たむたむの独り言

写真を中心にした情報です。

魚から見える世界

2012-07-28 07:46:38 | Weblog

2012年7月27日(金) 先日下見に行った朝日山麓のブナ林の調査場所を決めるために再度山形県小国町に出かけた・ 午前中にほぼ候補地を決め、荒川上流の河原に降りて昼食をとった。 澄んだ水と頭上の吊り橋を見ながらおにぎりを食べていて、そういえばこのカメラは防水で水中写真も撮れることを思い出した。 今まで一度も水中では撮ったことがなかったが、この川の魚にはこの景色が水中からどう見えるのか撮ってみたくなった。 透明度の高い澄んだ水の流れにカメラを沈め、頭上の吊り橋や遠景を撮ってみた。 実際に泳いでいる魚が撮れればもっと良かったが、水の中で色々な撮り方ができることがわかった。 今度は泳いでいるイワナを狙ってみよう! これはもしかすると病みつきになるかもしれない。

〈真横を撮るが魚影は見えない〉

〈水中から吊り橋を眺める。ほとんど変わらない〉

〈半分沈めて遠景を撮る。魚から外の景色はよく見えているということだ。〉

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大合併で切り捨てられる地方旧町村

2012-07-27 21:30:32 | Weblog

2012年7月25日(水) 何年かぶりに今は上越市となったある支所から、「以前計画したプロジェクトの見直しをしたいが、これまでの経緯を教えてほしい」と電話があった。 約10年前に当社で計画した町の大規模プロジェクトが、その後の合併でほとんど実現できないまま終わりそうになっているというのだ。 合併によって吸収された町村では、自分たちの地域のことを自分たちで決められなくなり、結局新市の中心部の論理が優先され、結果的に地方は切り捨てられていく。 数年ぶりに現地に行ってみたが、舗装されていない中途半端な道路と駐車場の一部が着工されていたが、通行止めのまま放置されているありさまである。 地元には何回も説明会を開き、大半の土地は借地して整備をすることで合意していた。 いまさらどう地元に説明すれば良いのか、担当者は悩んでいた。 最終的に大幅に計画を縮小した上で2年後の合併債が終了する前に何とか少しでも整備費を確保したいというのだ。 地域住民に散々将来の夢を語っておいて、土地を無償貸与させ、これから計画的に整備を始めようとしていた矢先の合併で、地域住民は完全に梯子をはずされた格好である。 これからどう着地させるのか簡単ではない。

 〈放っておくと波浪によって浸食されていく砂丘の植物群落〉 

 〈コオニユリの小さな群生が点在している〉

 〈砂丘草原の中にヤマユリが咲いていた〉

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朝日山麓針生平・白布平

2012-07-22 17:10:27 | Weblog

2012年7月22日(日) 曇り時々雨というあまり良くない予報であったが、朝起きてみると曇ってはいるものの雨が降るような空模様ではなかった。 そこで仕事の下見を兼ねて山形県小国町の朝日山麓のブナ林を見に行くことにした。 9:30に登山口の駐車場に着いたが数台の車が停まっている程度だった。 ここから大朝日岳1,870mへの登山道は、荒川沿いに分布する広大なブナ林の中を進んでいく。 そのブナ林が今回の調査候補地である。 登山道沿いに広がるブナ林は針生平(はんなりだいら)、白布平(しらぶだいら」)と呼ばれるように、ほとんど平坦な地形に原生に近い状態で分布している。 駐車場を出発するとすぐに荒川にかかる吊り橋があり、その先の上流にもさらに3つの吊り橋が架かっている。 きょうはその4つの吊り橋のうちの3つを渡って角楢小屋(かくならごや)の少し先まで行って引き返した。 登山者にとっては、果てしなく続くこのブナ林にはきっとうんざりすることだろう。 ブナ林としては2つ目の吊り橋と3つ目の吊り橋の間の荒川右岸に広がる群落が比較的大径木も多く原生林に近い雰囲気を持っている。 河原に下りて昼食場所を探していると大朝日岳から下山してきたらしい一人の登山者に出会った。 今日の往復で出会ったのはこの一人だけだった。

〈駐車場を出るとすぐ目の前にこの吊り橋が現れる。積雪前にはこの板もはずされるのだろう〉

〈吊り橋から荒川源流部の透明度の高い流れを見下ろす。〉

〈祝瓶山登山道との分岐を角楢・大朝日岳方向へ進む。〉

〈こんなブナ林が延々と続く。〉

〈2つ目の吊り橋〉

〈3つ目の吊橋はこんな感じ〉

〈角楢小屋〉

〈角楢小屋から10分ほど進んだところにあった数本のブナの大木。ここで引き返す。〉

〈昼食を食べた河原の上に日の光を透かして輝くカエデの葉〉

〈横にはトチノキも〉

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今泉博物館リニューアルと道の駅南魚沼『雪あかり』竣工

2012-07-08 14:55:04 | Weblog

2012年7月8日(日) パプアニューギニアのお面を中心とした歴史・民俗を展示していた南魚沼市(旧塩沢町)の今泉博物館が、道の駅南魚沼「雪あかり」の併設に伴ってリニューアルされることになった。 当社がリニューアルされる博物館の展示設計を担当し、今日のオープン記念式典に招待されたため、設計担当者と2人で出席した。 今泉博物館は今泉記念館と名称を変え、1階は観光情報館となり2階が棟方志功の作品が展示される常設展示室と絵画を中心とする企画展示室に改修された。 今泉博物館は、塩沢出身の今泉氏が16億円という大金を町に寄付したことによって20数年前に建設された立派な建物で、設計は当時東大建築科の教授だった香山寿夫氏によるものである。 ちなみに新潟ふるさと村のアピール館や関川村の道の駅の資料館なども彼の設計である。 新潟ふるさと村アピール館では建築当時の展示設計は当社が担当している。 リニューアルされた記念館の内部は空間にゆとりがあって、前の博物館時代より広くなった感じがした。 道の駅を併設することによって利用者が大幅に増えることが期待されている。 

〈オープニングのクス玉割りのセレモニー〉

〈1階の観光情報コーナー〉

〈棟方志功作品の常設展示室入り口〉

〈展示室内部もゆったりしている。〉

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木曽駒ケ岳・中岳・宝剣岳・伊那前岳へ2泊3日の調査

2012-07-07 13:38:07 | Weblog

20012年7月3日(火) 中央アルプスの登山道周辺で登山者の踏圧等によって退化した植物の復元に関する調査のために、3日から5日まで、事前調査に出かけた。 昨夜は伊賀市の帰りに塩尻市のホテルで降ろしてもらい、今朝会社の調査スタッフの車に拾ってもらった。 午前中に木曽駒ケ岳周辺を管理する森林管理局の事務所で打ち合わせをした後、駒ヶ根高原の菅ノ台バスセンター駐車場に向かった。 そこからバスに乗り換え約40分で駒ケ岳ロープウエイのしらび平駅に到着。 土日は大変混雑するらしいが、今日は雨だし中途半端な時間帯であることもあって、ロープウエイは我々3人だけ貸切であった。 7分少々で山頂駅に着いたが、外は雨降りで視界が悪く、千畳敷カールの雪渓も見えない。 アイゼンは持ってきたが、雪はザクザクのようなので雨具だけ着て雪渓を登る。 雨は本降りとなり周囲の景色は全く見えない。 1時間ほどでベースキャンプの宝剣山荘に着く。 泊り客は我々を含めて十数人程度ですいていた。 明日からの天気の回復を祈りつつ夕食後速やかに布団に入る。 

〈ロープウエイを降りて千畳敷カールに向かう。〉 

〈千畳敷カールの雪渓を登るが何も見えない。〉

 

7月4日(水) 4時にセットした目覚ましが鳴って窓の外を見ると、どうやら晴れているらしい! 早速ご来光の写真を撮るため急いで準備を始める。 外に出ると東の空が明るくなって間もなく雲海の向こうに朝日が昇るところだった。 山荘の脇の宝剣岳へ向かう尾根に登ると、何と西には雲海の上に満月が輝いている。 何とラッキーなことだ! 尾根に立って東と西の両方に向かって夢中でシャターを切る。 今回はこれだけでも来たかいがあったというものだ。 山小屋では珍しいパン食の朝食を食べ、本業の仕事のためまず中岳2,925mを通って木曽駒ケ岳山頂2,956mに向かう。 これまで施工された登山道周辺の植生復元のためのネットの状況確認と今後さらに必要な箇所の有無などを調べる。 途中、シナノキンバイやウメバチソウ、オヤマノエンドウ、ツガザクラなどの高山植物がきれいだし、富士山、南アルプス、御岳、北アルプスまで望むことができる絶景に感動しつつ、この奇跡的な天気の回復に感謝!感謝!であった。 お昼は宝剣山荘に戻って昼食をとってから、今度は伊那前岳2883.4mを越えて8合目あたりまでの尾根の登山道周辺を調査した。 いつもこんな天気に恵まれればよいが、昨日のような雨とガスでは仕事にならない。 標高3,000近い山岳での仕事は天気によってはまるで天国と地獄である。 今日はまさに天国の日よりであった。

〈東の空には雲海から昇る朝日が!〉

〈背後の西側には雲海に浮かぶ満月が!〉

〈中岳を過ぎるとオヤマノエンドウの群生が(目立ち始める。〉

〈腕章をつけているので、登山客から高山植物の名前を尋ねられる。 丁寧に特徴を教えるS君〉

〈木曽駒ケ岳山頂は360度の大パノラマが広がる。〉

〈ちゃんと仕事もするのだ。〉

〈木曽駒ケ岳山頂から雲海に浮かぶ御岳を望む。〉

〈天狗山荘裏の登山道脇に群生するハクサンイチゲ〉

〈伊那前岳に向かう尾根から望む富士山〉

〈昨日は何も見えなかった千畳敷カールとロープウエイの駅舎〉

 

7月5日(木) 3日目の朝は雨は降っていないもののガスがかかって視界が悪い。 これが普通なのだろうと気を取り直して6時に山小屋を出発する。 今日は発注者側の森林管理局の担当者と10時に宝剣山荘で待ち合わせているため、最後に残った極楽平までを調査して、10時前までに戻る計画で出かけた。 ルートは宝剣岳2,931mを経由して極楽平を往復しようと簡単に考えていた。 しかし、宝剣山は切り立った岩峰で、ほとんどが鎖場となっている。 ちょっと足を滑らせれば雲の下まで真っ逆さまに落ちてしまう。 幸か不幸か足元の下の方はガスがかかって全く見えないため、どこが奈落の底なのかは見当がつかない。 とにかく足を滑らせないように注意して進む。 その岩場の途中でSさんがコマウスユキソウ(ヒメウスユキソウ)を見つけた。 他にも高山植物が多いが、ガスで鎖も岩も濡れて滑りやすいため写真を撮る余裕もない。 こんな危険なルートだとは聞いていなかったし、こちらも木曽駒ケ岳と同じような山系が続いているものと早合点してしまっていた。 今更後悔しても遅く、とにかくここまでくれば行くしかなかった。 1時間以上も岩峰の鎖場を登り降りして、やっと極楽平に通じる尾根道に辿り着いた。 この岩場をまた戻るのは怖いので、帰りは極楽平から千畳敷のロープウエイ乗り場まで下って、昨日の千畳敷カールを登って宝剣山荘に戻ろうということになった。 仕事を済ませていざ極楽平から下ろうとしたら、何と登山道の階段は尾根道から数段下ったところで雪渓の下に消えていた。 ガスが立ち込めて何も見えない中、アイゼンもピッケルもない状態でこの雪渓を下るのは自殺行為である。 仕方なく、今来た恐怖の鎖場を戻るしか方法はない。 昨日の天国から今日はまさに地獄である。 それでも帰りは多少慣れてきたのでちょうど1時間で何とか無事宝剣山荘に辿りつくことができた。 まだ10時前だったので山荘でお湯を沸かして飲んだコーヒーが美味かった。 10時過ぎに到着した2人の担当者にもコーヒーを入れてやり、これなでの調査結果を報告した。 その後再び担当者と一緒に木曽駒ケ岳までのルートをチェックしながら山頂まで登った。 今日は昨日と打って変わって 山頂からの大パノラマは何一つ見えない。 今更のように昨日の幸運を感謝した。 一旦山荘に戻って少し遅い昼食をとり、午後からは伊那前岳のルートを見ることになった。 しかし、私は朝の極楽平の往復で体力を消耗したため、あとは若い2人に任せて山小屋で留守番するjことにした。 今日中にここから下って帰らなければならないので、その分の体力は最低限温存しておかなければ他のみんなに迷惑をかけてしまう。 彼らが出かけていた2時間半ほど休ませてもらったおかげで、何とか彼らについて千畳敷のロープウエイまで無事下山することができた。 午後からも一緒に付き合っていたら、きっと最終のロープウエイに間に合わなかったかもしれない。

〈宝剣岳山頂。全く視界が効かないが、まだこのあたりは多少の余裕があった。〉

〈Sさんが見つけたコマウスユキソウ(ヒメウスユキソウ)は環境省の準絶滅危惧種である。〉

〈イワベンケイソウが足元に咲いていた。〉

〈ミヤマシオガマ。アングルを考える余裕はない。〉

〈こんな岩場が1時間も続く!〉

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鈴鹿・鳥居道山渓谷絵野温泉と伊賀の里モクモク手づくりファーム

2012-07-07 07:32:30 | Weblog

2012年7月1日(日) 以前、車で全国を飛び回っている仕事関係の知人に、今度三重県に行くことがあったら乗せて行ってほしいと頼んでおいた。 半月ほど前に電話があり、「今回三重県の鈴鹿のホテルに生ゴミ処理機を納入したが、7月1日の夜にそのホテルの改装オープンセレモニーがあって招待された。 次の日はフリーになるので一緒に行きませんか?」と連絡をもらった。 ちょうど3日からは調査で木曽駒ケ岳に入ることになっていたので、2日に塩尻で降ろしてもらえば3日の朝会社の調査スタッフと合流できる。 是非同行させてもらいたいとお願いした。 日曜の朝7時に新潟を出発、北陸道から上信越道、長野道、中央道、東名阪道を通って午後2時過ぎにはホテルに到着した。 その夜は私も一緒に祝賀会に参加して奄美料理と奄美民謡のアトラクションを楽しませてもらった。 このホテルの従業員は奄美大島出身者が多く、今日のために奄美大島から演奏者を呼んだのだそうだ。 鈴鹿市だけでなく周辺の市長も出席して祝賀会は盛大に行われた。 ホテルは伊勢湾を望む高台にあり、夜景が美しく、遠く対岸の知多半島の明かりもうっすらと見ることができた。 ずっと一人で運転してきた知人は大変だったが、私は乗せてもらっているだけで、しかも思いもよらず奄美料理をご馳走になり、温泉にゆっくりつからせてもらい、ハッピーな日曜日だった。

〈ホテルのテラスからは遠くに対岸の知多半島の明かりもうっすらと見ることができた。〉

〈朝の景色。伊勢湾の方はかすんでよく見えなかった。〉

 

7月2日は朝食後、以前から見ておきたかった「伊賀の里もくもく手作りファーム」に廻ってもらった。 ここは農業のテーマパークと言える施設で、野菜、果樹、牧畜などの地元の食材を使っての手づくり加工体験が人気である。 ここで生産された加工食品は、ブランドとなって全国的にも人気が高い。 何もない伊賀の山の中だが、ここに年間50万人もの人が訪れるという。 お客を迎え入れるスタッフが、いかにして手づくり体験の楽しさを客に感じてもらうかというノウハウができているのだろう。 会員のリピート率が高いという話を聞いたことがある。 やはり何といっても素材を生かした味の良さがベースにある。 試しにイチゴのジェラートを食べてみたが、さすが人気商品だけあって美味しかった。 敷地内には各種手づくり工房や売店の他、地ビール工場、パン工房、レストラン、ジャージーミルク工場、豚のテーマ館などのほか宿泊施設も備えている。 しかし施設そのものより、相当レベルの高い運営ソフトがあっての結果であることは間違いない。

〈豚の供養か、とんとん神社なるものが祭られている。〉

〈各種の体験工房が点在している。〉

〈パン工房の一角にあるカフェ。高級な材料は使用していないが、いい雰囲気の内装である。〉

〈調整池のほとりに建つパン工房とレストラン。調整池にもう一工夫ほしいところだ。〉

〈あちこちでテラスをうまく使って休憩スペースを作っている。〉

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従弟が北海道の帰りにフェリーで新潟へ

2012-07-03 07:05:51 | Weblog

2012年6月30日(土)、一人で北海道を旅行していた岐阜に住む従弟が苫小牧からのカーフェリーで新潟に立ち寄った。 定刻通りに接岸したが、途中秋田にも寄港するので20時間くらいかかったらしい。 運転する必要はないので酒飲んで寝ていればいい、と言っても20時間は大変だ。 私は明日から出張なので付き合う訳にはいかない。 今日は「新潟の回転寿司は一味違うから」と言っていつもの店に連れて行った。 魚と米が美味しいのだから岐阜のとは違うはずだ。 さすがに彼も驚いていた。 特に魚の種類の多さにも感心していた。 「明日もう一日泊まって帰るので、どこかに行ってみたいがどこがいいだろう?」と聞かれた。 いつも困る質問である。 新潟市内にはメジャーな観光スポットがない。 仕方がないので「街の全体の雰囲気を見るなら朱鷺メッセのホテル日航ビルの展望台がいいだろう」と言っておいた。 本人は来る途中にあった水族館に興味があるらしく、水族館は見てきたいと言っていた。 昔から港周辺を何とかすべきだと思っていたが、何も手がつけられないまま、誰も近付く気もしない無機質な港となっている。

〈新潟山の下埠頭に着眼した新日本海カーフェリー。 新潟港は船会社によって着く埠頭が違い、そこへ行くアクセス道路も横の連絡も整備されていない。縦割りを絵に描いたような港だ。〉、

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