶景を眺めながらの楽しい作業になるが、悪天候だと地獄である。 前回の下見も2日目は快晴となって絶景を楽しむことができた。 現地での視察の後、千畳敷カールまで戻って昼食をとり。 午後からはここのロープウエイやシャトルバスを運行している会社の会議室を借りて検討委員会を行った。 首をかしげるような有識者の意見もあったが、無事検討会は午後4時半に終了した。 その後、先日やり残した軽井沢野鳥の森の調査を終わらせてから新潟に帰る予定にしていたので、今日は軽井沢に向けて出発した。
〈千畳敷カールの登山道脇にはシナノキンバイがあちこちに群生している。〉
〈施工地の植生回復状況を視察する検討会メンバー〉
〈下りは剣ヶ池を廻ってロープウエイ乗り場に戻る。平日だが夏休みで観光客も多い。〉
〈ロープウエイ会社の会議室を借りて検討委員会を行った。〉
2012年8月10日(金) 昨日の木曽駒ケ岳の帰りに軽井沢に寄り、先日やり残した調査の続きを行う。 泊ったのは何と「軽井沢プリンセス」というペンションである。 スタッフがネットで安い宿泊施設を検索して決めたのだという。 若いきれいな女性が出てくるのかと期待したが残念ながら出てきたのは男性であった。 しかし、混雑するシーズンに軽井沢の中心部近くで泊まれたのはラッキーだった。 軽井沢のコンビニは6時からしか開かないので、それに合わせて朝食と昼食を仕入れ、7時前には作業を始めた。 しかし、結局夕方まで目いっぱいかかってしまい、会社に着いたのは夜8時を回っていた。 3日間のハードスケジュールだったが、すべて予定通りに終えることができてよかった。 お天気に感謝!である。
〈「軽井沢プリンス」より名前はかっこいい?「軽井沢プリンセス」なのだ。〉
〈森の木のウエストを輪尺というノギスのお化けのような測定器で計測する。〉
〈熊が樹皮を剥いだ熊剥ぎの跡。幹にツメ跡もくっきり残っていた。〉
〈林縁部を帯状に植生調査(ベルトトランセクト調査)を行って林内と林縁の植生の変化を調べる。〉
〈相当もだえ苦しみながら育ったと思われるクリの大木〉