2014年6月20日(金) 文化財保護の功労で、文部科学大臣賞を受賞したYさんのお祝い会が、老舗の料亭鍋茶屋で行われた。彼は当社の建築設計室担当役員として、新発田城をはじめ、白山公園内の燕喜館、旧第四銀行住吉町支店、旧小沢家住宅、鳥取県智頭町の山林王石谷家住宅など、数多くの歴史的建築物の復元や修復の調査・設計を担当してきた。 この鍋茶屋の登録有形文化財の申請時の調査や評価の業務も彼が担当している。 業務以外にも新潟県や新潟市をはじめ多くの市町村の文化財保護審議委員を努めたり、市町村史の文化財関係の執筆など、一貫して文化財保護の道を歩んできた。 現在は技術顧問として後継者の育成に力を入れてもらっており、おかげで後継者が育ってきているのはありがたい。 折りしも富岡製糸場の世界遺産登録が正式決定した。 この産業遺産の建物は、いわゆる歴史的建造物でも比較的新しい近代化遺産と呼ばれるものである。 残念ながら富岡の調査にはかかわっていなかったが、次の世界遺産登録を目指している佐渡金銀山の遺構調査については以前からかかわらせてもらっており、これも彼の業績のひとつである。 本人は今日の挨拶の中で、80歳くらいまで頑張ると言っているので、もうしばらくは後継者指導の面倒を見て貰えそうだ。今後も元気で益々活躍していただきたい。
〈登録有形文化財の鍋茶屋でお祝い会。鍋茶屋の大広間もテーブル席になっていた。〉