2023年10月1日(日) 今日、今度は「孫その2」が三味線サークルの発表会を早稲田の大隈講堂でやるので見に来てほしいと言うので、わざわざ東京まで出かけた。開演時間が17:00とのことなので、その前に前から見たいと思っていた所沢の角川武蔵野ミュージアムを見てから行くことにした。この美術館は隈研吾の設計で、斬新な外観や展示手法で、マスコミにもよく取り上げられていたので興味があった。
建物は、まるで巨岩が地表に突き出た感じの、建物らしくないフォルムと質感を持った建造物だ。事前にネット情報で概要を検索していて、館長が松岡正剛で、展示の企画段階から深くかかわっていたことを知った。建築家の隈研吾が建築設計を担当したユニークな美術館という程度の認識しかなかったので、中身のことは本をテーマにしていることくらいしか知らなかった。
しかし、館内の本の展示を見て、既成の常識的分類による配列とは異なる多様な関係性で関連付けられる、一見異種と思われる本が集められた書棚がたくさん並んでいるのを見て、松岡正剛のコンセプトが表現されている感じがしてなるほどと感心した。それを手に取って自由に見られるのもいい。残念ながら印刷文字がほとんど読めなくなった私にはできないが、一日中本を眺めているだけでも楽しめるミュージアムになっていた。
中には、所沢の名物?「さつまいも」をベースにしたスィーツが食べられるカフェもある。久しぶりに新鮮な刺激のあるミュージアムを見た感じがした。
〈外観は異様な感じのフォルムと質感をもった建築物だ〉
〈今日は日曜日だったが、思ったほど混雑はしていなかった〉
〈全体は5階建てのかなり大きい建築物である、〉
〈図書の展示がユニークである〉
〈違い棚で異質性と関連性や連続性を表現しているらしい〉
〈吹き抜けの大空間の書棚では、定期的にプロジェクションマッピングが行われていた。チームラボの演出らしい。〉
〈ゆっくり本を見ていられる場づくりになっている(空いていればだが)〉
【「孫その2」の三味線演奏発表会】
「孫その2」は、3才くらいからピアノを習っていたが、中学では吹奏楽部でトランペットを、高校ではアルトサックスを吹いていた。それが何故だか大学では三味線同好会に入ったという。
まだ5ヶ月しか経っていないのに演奏会に出て三味線が弾けるのか?と思うのだが、もともと音感の良い子だったので、やれるのかも知れない。孫たちは、2人とも早大生ではないのに、なぜかサークルは2人とも早稲田のサークルに入っている。なので、今日は発表会も大隈講堂になっている。
早稲田大学は、60年近く前の受験以来である。合格して高円寺に下宿まで決めてあったが、迷った末、その後合格発表があった地方の国立大学を選んだ古い過去の記憶が蘇ってきた。
孫たちには、「もしジイジが早稲田を選んでいたら、お前たちはこの世にはいなかったのだよ」と話しておいたが、まさに人生は、その時の選択次第で大きく変わる。孫たちの元気なパフォーマンスを見ていると、その時の選択は結果オーライだったと思う。ただ、早稲田に行っていたら吉永小百合と同級生になっていたはずなのが残念だった。
ところで、三味線の講演会だが、着物を着て出るというから、私はてっきり昔風の三味線演奏を想像していたが、演奏が始まって、それが全く思い違いであることが分かった。ようするに現代風にアレンジされた演奏で、和太鼓や現代風の踊りとのコラボなど、やはり若者らしいパフォーマンスになっていた。
孫たち新人グループの演目は「となりのトトロ」で、全く想像できない曲目だった。ラインで送られてきた練習曲は、いわゆる昔風の三味線曲だったので、面食らった感じだった。
翌日は、孫が2人ともアルバイトをしている池袋の西武デパートへ行き、「孫その1」がいる地下のケーキ屋に寄って売り上げに少し貢献して働きぶりを見てきた。「孫その2」は授業のためバイトは休んでいたが、同じフロアの中華料理の総菜屋なので、そこでも今晩のおかずに、多少なりとも売り上げに貢献して帰ることにした。
〈もう60年近く前になる受験以来の早稲田大学大隈講堂〉
〈雰囲気はわかったが、残念ながら私の眼では孫がどこにいるかはわからなかった〉
〈和太鼓との共演もあって、なかなかの迫力だった〉
〈池袋の西武デパ地下のケーキ屋さんで、「孫その1」の働きぶりを見て、多少の売り上げ貢献をしてきた〉